「ママリガ(ママリーガ)」は、トウモロコシの粉に水と塩を加えて粘りが出るまで煮た、お粥のようなもの。
ルーマニアやモルドバ、ウクライナ西部などでは、パンと並んで主食として親しまれています。
ヨーロッパでは、古代ローマ時代からキビや麦のお粥が食されていたそう。
新大陸を発見したコロンブスが持ち帰ったトウモロコシが、ヨーロッパで栽培されるようになると、トウモロコシ粉でお粥をつくるようになったと言われています。
モルドバではママリガを、「トカナ」と呼ばれる豚肉の煮込み料理や、チーズ、スメタナ(サワークリーム)などと一緒に食べるのが定番だとか。
亀有の「ノーロック」で、「ママリガ」と「トカナ」をいただきました。
右奥の黄色いものがママリガ、
手前がトカナです。
「ママリガ=お粥→とろみのある液体」をイメージしていたのですが、予想外の姿。
カタチのある固体でした。
トウモロコシ粉の粒感があり、
クスクスをふやかしてから固めた感じ。
ずっしり重量感があり、目の詰まった蒸しパンのようでもあります。
トウモロコシとバターの風味はあるものの、ママリガ自体にはあまり味がないので、トカナと一緒にいただきます。
トカナは、角切りの豚肉と玉ねぎ、ニンニクなどを長時間煮込んだもの。
肉はほろっとやわらかく、玉ねぎの甘味とニンニクの香りが染み込んでいます。
ルーマニアの「
トキトゥラ」と近しい感じ。
ずっと食べてみたかったママリガを味わえて、大満足でした!