mamekoが出会った 世界の食べもの

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イギサフリア@市ヶ谷

「イギサフリア」は、鶏肉と調理用バナナ「プランテーン」、野菜を煮込んだシチュー。
ルワンダを代表する料理のひとつです。

「イギサフリア=鍋」という意味で、モロッコのタジンと同様、すべての材料を鍋に入れ、具材から出る水分を利用して調理することからこの名がついたと言われています。

プランテーンはアフリカではポピュラーな食材で、普通のバナナよりも硬くて大きいのが特徴。
甘味はほとんどなくイモに似た味わいで、揚げる・煮る・焼く・蒸すなど加熱して食されるそうです。

イギサフリアに使う野菜は地域や家庭によって異なりますが、ほうれん草、トマト、玉ねぎ、ピーマン、セロリなどが多いよう。

国際協力機構・JICA(ジャイカ)の施設内にある「J's Cafe」でいただきました。

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イギサフリア(左側)と野菜のソテー(右側)、ライスを盛り合わせたワンプレートです。

イギサフリアは、プランテーンの代わりにジャガイモを使用。

大きめにカットした鶏もも肉、ジャガイモ、ニンジンと
みじん切りの玉ねぎ、セロリを
トマトの水煮とともに煮込んでいます。

トマトベースのシチューのような、
肉じゃがにトマトを入れたような、
素材の味を生かしたやさしい味です。

本場同様、プランテーンを使ったイギサフリアも食べてみたいと思いました。


ルワンダは、アフリカ大陸のほぼ中央にある内陸国。

面積は四国の1.5倍ほどの小さな国で、北はウガンダ、東はタンザニア、南はブルンジ、西はコンゴ民主共和国と接しています。

「千の丘の国」と呼ばれるほど山や丘が多く、平均標高は1,600m。
そのため、赤道近くにありながら、年間の平均気温は25度前後と過ごしやすい気候です。

19世紀末以降、ドイツやベルギーの植民地支配下にあり、1962年に独立。
1994年のルワンダ虐殺を乗り越えて、現在は「アフリカの奇跡」と称されるほどの経済成長を果たしました。

そんなルワンダの主食は、ジャガイモやサツマイモなどのイモ類、豆、調理用バナナ「プランテーン」、トウモロコシ粉やキャッサバ粉を練った「ウガリ」など。
お米やパスタなども食されます。

おかずは、豆や野菜を煮込んだシチューが定番。
肉は主にヤギ、牛、鶏を、
魚は淡水魚であるティラピアを食すそうです。


「イビシンボ・ニニャマ(Ibishyimbo n’inyama)」は、ルワンダ語で「豆と肉」という意味。
その名の通り、豆と肉を煮込んだシチューです。

国際協力機構・JICA(ジャイカ)の施設内にある「J's Cafe」でいただきました。

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金時豆、牛バラ肉、玉ねぎ、トマトを煮込んでいます。

日本の煮豆よりも少し硬めの
食感が残る程度に煮上げた豆に
トマトのおだやかな酸味と
牛肉の旨味が染み込んでいます。

やさしい味で、チリコンカンから辛さを無くした感じ。
パラパラのインディカ米によく合います。

付け合わせは、パプリカ、ズッキーニ、ナス、ジャガイモのオリーブオイルソテー。
イビシンボ・ニニャマと一緒に食べると、ラタトゥイユのような味わいでした。