コロンビアは、南アメリカ大陸の北西部に位置する国。
国名は、アメリカ大陸を発見したコロンブスに由来します。
西は太平洋、北はカリブ海に面し、パナマ、ベネズエラ、ブラジル、
ペルー、エクアドルと隣接。
日本の約3倍の国土に、アンデス高地やアマゾン・オリノコ川流域、
太平洋・カリブ海沿岸などさまざまな地形が広がります。
変化に富んだ地形は多様な食材を育て、それらを使ったコロンビア料理は
地域ごとに特色があるそう。
全体としては、先住民の食文化に、16世紀以降に入植したスペイン人や、
奴隷として連れて来られたアフリカ人の料理などが混ざり合っていると言われています。
主食はとうもろこしやお米、ジャガイモやキャッサバなど。
とうもろこしはアンデス地域が原産と言われ、
とうもろこし粉を練った生地をお焼きのように焼いた「アレパ」や
肉や野菜をとうもろこし生地で包んで揚げた「
エンパナーダ」、
とうもろこし生地に具材を詰め、バナナの葉で包んで蒸した「タマル」等、
多くのメニューがあります。
東銀座の「ワールド・ブレックファスト・オールデイ」で、
「タマル」を含む「コロンビアの朝ごはん」をいただきました。
バナナの葉の上にある黄色いものがタマル。
タコスに使う
トルティージャ(トルティーヤ)と同じ、とうもろこしの香りがします。
中には、手羽元、豚肉、ベーコン、ジャガイモ、にんじん、グリンピース。
もち米と具材を蓮の葉で包んで蒸した、
蓮の葉ちまきを連想させます。
生地は焼く前のクッキーに似て、ねっとり&どっしり重め。
控え目な塩味で、うっすらクミンの風味があります。
バナナの葉の香りもよい感じ♪
手前の赤いソースは、トマト、玉ねぎ、ニンニク、クミンなどを混ぜた
コロンビアの定番調味料「オガオ(ホガオ)」。
辛味は無くフレッシュな味わいで、薄味のタマルとよく合います。
ずっしりお腹に溜まり、朝食べたら夕方まで空腹を感じなさそうだと思いました。