モザンビークはアフリカ大陸南東部の海岸線に位置し、南アフリカ共和国、エスワティニ(旧スワジランド)、ジンバブエ、ザンビア、マラウイ、タンザニアと国境を接する国。
インド洋を挟んでマダガスカル島の対岸にある国、と言った方がイメージしやすいかもしれませんね。
古くからアラブやインド、ペルシア、中国などとの交易拠点として栄え、大航海時代の1498年にヴァスコ・ダ・ガマが到達して以降は、約400年もの間ポルトガルの植民地支配下にありました。
ポルトガルによる統治が始まって間もない頃のモザンビークには、日本来訪前のフランシスコ・ザビエルが滞在したり、ローマに派遣された「天正遣欧少年使節」が立ち寄ったと言われており、日本ともご縁を感じます。
モザンビークの料理は、アフリカ土着の食文化をベースに、ポルトガルやインドの影響を受けているそう。
トウモロコシの粉を練った「シマ」やお米を主食に、鶏肉やシーフードのグリルやシチューが食卓に上ることが多いようです。
「フランゴ・ア・ザンベジアーナ」は、ココナッツミルクやレモンでマリネした鶏肉を炭火で焼いたもの。
ポルトガル語で「ザンベジア風の鶏肉」という意味で、モザンビーク中部・ザンベジア州の名物料理です。
国際協力機構・JICA(ジャイカ)の施設内にある「J's Cafe」でいただきました。
食べやすいようにカットされた鶏肉は、見るからにジューシーです。
ほんのり柑橘の香りはあるものの、酸味は全く無し。
ココナッツミルクもそれほど主張しておらず、遠くに感じる程度です。
塩味の照り焼きのようで食べやすく、異国、しかもアフリカの料理とは思えません!
ごはんが進む味で、お弁当に入れてもよさそうだと思いました。