北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Intel's Unannounced 34-Core Raptor Lake CPUs Accidentally Displayed at Innovation 2022(Tom's Hardware)
Intel Raptor Lake Processor with 34 P-Cores Spotted(techPowerUp!)

Intel Innovation 2022で“Raptor Lake-S”のウエハが明らかにされた。ところが、そのウエハの中に34-coreの“Raptor Lake-S”とされるものが見つかった。
Core i 13000K/KF seriesとして発表された“Raptor Lake-S”はP-core 8-core, E-core 16-coreの最大24-core構成であり、34-core構成のものは未発表である。


Tom's Hardwareがその34-coreの“Raptor Lake-S”のウエハを発見したのはブースの中である。そのウエハに載せられているCPUコアは発表された24-coreの“Raptor Lake-S”と比較すると明らかに大型だった。ブースのスタッフに尋ねても、未発表のCPUについては知らぬと言われたが、そのウエハに張られたラベルが未発表のCPUのものであることを確実にした。
 
メインストリーム系のCore processorのダイ配置は“Skylake”世代からコアを2列に配置し、リングバスで接続している。Hybrid architectureとなった“Alder Lake”や“Raptor Lake”でもこれは変わっておらず、P-coreとE-coreのクラスタが2列に配列され、リングバスで接続される。第6世代から第13世代まで続く基本形である。

ところが今回明らかになった34-coreの“Raptor Lake-S”とされるそのダイはその配置からして明らかに異なっている。7列×7段(?)の区画のうち34区画にコアが配置されている。そして最上段と3段目・6段目の1列目と7列目の4つの区画はおそらくメモリコントローラが配置されている。また全てがP-coreと見られ、E-coreに相当するものは明らかでない。

この配置はXeon Scalable Processorで見られるメッシュインターコネクトを用いた配置であり、“Skylake-SP”から見られるものである。ラベルを見ると確かに“Tag L-Wafer-RPLS-34C-1, Raptor Lake-S 34-core”とあるのだが、“Raptor Lake-S”のP-core(“Raptor Cove”)を用いるXeon―“Emerald Rapids”のMCCダイとでも言われた方が納得がいく。

このダイが“Emerald Rapids”のMCCで、途絶えているHEDT向けに投入されるものなのか、あるいは試作品で世に出ないものなのかはわからないが、P-coreのみで構成される何かしらの多コアCPUの登場を期待させるものではありそうだ。

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コメント
この記事へのコメント
190841 
スリッパもそうだけど値段が高い割りには一般用途での性能は今一だから、こういうラージ多コア系のcpuは微妙
クロックが下がっちゃうからね。
2022/09/29(Thu) 07:22 | URL | LGA774 #-[ 編集]
190850 
スリッパ対抗用になるのかな?
サーバー向けが遅れてるから、取れるところのシェアをとにかく取っとけって考えになってるのかもね
2022/09/29(Thu) 13:24 | URL | LGA774 #-[ 編集]
190853 
Emerald RapidsのMCC説が濃厚かな
Sapphire RapidsのMCCは今のところ影も形もないから、中止してさっさと次に行ったのかも
2022/09/29(Thu) 15:04 | URL | LGA774 #-[ 編集]
190855 
消費電力が気になります
2022/09/29(Thu) 18:21 | URL | 壁|ω゚)┻┛ #-[ 編集]
190864 
1700に押し込んでくれると嬉しいが、難しいかな
20xx後継のそこそこコンパクトなソケットで出してほしいところ
2022/09/29(Thu) 23:56 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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