で、なんでこんなことをしたのか？

昨今のカンファレンス等の風潮を見てて「本当に喋りたい事を喋られない」イベントが嫌だなーと思ってました。見たくないものを見ないですむ権利は尊重するが、同時に発表する側にだってその自由があるべき。要は正しい発表内容とオーディエンスをマッチングすればいいはず。だから今回は（初めての試みということもあり）完全限定入場、20歳以上限定、内容についてのブログ・SNS等での言及禁止、という縛りをつけるかわりにどんな過激な内容だろうとOKという方向でやってみたわけです。

あとただのエロ談義やブラック会社に対する愚痴だったらまぁ確かにわざわざこういうイベントでやらなくても・・・とは思うのだけど、「大人のYAPC」はそういうネタを扱っていても必ず技術に裏打ちされているものを選んでもらった。初期のインターネットの技術の一部は確実にニュースグループ等でエロ画像をどうやって効率よく配信・ダウンロードするかを考え抜いた人達が作ってきたのだ。人間の欲望が技術の革新を産むところを僕はこのイベントで見たかった。

さて、そんな感じで開催されたイベントなわけですが、実は意図的にYAPC懇親会とかぶらせたので僕は最初のうちは生で見ることはできなかった。なので主催者特権で主催者だけが後で見られる動画を見せてもらってこのイベントの内容を見ました（内容は登壇者が明示的に許可している場合をのぞいて非公開なので誰にも見せる事はできません、聞くだけ無駄なので見せてとか言わないでね！）

そしたら！あーた！
もうね、素晴らしいですね！
そこにまさに僕の欲しかったイベントがありましたよ！

まー、なんつーか、本当欲望ってすごいね・・・。欲望に突き動かされると人間こんな事までできちゃうんだね・・・。みんなネタとしてそれなりに下品な話から始まったりするんだけど、それを実現するまでの技術の話になるとすごいよ？こんな事できるんだ？こんな事までせんでも！って正直何回も思った。マジで面白かった。正直こういう話が嫌じゃない人でこれなかった人、かわいそう！と思った。

（発表内容を書けないので正直これ以上はいくら書いてもリピートになっちゃうので書かない）

で、話は戻るけど、この内容を見たくない人がいるのは理解できるし、それは尊重したい。だけど純粋に技術的な面を考えるとこれを見たい人に見せないのはもったいないよ。

もし今後自分がまたYAPCのような大規模イベントをやることがあったら、内容についての事前申告からそれ専用のトラックに隔離して希望者だけが見られるようにするとか、そういうことをしないとものすごくいい話が聞けなくてもったいなさすぎると感じた。

最後急いで解散しちゃったので参加者のフィードバックを聞くことができなかったので、もしこのイベントに参加した人がいたら（内容にはふれず）感想だけでもブックマークコメント等で教えてもらえると嬉しいです。俺は楽しめた。やってよかった。

 最後に、司会進行＋企画をやってくれたyusukebeさん、俺のわがままにつきあって録画とかをしてくれたuzullaさんに謝意を述べたい。ありがとうございました！