虐待児の子守唄(船戸結愛ちゃんに捧げる)。
声を 殺して 見上げた空に
流れる 涙の せいかしら
ぼんやり にじむ お月さま
両手 合わせて 瞳を閉じる
ゆるしてください お母様
幼い 心の 願い事
丸い 笑顔の お月さま
お母様には 内緒にしてね
光も 届かぬ 暗闇で
勉強机が 一人ぼっちで 泣いていた
宿題 書かなきゃ 叩かれて
今日の ゆうげは お預けよ
やさしく きれいな お月さま
わたしの代わりに 泣いてるの
守りきれない お約束
わたしをたくさん 責め立てる
父 母 いじわる 通せんぼ
ゆるしてくれずに 通せんぼ
※痛ましい虐待事件がまた起きてしまいました。無力な人間の一人として供養の意味を込めてこの子守唄を書きました。虐待を受けた経験のある者として胸の張り裂ける思いです。船戸結愛ちゃん、安らかにお眠り下さい。