天竜川の子守唄(鎮魂歌)追記あり。
小舟 ゆらゆら
揺りかご ゆれる
寝た子 起こすな
船頭さんよ
一つ二つは よいけれど
三つ みなもに
陽が沈む
暴れ天竜
この川 越えて
母さま 待つ里
恋しや 我が子
寄せては 返す
船頭さんの
舵取る 手に降る
波しぶき
2011年8月17日、天竜川ライン下りで起こった転覆事故で5人が死亡したが、中にはオムツも取れない幼子がいた。事故現場は奇しくもわたしの母校である「天竜養護学校」の直ぐ下を流れる場所であり、当時は病室を出て裏山に行き毎日のように眺めていた。
わたしにとっての天竜川は母のように大きな存在であり、このような場所で痛ましい事故が起きてしまい哀しみに暮れるばかりであった。犠牲者を弔う意味も込めてこの子守唄を作りました。
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