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松村昭雄氏(画像はこちらから拝借)

松村昭雄氏(元国連職員)が、日本の子供たちを救出するため多くの国会議員に会って、日本の破局が迫っていることを訴えました。
(10月25日 札幌市で開かれたシンポジウムで講演した内容)



世界最高峰の学者たちの共通見解を、いまだに理解できない日本の議員たち。日本の破局は彼らが招くだろう

2012年10月25日(木)、札幌市の北海道クリスチャンセンター・ホールにおいてシンポジウム「放射能による福島の子どもたちの健康被害」が行われまた。

ニューヨークから、日本の大勢の政治家たちに、福島第一原発の切迫した危機を伝えるため訪日していた元国連職員の松村昭雄さんも講師として参加しました。

■開場 18:30
■講師:発言順

松崎道幸氏(深川市立病院内科部長・福島「集団疎開」裁判原告側証人) 00:04:50~
中手聖一氏(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク前代表) 00:56:00~
松村昭雄氏(元国連職員) 01:29:40~

これは、IWJ Independent Web Journalが無料で公開しているコンテンツです。

ただし、無料公開期間を過ぎると、ダイジェスト版の短編だけになり、全編を視聴するためには有料会員登録する必要があります。

無料公開期間といえども、全編、文字起こしすることは営業を妨害することになるので、ここでは、松村昭雄氏の講演部分のみを文字起こしします。

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当方、IWJとは、まったく関係はありませんが、ネット上の礼儀として宣伝しておきます。



いずれこの動画は非公開になるでしょうから、そのときはダイジェスト版/youtubeで雰囲気を掴んでください。


松村昭雄氏:

松村と申します。

数週間前、ニューヨークから日本に着きましたが、今、松崎先生のお話を聴いて、本当に重い感じがいたしますね。

今日は、世界から見て、福島をどう見ているか、ということをお話したいと思います。

おそらく、みなさんほとんど、日本のメディアからの情報としては、入っていないと思います。
それで、何かの参考になればと思いますが。

(福島第一原発)事故が起きたときに、私が知っている世界中の多くの科学者たちから電話があって、「昭雄、日本の危機感と、我々が感じている危機感には大きな違いがある」ということの中で、私は「これは大変なことだ」と感じた結論は、この原発の研究の最高機関、世界最高峰のものは、マックス・プランク・インスティテュート(Max-Planck-Institut)というドイツの研究所です。

100年の歴史があり、アインシュタイン、その他が働いていた場所です。

ここが世界最高の権威ですが、そこの所長をやった、ハンス=ペーター・デュールHans-Peter DÜRR:現マックス・プランク物理学・宇宙物理学研究所名誉理事長、ローマクラブ会員、環境学研究科客員教授))は、私の長い友人ですが、この方が言ったことが、私にとって大変、ショックでした。

「昭雄、残念なことだけれど-これは去年の4月、5月の話です-福島の事故は科学的な修復は、もう無理だ。
私たちが、どんなに考えても、この福島の事故は人類が経験したことがないものだ。
私を含めて、解決策となるアイデアの一つもない」。

これは、私にとってはショックでした。

そこで、すぐに私は谷垣総裁(自民党)、桜井新元環境庁長官(自民党・元参議院議員)、民主党の幹部に電話をして、
「この事故は、第二次世界大戦の敗戦とは違いますよ。第二次大戦の20年後には新幹線が走っています。
この事故は、もし起きた場合には、何百年、日本復興は無理です」と言いました。



ハンス=ペーター・デュール氏は、2012年2月29日、名古屋大で開かれた国際シンポジウム「地球にやさしい資源・エネルギー利用へ-東日本大震災から1年」のために、エルンスト・フォン・ワイツゼッカー氏とともに来日。

原発がなくても持続可能で豊かな社会は可能」と、その道筋を語った。東京新聞 2012年4月2日

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ということで、日本の指導者に、世界の方々の考えを伝えておりましたが、残念ながら、菅総理、野田総理は動いていなかった。



【4号機の破滅的事態を回避するため海外が動き出した】

松村昭雄さんは、村田・元駐スイス大使とともに、日本の政府、国連事務総長などに働きかけてきました。
また、松村氏は、アメリカ議会にも働きかけ、さまざまメディアに出たり、数々のプレスで日本の危機を取り上げさせてきました。

日本のメディアが4号機の危険性を取り上げだしたのは、その半年後でした。

総理には、総理官邸まで出向いて、何度も4号機の使用済み燃料プールの危機を訴えてきましたが、日本の最高指導者は何の反応もみせず、今に至っています。


私自身も、ブログで「4号機と日本の運命」(日本語訳)というのを書きましたら、世界にかなり流れまして。

それで、問題点は、みんな福島の事故のメジャー、何がどのくらい危険なのか、言っている人によって全部違う。
ということで、私が考えましたのは、この使用済み燃料プールの総量、セシウム137の総量を計算してもらうだけでは分らない。

世界の使用済み燃料プールの最高権威者は、ロバート・アルバレスという方です。米国エネルギー環境省の長官の特別顧問をされていた権威者ですが、そのボブに、「計算してもらいたい」と。

いったい、どのくらいのセシウムが福島第一原発にあるのか。1号機、2号機から6号機まで。
それから共用プール。
全部で約1万4000本の核燃料棒が、福島第一原発にあります。

それで、計算してもらった結果が、世界の176ヶ国に流れた数字ですが、なんと、ボブ・アルバレス博士が最低の数字と上限の数字のうち、いちばん低い、それは科学者の間で議論の余地のない低い数字で出してもらいましたら、4号機だけで、1535本(未使用のものも含む)の使用済み核燃料棒が、地上30メートルの使用済み燃料プールにありますが、それだけでも、チェルノブイリ事故のときの10倍です。これでも最低の値です。

これはヒロシマ原発の5000個分。

「昭雄、この(チェルノブイリの)10倍というのは、最低の数字だよ。(普通に考えれば)20倍から50倍まで高い数字だ。
しかし、昭雄、最低値の10倍であったとしても、この数字ではおさまらない。
なぜならば、1号機で事故が起きようと、2号機で事故が起きようと、その福島第一原発のところに人は入れないんだ。
(それを計算に入れて)総量を計算すれば、なんと(チェルノブイリの)85倍」。

ですから、最低でもヒロシマ原爆の5万発から10万発ぐらいになります。

もし、福島第一原発の中で、何かが起きた場合には、残念ながら、何千キロ、この博士が言うには「少なくとも三千キロは避難しなければならない」と。

ボブ・アルバレス博士は、「これを昭雄、日本の指導者は分かっているんだろうか」と。

その起こるシナリオは、こういうことです。

そのペーパーを読んでいただければ分かりますが、一つは地震が来ても、1号機、2号機、3号機は水素爆発して、メルトダウンを起こしていて、人が近づけないんです。

ですから、補強工事は事故以来、されていないんです。
ですから、どのくらいの地震に耐えるか、というのは計算できないのです。

しかし、常識からすれば、(震度)6以上で駄目だろうと。

【4号機使用済み燃料プールがカタストロフィーに至るプロセス】

二番目。

これが、アルバレス博士が、もっとも確率が高いと考えているものですが、クーリング・システムのパイプ(循環冷却システムの配管)が、応急的、暫定のものなんです。鉄管でなくてプラスティック製のものです。

ですから、これが、どこかで穴が空いても、ほぼ駄目だろうと。

ということは、三番目は、1号機、2号機、3号機のメルトダウンが格納容器の下に穴を開けている場合には、有名なチャイナ・シンドローム。
これが起きていない、という確証はないと。

もしそれが、地下水に到達した場合には、一気に水蒸気爆発する。

ということで、どのひとつのものが起きても、福島全体の放射能の量は、チェルノブイリ事故のときの85倍(最低値)から、170倍です。

ということは、もう日本復興は無理です。

何百年の間は、日本の全土、ならびに韓国、中国含めて、何千キロの範囲は、ほぼ無理です。

ですから、これを伝えるために、私は4月に藤村官房長官、谷垣総裁、細川(護熙)元総理、みなさんのここの荒井さとし先生、そして幹部に会って、「早急に必要なことは、国際独立評価チームを組織して、しかもその独立評価チームは、核科学者のみならず、建築工学、地震工学、この三位一体になったもので、トップ・サイエンティストで判断しなければ判断のしようがない」と言ってきました。

この国際独立評価チームを組織することが、第一歩です。

しかし、(循環冷却システムの)パイプに穴が空いても、地震が来ても、水蒸気爆発しても終わりです。

これは、脅かしでなくて「破局」です。

でも、今回、私が訪日しましたのは、この破局の問題ではないんです。

実は、1985年に、ノーベル平和賞を受けたヘレン・カルディコット(Helen Mary Caldicott)博士がですね、
「昭雄、原発の政策論を言っているヒマはないのよ。
もうすでに、あなたの子供たちは大変な被曝をしている。

今後、5年から15年までの間に出てくる数字は、自分は最低で100万人は超えると思う」と。


Helen Mary Caldicottについて

 ヘレン・マリー・カルディコット(1938年8月7日生まれ)は、オーストラリアの医師、著者、反核唱道者。

これまで、原子力や劣化ウラン武器の使用、核兵器拡散、戦争や軍事活動全般への反対を目的とする多くの協会を設立して来た。

ラジオ番組”If YouLove This Planet”を毎週主催し、原子力や核の問題、環境や人体への影響など時代を反映した鋭いトピックと、切れ味の良いトーク、人間味あふれる人柄で多くのファンを獲得している。

2009年には、National Women's History Projectにより、Women's History Month 受賞者に選ばれた。

生い立ち
オーストラリア・メルボルン生まれ。
カルディコットは、Fintona Girls' Schoolで教育を受けた後、アデレード大学医学部を1961年に卒業。

1977年には、ボストンのChildren'sHospital Medical Center のスタッフとなり、1977年から1978年までハーバード医科大学小児科にて教鞭をとる。

1980年、スリーマイル島原子力発電所事故後、世界の目を核競争の「狂気」と発展しつつある原子力依存に注目させるべく、医学の道を去る。

1982年に、オスカーを受賞したNational Film Board of Canadaによる、論争を招いたドキュメンタリー映画If You Love This Planetの主役である。

活動:
カルディコットは、政府関連の機密情報である、ザ・ハーシー・カンパニーは自社のペンシルバニア工場がスリーマイル島事故現場に近いために自社商品に使われた牛乳の放射能レベルを気にしていたという点に着目。

また、ペンシルバニア州立大学工学部の1979年3月30日の研究を挙げ、ペンシルバニアの芝草に落ちた放射性汚染物質は、地元の乳牛に取り込まれたと言及し、これはスリーマイル島事故直後に政府から発表された報告書内の情報と異なる、と指摘した。

カルディコットは、著書Nuclear Power is Not the Answer内でこの報告書に異議を唱えている。

また、1980年には、米国において、政府支出に占める原子力に対する割合を減らし、対処されていない社会問題に向けさせるための組織Women's Action for Nuclear Disarmament(WAND) を設立(組織は後にWomen's Action for New Directionsと名称を変更)。

1977年から1986年の在米期間中(1961年に設立されたが実質1970年から1978年まで休止状態にあった)、Physicians for Social Responsibility(社会的責任を果たす医師団)を復活させ、1978年から1983年まで創立会長として、原子力の危険性について大衆や同僚を教育する事に専心する医師23,000人勧誘することに尽力した。

また、米国外においても、原子力、核兵器、核戦争の医学的危険性の教育に焦点を合わせた同様のグループを各国で設立した。

傘下組織であるInternational Physicians for the Prevention of Nuclear War(核戦争防止医師会議)は1985年にノーベル平和賞を授与。

カルディコット自身、1982年にAmerican HumanistAssociationからヒューマニスト・オブ・ジ・イヤー賞を授与された。

1995年には再び米国に渡り、New School of Social Researchでメディア、世界政治と環境について講義を行う。

また、WBAI (Pacifica)で週刊ラジオ番組を主催し、STAR (Standing for Truth AboutRadiation)財団の創立会長となる。

6冊目の著書、The New Nuclear Danger: George W. Bush's Military-Industrial Complexは、2001年に出版された。
この本の宣伝ツアー中、カルディコットは、ワシントンDCに本部を置くNuclear Policy Research Institute (NPRI)を設立。

NPRIは主要メディアにおける、核兵器、エネルギープログラムやポリシーを含む原子力の危険性についての継続した大衆教育運動を促進した。

NPRIはカルディコットと常任理事であるジュリー・エンスザーを中心とする組織である。

NPRIは、大衆教育、キャンペーン、主要メディア内への働きかけ、シンポジウムの後援側に訴えかけ、原子力の全ての使用を止めるコンセンサスを生み出そうと試みた。

NPRIは現在Beyond Nuclearとなっている。

2008年、カルディコットは、Helen Caldicott Foundation for a Nuclear Free Future(核のない将来のためのヘレン・カルディコット財団)を設立。

この財団は、毎週If You Love This Planet というラジオ番組を主催している。

この、もともとヒューストンのローカル局KPFTから始まったこの番組は、今では多数の米国、オーストラリア、カナダのラジオ局で放送されており、www.ifyoulovethisplanet.org からポッドキャストで聴くこともできる。

またこの財団は、原子力、福島、そして核兵器に関する情報やデータを含む、NuclearFreePlanet.org というサイトも運営している。

2003年5月には、カルディコットは、「新しい原子力の脅威」と言うタイトルの講演を、サンディエゴ大学のジョーン・B・クロック平和と正義研究所の著名人講演シリーズで行った。

2004年のドキュメンタリー映画'Helen's War: portrait of a dissident'では、カルディコット博士の日常を、姪である映画監督アナ・ブロイノウスキーの目を通して見ることができる。

カルディコットは現在、米国とオーストラリアに居住し、核兵器と、原子力発電を含む原子力についての意見を促進するために広範囲での講演を続けている。

21の名誉博士号を授与され、ノーベル賞受賞者のライナス・ポーリングによって、ノーベル平和賞に推薦された。

2003年にはLannan Foundation Prize for Cultural Freedom を授与された。

2006年にはPeace Organisation of Australia により「核時代の医学的・環境的危険性に対する意識を高める長期に渡る献身のために」一番最初のAustralian Peace Prize を授与された。

スミソニアン博物館は、カルディコットを20世紀で一番影響力のある女性の一人だと呼んでいる。

カルディコットは、スペインの前進的シンク・タンクであるFundacion IDEASの科学委員会の一員である。

1992年に出版された著書If You Love This Planet の完全改訂最新版は、2009年9月にW.W.Nortonから出版された。

また、デニス・デレストラックの2010年ドキュメンタリー、"Pax Americana and the Weaponization of Space"で、外交問題専門家、宇宙安全活動家や軍関係者と共に、インタビューをされた。

2012年3月23日には、サンタ・バーバラのフォークナー・ギャラリーで、満員の聴衆に、「福島、原子力と核拡散の医学的影響」について講演をした。

政治活動:
カルディコットは、1990年の連邦議会選挙で下院におけるリッチモンド選挙区のニューサウスウェールズの議席を争った。

議席は、1901年の就任選挙以来保守派の有議席の一つであり、1992年の選挙で当選の有効性を初めて争って以来、地方党(現国民党)の有議席の一つでもあった。

カルディコットは、予備選挙投票の23.3%を獲得し、連邦無所属候補者としては高い投票数を得た。

国民党現職(当時の国民党のリーダー)のチャールズ・ブラントの43.2%と労働党の候補者ネヴィル・ニュールの29.4%と並び、第六選で27.4%の票を獲得した。

カルディコットは落選したものの、カルディコットを第一選好票とした票の多くはニュールに流れ、この影響により票数は7.1%変動し、間選好得票の50.5%で労働党が歴史上初めて議席を獲得することができた。

これは、大政党のリーダー(首相)が現職中に選挙で落選した数少ない三回のうちの一回となった。
他は1929年の選挙でのスタンリー・ブルースと2007年での選挙のジョン・ハワードである。

カルディコットは、1991年にオーストラリアの元老院に入ることを希望し、辞任して間もないニューサウスウェールズ上院議員のポール・マクレーンの議席を埋めるため、オーストラリア民主党のサポートを得ようとした。

しかしながら、オーストラリア民主党は、前選挙のニューサウスウェールズ上院議員公認候補者名簿で最上位に位置し、選出されなかった人物を選び、カレン・ソワダがその地位を獲得した。

チェルノブイリ事故は26年前でしたが、ウクライナ政府が発表したものは、九州と同じくらいのエリアの中からの数字として、これは政府の発表ですよ、260万人です。

そのうちの62万人が子供です。

(これと比較すれば)関東一帯の人口密度からしたら、何百万人になるでしょう。

ですから、今すぐ、やらなければならないのは、科学的な実証は、松崎先生がおっしゃったように、非常に難しいものがあると思います。
しかし、私はチェルノブイリ事故の実証はあるのだから、子供を実験台に使うべきではないと。

私が国連会議に参加して、いつも感じるのは、実証が出るかでないか、というのは科学者の遊びに過ぎない、ということです。

子供は科学の実験台になるべきではないのです。

ですから、私は、増子政調会長代行(民主党)、鹿野(道彦)先生、昨日夜、東京に鳩山由紀夫元総理が、私の話を聴いて非常に驚かれて、10人の国会議員の有力者を集めて話しました。

私は、「日本の政治家は危機感がない」と。

もし、日本の政治家が、この子供の危機に目をつぶっているならば、私は、5年後、10年後には、また日本の国民の破裂は起きると。

しかし、今、みなさんに申し上げたいのは、二つです。もう避けられない事実があります。

それは、(福島第一原発で)破局的なことが起きたら、これはもう終わりです。

もう、原発の再稼動の話も、どうのこうのも、世界に440もの原子炉がありますが、これも全部、もう終わりです。

こうした破局の話を(ないものとして)抜きにしても、避けられない道は二つあるのです。

ひとつは、福島の放射能を止めるまでに、東電は40年間かかる、と言っています。
しかし、私が聞いている科学者は、「昭雄、No, it isn't. 」…60年以上かかる(と言っている)

ということは、間をとっても、50年間、毎日、放射能が吹き続けているということです。
そして、その放射能は消えないんです。

今、みなさんが言っている数字は、(事故後)わずか2年の量です。
これから10年、20年と、数字が積み重なるだけです。(消えないので、一方的に累積されていく)

よって、カルディコット博士は、今後、200年以上、日本の国民は広い地域において、放射能(の被曝量)を検査しながら生きていかなくてはならない民族になったことを直視すべきだと言っています。

【そのカルディコット博士の記事】
・カルディコット博士からの日本の原発被曝者への14の提言
・暗黒医療:医師たちは福島の子供たちを見捨てるのか


二番目に、みなさんが覚悟しなくてはいけないことは、この60年間に放出されることの中から、子供の問題が起きてくることは避けられないのです。

これを、どういうふうにするか、政治家、みなさんの運動によって変えなければいけないのですが、子供そのものは、これから5年、10年後には、相当数、出てくることは、もう避けられない事実です。

私は、これを訴えるために来ましたが、さっそく札幌に来ましたので、明日、(札幌)市長にも、お会いし、経済界の方々ともお会いしますが、私は、党の幹部ひとりひとりに会って言うつもりです。

政策論についての議論は何十年もかかる話だから、子供の問題については、党を超えて、みなさんが子供を救うという気持ちを持たなければ、すでにtoo late  のところに、さらに too lateになると。

ということで、残念ながら、みなさんは(このことに)もう蓋ができないのです。
メディアの人も、蓋をしようと何をしようと、5年から10年後は、もう蓋のしようかないのです。

私がいつも考えていることは、「まったく危機感がない」ということです。

驚くほど、日本人の人たちの中には、本当に危機感が…これが、もし起きたら、何百年も(復興は)無理です。

ですから、昨日、私、大臣を含めて国会の先生方に言ったことは、「国難を東電に任せるということは、常識的にありえない」。
国難であれば、国がやらなければ無理なんです。

(※管理人:
政治家たちは、ことあるごとに「国難」という言葉を使いますが、結局は「あー、それは東電で」と言うのが口癖になっているのです。彼等の言う「国難」とは、「収束にかかる費用」のことを言っているのでしょう。
おそらく、日本の政治家は、自分の命が2つも3つもあると思っているに違いないのです)


チェルノブイリ事故が収束できたのは、みなさん、ご存知ですか、80万人が動員されたんですよ、軍人が。

この福島の問題を収束できるのは、私は、ブログに書きましたけれども、軍隊以外にはないんです。

放射能が高いから、近づけないからでは、(誰かがやってくれるわけもないので)工事の収束はありえません。
私は、その間に、今後、50年間も(福島第一原発にダメージを与えるような)地震が来ないと思える人はいないと思います。

ですから、最悪の事態を起こしたときに、起きたときに、もうどうしようもない、という考えはありえないのです。
起きたときの収束は軍隊しかないんです。

人間がつくったものが起こした事故は、人間の犠牲をもってしなければ、国難というのは救えないのです。

私が、党のリーダーに言っていることは、国難に対して、東電がどうの、何がどうの、というのはありえない。
最終的には、軍隊が動かない限りは私は無理だと思います。

【4号機の破滅を防ぐには軍の出動を要請するしかない】

ということで、みなさんの立場はよく分かりますが、今日、この場で、(福島第一原発事故を)きっかけとして、国際的にどう見ているのか、というのが、私の友人たち、みんな国際的に有名な方たちが言い出したのは、「昭雄、It's up to Japan. (それは日本がやることだ)」だと。

これは(収束するのは)日本人次第だと。

スタンフォード大学の有名な西(鋭夫)教授が、
「松村さん、私は、もう諦める。
自分が危険だと思っていない人に、あなたは危険ですよ、と言ったところで、耳を傾けませんよ」と。

日本の民族は、ドカンッと起きたときに初めて感じる。残念だけれども、その方向に行きつつある。

だから、私は福島の子供を守るという、この言葉の中で、ひとつお願いがあるのです。

日本で私が感じることは、これは福島の問題だと思っている、ということです。

そうじゃなく、これは関東だけの問題でもなく、日本の子供の問題だという考え方を持たなければ、被害者か、加害者かで見ている感じがしますね。

これは、みなさんの子供の問題です。

ですから、子供を救うという運動は、福島の子供を救うというと、どうしても他人事になってしまうんです。

「日本の子供たちを救う」という気持ちが盛り上がらなければ政治家は動きません。

ですから、私は来週、最後に安倍総裁に会って、ニューヨークに帰りますが、もう一度、みなさんに言いますが、これが起きた場合には、何百年は無理です。
復興は無理です。

電気の供給がどうのこうのは、全然、意味がないです。
工場は、日本では無理です。

日本の子孫が、これから百年、二百年、高い放射能と知りつつ食べながら生きていき、世界から批難されて、賠償請求を受けて、我々の犯した間違いを背負って生きていかなければならないのが日本の子孫です。

しかも、我々が造ったものが10万年ですよ。10万年も放射性廃棄物を保管しなければならない責任を我々の子孫に預けて、「さよなら」と言っているようなものです。

今、日本の中で10万年間も保管できる場所はないです。
それどころか、世界中にもまだないんです。
アメリカにも、ないんです。

だけど、もう造ってしまったんです。

ですから、私はこの福島の事故は、他の国でも必ず起こると思います。
440の原子炉が、すでにあるんですから。その上、これから90いくつできるんですから。

韓国で(原発事故が)起きるかどうか、中国で起きるかどうか、これはもう目に見えている問題です、

「みどりの風」の谷岡(郁子)先生と私が、先週、参議院会館でスピーチしましたが、谷岡先生は福島に10月2日に行って、「私はショックだった」と。

ご存知のように4号機の冷却用ポンプが一時ストップして、大変な問題になって。
というのは、バルブが古くなって腐食していたんだと。

で、慌てて緊急ポンプに切り替えたら、それも腐食していたと。

私は、今のあの施設が(東電が収束にかかると言っている)40年間も持つとは思えないのです。

どのポンプが故障しようと、1号機、2号機、3号機だろうと、震度5であろうと、震度6であろうと、一つでも壊れたら終りです。
そこに入れないんですから。

という事実関係は、もう変えられない、ということです。

参考記事:【4号機の燃料プールは震度5には耐えられない!?】

もし、みなさんの中で、御用学者が福島の放射能を50年以内で封印できると、あるいは30年、20年と言っているとしたら、もう「バカ」と言ってあげたほうがいいです。

私は、世界の一流の人に、最悪の事態は何か、ということを訊きまくった結果が、今、私が申しあげたことなので。

カルディコット博士は、「昭雄、今やらなければならないのは、『政府に対する14の提言』。これを伝えて欲しい」というので、私が彼女に書いてもらったのが『カルディコット博士の日本への14の提言』です。

この人は、間違いなく、日本は100万人以上の子供が5年後から出てくるということを言っている方です。

このカルディコット博士の「14の提言」は、私のブログ
akiomatsumura.com 」の2012年8月24日の記事を読んでいただければ、5ヶ国語に翻訳されていますから、「日本語 Japanese 」をクリックしていただければ出ていますので、詳しいことは読んでいただければと思います。


ヘレン・カルディコット博士日本講演のお知らせ

ヘレン・カルディコット博士が来日し、各地で講演会を行います。

・医師、専門家向けセミナー
東京 11月18日
京都 11月25日

・一般講演 東京・徳島・岡山・京都
東京一般講演   11月17日(土)
徳島一般講演     11月23日(金・祝)
岡山一般講演     11月24日(土)
京都一般講演   11月25日(日)

主催 みんなのカルテ 共催 放射能防御プロジェクト

申込み方法・開催場所などの詳細は下記へ
http://www.frcsrus.org/hcljp

後は、ご質問その他をお聞きしたほうがいいと思います。

司会の女性:
このカルディコット博士の提言を、日本の政府に出されたわけですが、その反応はどうだったのでしょう?

松村昭雄氏:
昨日、鳩山元総理とグループ、現在の大臣も含めて、まあ、僕が今、言ったことはショックだったようです。

そして、ともかく子供を救うということで、訴えていきたいということを言っておりましたから、ま、公明党にも、安倍総裁には来週(お会いするのですが、子供の問題に目をつぶるのであれば、それは、みなさんが怒りを示したらいいと思います。

「子供の問題をサポートしない議員は落ちる」と、いうぐらいのことで、みなさんが立ち上がらない限りは、この問題は無理です。
政治家が「やれる」というお考えでないなら、これは無理です。

とにかく、日本は大変な危機があるんだ、ということが、みなさんの中に認識しない限り、「起きないかもしれない」という希望的観測は難しいと思います。

科学的に明記しておりますから、読んでいただければ。
起きた場合には、本当に「終り」だと思います。

(ここから質疑応答 ここでは松村氏への質問のみピックアップします)


司会の女性:
「海や大気を汚染して、世界から賠償請求があるのでしょうか。
あるとしたら、どのようなかたちなのでしょうか」。

そういう質問があります。いかがですか?

松村昭雄氏:
それ、大変重要な質問だと思いますね。

「破局がどういうことか」というのがですね、自衛隊の問題も含めて、ひとつ言えることは、国難であるということは、今まで日本が直面していない、この「国難」という言葉が、もし、みなさんが一致した考えであるならば、民間レベルの会社でやれる問題ではない、ということですね。

じゃあ、民間レベルではなく、国がやる場合に、できるとなれば、犠牲が出ることを知っていながら命令できるのは軍隊しかない、ということなんです。

チェルノブイリ事故の場合には、それしかなかったんですね。

80万人が動員されて、はっきりした数字は表に出ていませんが、内部の話では、10%~20%死んだと言われています。
ということは大変な数ですよ、10万人以上ですよ、チェルノブイリ事故を収束するために犠牲になった軍人の方は。

ですから、その何倍の規模が福島ですから。
チェルノブイリ事故より小さいんじゃないんですよ。


核燃料棒の数も、チェルノブイリの何倍です。

チェルノブイリ事故では、4号機ひとつだけでしたが、こちらは1~6号機と共用プールには6500本も入っているんですから。

それを移動するにはどうしたらいいか、いろんな科学者が検討していますが、いまだに答えがないんです。
どういう捕らえ方をして移動したらいいか。

アメリカのロン・ワイデン上院議員は、福島第一原発を視察してショックだったと。
そして、「東電が言うように、燃料棒の移動には10年以上かかる」と。

「その間に、地震があったらと思うと、ぞっとする」とも言っていました。

それと、賠償の問題は、もし、今の時点での問題と、破局が起きた場合の問題と、二つに分ける必要があると思いすが、今の事態だけでも、50年間、60年間、放射性物質が放出するわけですから、間近いなく、他の国には(損害が)行くと思います。
そうなれば、賠償請求の話は、当然出てくると思います。

で、その例は今までにないです。こんな事故がないから。

しかし、破局が起きた場合は、これは、どの国にも答えはないと思います。

司会の女性:
それからですね、自衛隊が福島事故の収束に関わってくれるかどうか、どうでしょうかということなんですけれども。

松村昭雄氏:
素人の直感として、ドイツ、ロシア、フランス、カナダ、アメリカのトップのサイエンティストと話し合った結果、私の結論では民間では無理というものです。

民間では無理ということであるので、私は、アメリカの国防省の友人とも話したぐらいなんです。

ということは、技術的にも、日本だけでできるかと東電の幹部に訊いて、日本だけでできると答えた人は誰もいないです。

日本だけで、この福島の、人類で初めての大事故を収束できると答えた人はいません。

ということは、「世界の叡智を集める」という言葉しかないんです。

そして、叡智が集って、方法論は「危険を冒してやる以外にはない」のです。

ソビエトだからできた、という言い方をする人がいますけれども、ソビエトが共産主義であろうと、資本主義であろうと、人間が犯した間違いを人間の犠牲抜きで国を救うことはできません。

じゃ、それができるのは誰かといえば、自衛隊しかないんですよ。

女性の司会者:
それを政府が認めて、他国の軍隊なり、自衛隊に収束をしてもらおうという結論を導かない限り、そういうことはありえない、ということですよね。

松村昭雄氏:
こういうことです。
誤解を招かないように。

私は、他の国の軍事関係者とも話しましたが、これだけは一つ言います。

たとえば、日本がアメリカに技術援助をオファーしたとしても、アメリカは兵隊さんは絶対に(日本に)送れないと。

他の国の事故に、自分の国の兵隊さんを死を持って送ることは、どの国の大統領もできないと。

ですから、技術援助、サテライトの援助、あらゆることはするけれども、現場の中に行くのは日本人だけです。
世界の援助にしても、被曝を覚悟の現場には行きません。

(※管理人:
何人かの日本人は、福島の事故も、何か安保の延長上にあるのではないかと勘違いしているようです。
尖閣・沖縄防衛は、日米双方の国益にかなうものです。
アメリカの主権にも関わることですから、アメリカは軍隊を出すでしょう。

しかし、アメリカの大統領に誰がなっても、「あなたの大切な息子さんを、日本の原発事故収束のために致死量の放射線被曝をさせます」と、若い兵隊の親御さんを説得できないでしょう。
日本の親御さんが子供を心配するように、アメリカの親御さんも同じなのです。

他国の軍隊なり、自衛隊に収束をしてもらおうという結論を導かない限り、そういうことはありえない、ということですよね」という言葉は、極端な言い方をすれば経団連の考え方と同じです。

ただし、一つだけ可能性があります。

それは中国の人民解放軍に頼むことです。
彼らは人口爆発で苦しんでいます。経団連の考え方のように、「金さえ払えば」、数百万人の軍隊を日本に送り込んでくれるかもしれません。
その代償は、日本の領土を中国に明け渡すことです。

この現実を、経団連の老害連中と、民主党の野田、細野、枝野、自民党の安倍、石破、石原(伸)、石原慎太郎、橋下徹たちは分かっているのでしょうか)



女性の司会者:
復興財源が、いろいろなところに流用されているというニュースを、みなさんご存知だと思います。
必要なところにお金が行かないで、火事場泥棒のように持っていかれると。

そして何よりも、いちばん最優先されなければいけない被害者の方たちに、こういう辛い思いを強いているという、本当に理不尽な状況だと私も、あらためて思います。

一昨日ですか、経団連の米倉会長が来て、とにかく泊原発を再稼動させろと、北海道まで言いに来ました。
質問とも絡むのですけれども、経団連が、あらゆる面で原発を死守する、という旗を振っています。

国民が生活を変え、エネルギー問題をなんとか考えようとしているときに、原発輸出も掲げています。

国民の声を、どうこれに反映させることができるでしょうか。
経団連は、本当に御しがたい存在だと思いますが、それについて、お一人ずつ、お考えを伺いたいと思います。
まず、松村さんから…。

松村昭雄氏:
これはですね、常識の話を超えたものですよ。

日本で、これだけの災害を起こして、これだけの人が犠牲になり、さらに子供も100万人を超える可能性がある事故を起こしていながら、ベトナムや他の国に輸出しようとしていること自体が、もうじき世界から凄い批難を浴びると思います。

やはり、今、日本に欠けているのは、経済優先の考え方で、こうなってしまったということです。

原子力発電がいちばん安いというのは、それは事故を起こしたときの補償だとか、あるいは使用済みのものを保管する費用、そういうものを計算に入れてないから安いのであって、もし10万年保管する場所まで計算に入れたら、うわぁー、もう凄い高いものですよ。

女性の司会者:
(前の回答者、中手聖一氏が投げかけた疑問を、司会者が受け取って)
どなたかに、お願いをしたいと思いますけれども。はい。

松村昭雄氏:
今、その質問の中で、いつも僕がニューヨークで日本を見て考えてるんですが、なんでメディアが取り上げないのか。
資本主義(あるいは民主主義)というのは、知る権利をみんなが持つ、というその代表であるメディアが、なぜ書かないのか。あるいは、書けないのか。

ですから、これを思うとですね、これは堂々巡りの話になりますが、私は、これからは、みなさんのソーシャル・ネットワークというものが、いずれ全国紙、全国ネットワークテレビに変わらなければ無理だと思っています。

資本主義の中において、こういう危機が来たときに、書けない、伝えることができない、だから、本当に、指導者の中にも知らない人がいっぱいますよ。(指導者が)隠してるんじゃなくて。

彼らは「知らないって」いうことです。

だから、僕が日本に来て、党の幹部と全部会ってみて、(そのうちの)半分は知っているのに知らないフリをしているけれども、半分は本当に知らないんだと思いましたよ。

このアルバレス博士の計算を言うと、みんな、びっくりしていますよ。
その事故の確率を。4つの事故の可能性を言っただけで、驚いているんですから、あれは僕は隠しているとは思わないですね。知らないっ、ていうことです。

だから、これを資本主義の中で考えたときに、これは経済界の儲け主義という問題と、みなさんが知る権利を持つ-それは今は報道に頼っているけれども、もうみなさん自身が、お互いに自分のことを守る、という考え方を、ソーシャル・ネットワーク、あの、アームスプリングですね、エジプトで起きた。ああいったものが起きてこない限りは僕は無理だと思います。

だから、私が札幌に来ようと思ったのは、泉さん(Shut泊(北海道札幌市:代表 泉かおり氏)や、みなさんがやっている運動が大事だと。

私は、「アジサイ運動」は、三月のときには、わずか300人くらいですよ、金曜日のデモンストレーションは。

それが、泉さんから、「松村さん、国連事務総長に訴えてほしい」という話があったので、手伝いますよ、といって、彼女は80いくつの組織団体から賛同を得て、そしてやったら、ワッと世界に広がるんです。

みなさんは、もちろん気がついていることなんですが、やっぱり、ひとりひとりがですね、僕が日本に来て感じたのは、「松村さん、でも、できないの、しょうがないよ」という諦めた言い方をするんですよ。

我々は、あと何年で死んじゃうんだから、その言い方でいいけれども、その言い方で、みなさんの子供に言ってたら駄目です。
その子供は危機感というものは、絶対に持たないです。

日本の私の印象は、「安全心」と「平和ボケ」。

これほど、日本という母国が、平和ボケ、安全ボケしているしているとは思わなかったです。

それは、みなさんに言っているわけではないんですよ。

日本全体の中で、なんでもっと、あのような運動が立ち上がらなかったのか。
私のような素人が、書かなくちゃいけないと(ブログを)書き出したのは、そういうことですよ。

もう、メジャー・メディアに頼っていたら無理だと。

そう思ったので、世界の著名人の意見を、どんどん出そうと。
ということで、やっと日本のメディアが僕の数字を使うようになったんです。

だけど、みなさんがこれから立ち上がるのに、みなさんの子供には、今、日本が直面している危機は、率直に言わなければならないと思います。

「なんとかなる」という希望的な観測のものは、かえってマイナスだと思いますね。

司会者の女性:
私たちの運動で、すぐに役立つこととか、みなさん、今日、お話をうかがって、じゃあ、自分は何をしようか、何ができるのだろうか、と思われた方がたくさんいらっしゃるかと思うんですが、それをお一人ずつうかがって終わりたいと思います。

(※管理人:
これでは駄目です。これはアドバイスを請う問題ではなく、それ以前の「自主」があるかどうかの問題です)


松村昭雄氏:
まあ、あの僕の結論は、みなさんが民主主義の中で生きていく上で、唯一のやれることは説教(人に教え諭していく、ということ)しかないんですよ。

みなさんの意見を反映するシステムは選挙です。

ですから、その選挙の中で、どのように有効的に動くかは、みなさんの運動の能力が変えると思います。
私の友人はかなりいますが、アラブのエジプト革命、これは大変な覚悟だったようですよ。

しかし、幸いにソーシャル・ネットワークというツールが、あれを実現させたんですよね。

みなさんなども、現代のツールを使った方法は、一人一人が知恵を絞るしかないと思います。

だけど、その団結は絶対に大きな波になるということは、今のアジサイ運動を見てても思いますから、そこを、みなさんが何か考えるべきじゃないかと思いますね。

民主主義でみなさんができることは、最終的には選挙ですよ。


(松村さんの発言は、ここで終り)



管理人:

「今いる政治家で、子供の疎開に触れない人は許してはなりませんよ!」

ここに出てきた話に関する記事は、以下のアーカイブにあります。
すべて、松村昭雄さんの関連記事です。

http://kaleido11.blog111.fc2.com/?q=%E6%9D%BE%E6%9D%91%E6%98%AD%E9%9B%84&page=1
http://kaleido11.blog111.fc2.com/?q=%E6%9D%BE%E6%9D%91%E6%98%AD%E9%9B%84&page=0


松村さんの「日本が直面しているカタストロフィー」についての話に、シンポジウムの会場は静まり返り、女性司会者さえも何度も沈黙してしまう場面がありました。

事故後、3~4ヶ月ぐらい経った頃でしょうか。

「福島だけでなく関東の子供も相当被曝してしまった。自分の子供と同じように、そうした子供たちを守らなければならない。これは、ハワイの赤ちゃんも同じ、アメリカ西海岸の子供たちも同じように守らなければならない」と、何度か書いたところ、抗議のメールを何通かいただきました。

私は、「日本の親御さんは深刻な病にかかってしまっている。これでは、いずれ、大変な事態を迎えるだろう」と暗澹となったものです。

これは主張などではなく、人の自然な発露であるはずだからです。

松村さんは、このシンポジウムの中で、何度も以下のようなことを強調しました。松村発言の抜粋です。


・私はチェルノブイリ事故の実証はあるのだから、子供を実験台に使うべきではないと。

・私が国連会議に参加して、いつも感じるのは、実証が出るかでないか、というのは科学者の遊びに過ぎない、ということです。

・子供は科学の実験台になるべきではないのです。

・もし、日本の政治家が、この子供の危機に目をつぶっているならば、私は、5年後、10年後には、また日本の国民の破裂は起きると。

・日本の子供の問題だという考え方を持たなければ…。被害者か、加害者かだけで見ている感じがしますね。

・「日本の子供たちを救う」という気持ちが盛り上がらなければ政治家は動きません。


日本中に瓦礫を拡散し、日本の子供を被曝させているだけでなく、避難した人たちに「戻れ」という政治家が、日本の未来を語っている不思議の国・日本。

子供こそが「日本の未来」でしょうに。
「日本の未来」を破壊することばかりやり続けているのに、日本の未来を語る人たち… 滑稽です。

「原発をどうするかはささいなこと」と元東京都知事が言いました。

また、大阪の橋下徹も、「カルディコット博士、橋下大阪市長表敬訪問交渉。橋下は多忙を理由に拒絶の模様」とのこと。

二人とも、政策方針では正反対のようですが、「子供の救出には、まったく無関心の冷血漢」という点で、意外に気が合うかも知れません。

そうそう、「福島の子供に追加被曝検査をさせないことにした」この日本の最高権力者は酒びたりだそうです。


松村さんの最後の言葉-
民主主義でみなさんができることは、最終的には選挙ですよ」。

そうです!
次の選挙では、もう失敗できません。私たちの命がかかっています。
「日本の未来」を破壊する国会議員は、容赦なく落選させなければなりません。

私たちのそうした投票行動が、巡りめぐって、結果的に口先き議員たちの命をも救うことになるはずですから。

そのために、このブログを書いています。





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