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「放射能瓦礫の焼却は、日本だけでなく世界の問題である」という認識が希薄な日本人

細野豪志が野田の命によって、闇雲に進めている放射能瓦礫の全国での焼却処理。

野田内閣の犯罪的な瓦礫拡散・大暴走の一方では、宮城県を始めとして、東北の被災地自治体の瓦礫処理能力は、県内処理が十分可能なまでに拡充しています。

もはや、放射能瓦礫を全国拡散しなければならない、どんな根拠も失われているというのに、震災復興の大儀を利用して、環境省の利権の網を張り巡らせるようなことばかりやっている野田政権の災害復興担当の閣僚たち。

自民党の巧妙なコントロールにさえ気がつかない愚鈍たちです。彼らは、哀れなことに鵜飼の鵜にすぎません。

瓦礫、除染、復興増税と、汚れ役を嬉々として務め上げたはいいが、こんな認識では、いずれ根こそぎ自民党に利権を持っていかれるでしょう。

彼らは、明らかに精神に異常を来たしています。
世界の目から見ると、彼らは限りなく迷惑な存在であるばかりでなく、ヨーロッパ、アメリカの人たち、その子供たちの命を危険にさらしている犯罪的政治家と映っているのです。

最近では、ヨーロッパ諸国、アメリカの環境団体や反原発・反核団体が、大飯原発再稼動反対を叫んで、各国の日本領事館、日本大使館の前で抗議活動を展開しました。

それより前、去年の秋頃から、東北の被災地の放射性廃棄物を全国にばら撒き、焼却させる、という日本政府のデタラメな瓦礫処理法に対して、特に直接、被爆の危険に晒されるアメリカ西海岸の人々が立ち上がって、日本の大使館、領事館、そして、アメリカの上院議員たちに日本政府の瓦礫拡散、瓦礫焼却を止めさせようと働きかけています。

適当な英語のキーワードで検索すると、そうした「アメリカの母親たちの静かな抗議活動」の模様を記録した動画が多数出てきますが、その中に日本語訳のテロップ付きの動画あったのでご紹介します。

【海外市民団体の見る日本の汚染瓦礫受入問題】制作:EON



カリフォルニア州サンフランシスコ 2011年11月7日

「日本よ、子供たちを守って!
放射能汚染瓦礫を拡散するな  燃やすな!」


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マリー・べス・ブランガン氏
(EON  エコロジカル・オプションズ・ネットワーク):

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私は、子供の健康を心配する日本の母親たちをサポートしています。

彼女たちは、地震と津波による大量の放射能汚染瓦礫を日本中に拡散し、焼却処分しようとする政府の計画を阻止しようとしています。

アメリカでも、福島原発事故からの放射能漏れの影響が見つかっています。この(日本政府の瓦礫焼却)計画は、アメリカでの汚染拡大にも繋がります。

日本の人たちのことが、とても心配だし、この放射能汚染の狂気をストップしたいのです。

多くの人たちが署名した嘆願書を、これからサンフランシスコの日本領事館に提出します。

一万近い署名を…

レイチェル・ジョンソン氏(EON):

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これが、日本で、現状を心配する母親たちから始まり、世界中に広がり多くの人が署名にサインした嘆願書です。

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同じものがもうすでに、ニューヨーク、ロンドン、他にもたくさんの地域で日本領事館に提出されました。

日本で、この問題に立ち向かっている多くの女性たちを応援し、もっとこの問題に目を向けてもらうために、私たちも行動に出ました。

-これ、今日、日本領事館に提出する嘆願書よ。
世界中から一万筆近い署名が集っているわ。

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-私が領事館までご案内します。

マリー・べス・ブランガン氏(EON):

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私たちは、世界で一万人近くが署名にサインした嘆願書をサンフランシスコの日本領事館に提出するために、ここに集りました。

福島原発によって放射能汚染された地震と津波からの大量の瓦礫を焼却しないよう、お願いに来ました。

日本政府は、「日本中で痛みを分かち合う」という名目で、日本中に汚染瓦礫を拡散しようとしています。

これは、日本中で放射能被害を広めることになります。

焼却処分にすることは、大気中に放射能を放出してしまうことになり、世界中に広がってしまいます。

特にここ、アメリカ西海岸でも、福島原発事故からの放射能が見つかっています。


ビデオ・ジャーナリストの質問:
世界中の人たちが署名したということですが、日本の行動と、放射能汚染が世界中に影響するという可能性を含んでいるということですか?

マリー・べス・ブランガン氏(EON):

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そのとおりです。

ロンドンでは、ビアンカ・ジャガー(ローリング・ストーンズのボーカルのミック・ジャガーの元妻)さんが日本大使館に嘆願書を提出しました。
ニューヨークでは、領事館に提出しています。東京でも。

ワシントンD.C.では、フクシマ・フォールアウト・アウェアネス・ネットワーク(Fukushima Fallout Amareness Network)が提出しています。

また、ワシントンD.C.のNIRSビヨンド・ニュークリアシティズンズ・フォー・ヘルスなどの団体と協力しあっています。

メディアが全然、取り上げないのが大きな問題になっています。
なので、あなた方が今日、取材に来てくださったことに感謝しています。

バークレー校の原子力工学科では、定期的に食品、土俵、水、牛乳に含まれる放射性物質を測定しています。

セシウム134と137が10月10日、カリフォルニア沿岸部の牛乳から検出されています。

原子力業界や推進派は、「でも少量だから大丈夫」と言いますが、長期間にわたり少量の被曝をし続けるのは、一度に多く被曝するよl危険だと指摘するデータがあります。

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なぜなら、放射能が体内から排出され尽くすことがないからです。

ビデオ・ジャーナリストの質問:
他に伝えたいことはありますか?

マリー・べス・ブランガン氏(EON):

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私たちが、この嘆願書で訴えたいのは、放射能に汚染された瓦礫を他の地域に持ち出さないで人々を避難させること、そして福島原発事故の早急な収束です。

メルトダウンは、未だに進行中です。

シャリー・ゴルブ(サンフランシスコ市民):

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放射能と世界中への更なる汚染の拡散を心配して、今日は参加に来ました。

日本政府の計画は、汚染の拡大につながるので阻止しなければ!

カフリ・ジェームズ(グリーン・ピース):

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スリーマイル事故の後、アメリカだけで52の事故がありました。
何か行動すべきです。

クリーンで安全な再生エネルギーに方向転換すべきです。
雇用も増えるし、そのほうが良策だと思いませんか?

キム・ロバーソン
(フクシマ・フォールアウト・アウェアネス・ネットワーク):


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「ウィーク・オブ・イエロー」(=原発反対週間 2011年11月2日~9日)にちなんで、日本の母親たちの代表として、黄色い花を持ってきました。

マリー・べス・ブランガン氏(EON):

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私たちは、地震と津波による大量の放射能汚染瓦礫を日本中に拡散し、焼却処分しようとする政府の計画をやめてもらおうと、ここ、サンフランシスコの日本領事館に嘆願書を提出しに来ました。

日本の母親たちは、子供の健康を深刻に心配しています。
私たちも心が痛みます。
この計画を阻止しなければなりません。

日本政府が、これらの瓦礫を日本中に運んで焼却する予定です。
福島原発事故から漏れ出た放射能を「みんなで分かち合うために」。。

「痛みを分かち合うために」。。
(管理人:根拠を示せない頭の弱い野田政権が好きな言葉=精神論、お涙頂戴)

この計画は、放射能が大気中に舞い上がり、今以上に汚染を拡散させてしまいます。

ここ、アメリカの西海岸でも、福島原発事故からの放射能が検出されています。

こんな計画を、止めてもらうようにしなけれぱなりません。

セシウム134.、137がカリフォルニア沿岸部の牛乳から、この10月に検出されています。

原発事故の影響が、アメリカにも及んでいることを知って、私たちも目を覚まさなければいけません。

セシル・パインダ(作家・活動家):

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(私は)福島原発事故と放射能漏れが、地球全体に及ぼす影響についての本を執筆しています。

福島だけの問題だと思ってはいけません。
地球全体に影響を及ぼす問題だと見ています。


資料を、お渡ししたいと思いますが、オフィシャルのプレスでは触れられない事実として、福島原発の原子炉は、アメリカ・GE製の「マークⅠ型」です。

アメリカが日本に輸出したとき、アメリカにも23の「マークⅠ型」原子炉がありました。

輸出したとき、すでに「マークⅠ型」には欠陥があり、事故に陥る危険性を知っていたのです。

このことを、なぜ知っているか、というと、この型を設計した3人のGEの技術者が、欠陥を知りつつ推進することに抵抗して会社を辞めています。

技術者の一人、デイル・ブライデンボー(Dale G. Bridenbaugh)は、「マークⅠ型」は、5パウンドしか入らない袋に10パウンドのエネルギーを入れているようなものだと言っていました。

だから、これは日本だけの問題ではないのです。
日本とアメリカの大企業と、政府のエリートたちが連帯した結果の問題なのです。

だから99%の権利を訴える格差デモがアメリカで起こっているのです。
このような大企業が世界の人類全体に影響する決断を下してきています。

20万人の人々が警戒区域に住んでいました。
これだけの放射能漏れがあって、20kmまでだけを警戒区域にするのは不適切きわまりないのです。

この地域に住んでいた20万人の人々は、家も土地も生活も失ってしまいました。
もう、元の場所に戻ることはできないでしょう。
放射能汚染のせいで、数百万年後まで無理でしょう。

福島は、チェルノブイリの100倍に相当するでしょう。

なぜなら、福島原発には1万パウンド(およそ4536kg)のプルトニウムが、今、この現在もあるからです。

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キム・ロバーソン(F.F.A.N)

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今日、私たちは、NYのもとい・ゼマー(チーム・ココ)が先導し、日本の母親たちを代表して嘆願書を提出しに来ました。
嘆願書とともに領事館を訪れ、岩田氏に提出しました。

福島原発事故の被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げるとともに、大量の放射能汚染瓦礫を焼却処分し、東京湾を始めとした海に埋め立てることをやめてほしいとお願いしました。
(管理人:石原慎太郎は、結局、無知な下衆だったということです)

11月に入り事故から8ヶ月が経ちました。

3月に起こった事故は人為的ではなかったとしても、汚染瓦礫を焼却処分することは、新たな人為的災害の危機になり、これはただちに止めなければなりません。

岩田氏には、正しい選択をし、汚染瓦礫を焼却処分するのではなく、安全に保管し、管理することをお願いしました。

日本の母親たちを代表し、世界中でこの問題を危惧する人たちによる6000筆を超える署名を集めた嘆願書を提出しました。

署名した人の多くは、自分や子供たち、孫子の代までの健康を心配する母親たちです。

放射能汚染は世代を超えてDNAを破壊し、ダメージを与えます。
将来にまで影響を及ぼす問題なので、今止めなければいけません。

ビデオ・ジャーナリストの質問:
領事館の対応はどうだったか?

キム・ロバーソン(F.F.A.N)
とても理解を示してくれた様子でした。
黄色い花のブーケと、きれいにラッピングされた嘆願書を渡しました。

岩田氏は、私たちのこの状況に彼の母国に今なお起こっていることに、とても心を痛めていることを理解している様子でした。

チェルノブイリの事故の経験から、これはグローバルな問題だと私たちは知っているのです。
今回の事故も、世界中の人々に影響を及ぼしているのです。


放射能汚染瓦礫を焼却処分することを阻止することが、これ以上の汚染を広げないためにできることだと岩田氏も分かってくれたと思います。

岩田氏は、私たちの懸念と願いを東京の上層部に伝えると言ってくれました。

汚染瓦礫の拡散と焼却灰の埋め立て処分を阻止したい世界中の署名者の願いが、ここサンフランシスコから日本政府に届くことを願っています。

レイチェル・ジョンソン氏(EON):

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日本領事館の岩田領事に提出しました。
感動的な瞬間でした。

上で何が起こったか、言葉で表現するのは難しいけれど、双方が福島原発事故と今の状況についての気持ちを共有している瞬間でした。

岩田氏は涙を浮かべて対応してくれました。
彼は「問題をとても認識している」と言いました。

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彼の祖父母と、奥さんの祖父母も広島で被爆しているそうです。

ちょっと分かりづらかったけれど、そう言ってたのよね、マリー?

全員が座ったまま沈黙し、涙を流した瞬間がありました。

黄色いバラと私たちの嘆願書をテーブルの真ん中に置いて。

なんともいえない瞬間を共有しました。
こんな瞬間を共有できるなんて思っていませんでした。

こんな会話や気持ちを共有できたなんて。とても素晴らしい深い面会でした。

提出に来た価値があったと思います。

マリー・べス・ブランガン氏(EON):

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彼の言葉をちゃんと理解していると思うのですが…。
彼も、この状況について「とても強く思うところがある」と言っていました。

私たちの思いを届けるために、「できる限りのことをする」とおっしゃっていました。
私たちの願いを、よく理解してくれました。

そして私は涙し、彼も涙していました。

これは、本当に取り組んでいかなければならない大きな課題であり挑戦です。

そして、彼は人々や、子供たちに及ぼす影響を理解していました。

今日、私たちはできる限りことをしたと思います。
そして、彼が私たちの心からの願いを日本政府の上層部に伝えてくれるでしょう。

彼は、「私たちのメッセージを今日、東京に伝える」と言っていました。
手紙も署名も「今日送る」と言っていました。

セシル・パインダ(作家・活動家):

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アメリカの行政関係者の中に、果たして涙する人がいるか分かりません。

アメリカの行政関係者には、涙を流す理由があると思います。

第一に、福島第一原発事故を起こしたのは、アメリカGE社の「マークⅠ型」原子炉で、事故になると知りながら売りつけました。

第二に、広島と長崎です。

アメリカの行政関係者には、涙を流す人はおそらくいないでしょう。
私が言いたいのとは、それだけです。

レスリー・ティタリアンダー(活動家・母親):

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今日参加したのは、福島原発事故から漏れ出した放射能から日本の子供たち、世界の子供たちを守ろうとしている、このグループとムーヴメントをサポートしたかったからです。

アメリカでも測定され、放射性物質が検出されているのは周知の事実です。

福島原発の事故は収束できず、未だに放射能が漏れ出しています。

答えはどこにあるのでしょう?

日本領事館の対応は親切だったと思います。

領事館の岩田氏も、自分の祖父母が被爆し、亡くなった経験を話してくれました。

彼は放射能汚染が、日本の人々、そして子供たちや地球にに及ぼす影響に対する私たちの恐怖と心配を理解してくれていたと思います。

キム・ロバーソン(F.F.A.N)

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今から、フクシマ・フォールアウト・アウェアネス・ネットワークから、ダイアン・ファーンスタインに手紙を提出します。

ワシントンD.C.でも、FFANのメンバーから、数分後、同時に、ダイアン・ファーンスタイン上院議員に手紙を提出します。

NIRSのダイアンと、ビヨンド・ニュークリアのシンディーから、2012年度の食品検査の予算の確保への全面的な協力を促すため、ダイアン・ファーンスタイン上院議員に手紙を提出します。

同時に、ボクサー上院議員にアメリカ連邦議会における監査、特に食品の安全と監査に関する公聴会をただちに開くよう、もう一度お願いしたいと思います。

これらの手紙が私たちのグループによって、今日の午後2時30分に提出されます。
みんな、こうやっていっしょに行動できることは、ほんとに気持ちがいいです!

西海岸も東海岸も一緒に!


詳細は、以下のサイトで。

OneWorldNoNukes.org
(国際ネット署名 終了しました)

BeyondNuclear.org

NIRS.org

eon3EMFblog.net
(重いです)



ここから管理人:

受け入れるべき運命を悟ること

この記事の冒頭の小見出しに、「世界の問題である」という認識が希薄な日本人への警鐘
というタイトルをつけました。

これは、日本人が助かる助からない、世界の人が助かる助からない、自分が助かる、助かりたいという意味ではありません。

日本人の魂が失われることへの警鐘です。

国は双葉郡に放射能瓦礫の中間処理施設を造りたいと、8つの市町村に何度か打診しました。
双葉群の8つの首長は、団結して、「絶対に受け入れられない」とかたくなに拒んでいます。

これらの首長たちが、3.11直後の連鎖的水素爆発のときに、いったい何をやったか、自治体の住民は知っているのでしょうか。

メルトダウンしている、らしい、という情報が来ていたにも関わらず、住民を避難させなかったのです。

理由は、「国が安全だ、ただちに、今すぐに問題ないと言っているのだから、その国を信じないわけには行かない」です。

今になって、彼らは自分たちが騙されていたことに気がついたものの、地元住民たちに「必ず故郷を復活させる」と言っているのです。

これらの首長たちの根幹に流れているものは自分たちの保身です。
彼らは「そんなことはない、失礼なことを言うな!」と怒るでしょう。

しかし、彼らは自分の利害のために、ときに政府をゆさぶりながら、原発被災者の心をつなぎとめているのです。

そして、自分たちが中間処理施設の受け入れを拒むことによって、政府に放射能瓦礫を焼却し、アメリカの子供たちまで被曝させていることに対して正当性をあたえているのです。

細野は、そういったことに一切触れません。彼は困ったときの精神論男ですから。
細野の“上司”の薄気味の悪い流し目の男色狂いも、人の心にはまったくの不感症です。

何故、日本人は「世界の人たちを、これ以上、被爆させてはいけない」-これが最優先の議論にならないのか。
本当は、ここに焦点を絞る必要があるのです。

遠いアメリカ西海岸の人たちを、これ以上被爆させないようにすれば、日本列島に住んでいる人たちは完全に守られます。

これは大変酷な言い方ですが、被災地の人が負うべき運命です。
なすりあいの責任論は、人々を問題の本質から遠ざけ、やがては自分の家族をも失うことになるでしょう。

こうしたことは、誰も言わないのです。

まるで、腫れ物に触るかのように福島の人々を扱っています。
しかし、それが「嘘の優しさ」であることも知っているのです。

誰もが汚れ役は引き受けたくないので、誰かが言うのを、みんな待っているのです。
双葉群の人たちは、その運命を受け入れるべきです。

このアメリカ人の主婦たちが言うように、原発立地の人々は元の生活には戻れません。

今の野田政権下の政府は、日本の経済復興を、なんと原発輸出でやろうとしています。
もちろん、原発輸出などで経済復興など不可能です。

しかし、野田政権というのは見せ掛けでいいから、何事もなかったかのように、国内の原発を「動かせるものはすべて動かす」必要があると考えているのです。

まるで北朝鮮のようなイミテーション国家です。

見せ掛けでもいいから、世界一の過酷事故を克服した「日本の原発の安全神話」が必要なのです。

福島の人々は、世界の発展途上国の原発推進派の政治家から見れば、ショーウィンドウに入れられた存在なのです。

そのためには、放射能被災者の希望を除染でつなぎとめ、住民たちを帰還させることが必要になってきます。

そうした連中にとって好都合なことに、原発立地の原発被災者(もっとも関東の人々もそうですが)たちは、「元の故郷のようにしてほしい」と無理難題を東電、政府に要望するのです。

大飯原発再稼動の是非を議論するおおい町の町議会で、今川直樹という町議が、
言える固有の権利は、われわれしか持ってないのであって、周辺市町村とか立地自治体以外の国民が、どうのこうのと言える問題ではない
と言ったことに多く人たちが驚いています。

これが地方の原発立地のゼニゲバ痴呆議員の姿です。

隣町の人たち、関西の人たち、日本の人たち、世界の人たちが被爆しても、「国民が、どうのこうのと言える問題ではない」と平然と言い放つのですから、こうなると病的な厚顔無恥です。

これと、同じようなことが福島で今まで行われてきたし、今でも行われているのです。

福島の人々は大飯原発再稼動を強行した政府や、おおい町に対して憤りを隠しません。

であれば、福島の人々は瓦礫の中間処理施設を受け入れるべきです。

「原発を稼動させて、万一(しかし、地震のリスクは年々高まっている)原発事故が起これば、それを受け入れた自治体の責任として、こうした結末になる」ということを身をもって、おおい町の痴呆議員たち、そして、全国のゼニゲバ首長たちに示すべきです。

「汚染瓦礫を焼却処分することは、新たな人為的災害」を起こすことになります。

今の政府が、その犯罪行為を率先してやっているのです。


しかし、そうした政府の暴挙に追い風を吹かせて、それを推進させているのは、なんと政府を批判している原発立地の住民たちなのです。





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