週刊金曜日1489号 2024.9.20目次,誰に日本を託すのか 立憲代表選と自民総裁選
*私の注目記事
P3風速計 朝鮮人虐殺追悼文の動き広がる 宇都宮健児 小池知事の追悼文不送付は認めたくない過去を黙殺する虐殺否定論。本庄市の吉田市長は「過ちをくり返さないために、何が起きたかをきちんと調べ、殺された人の無念に思いを寄せて追悼することは大事」
P14立憲若手議員に聞く吉田晴美 酒井菜摘 太栄志 山岸一生
P24コバフォーク 消えない統一教会問題 鈴木エイト千葉県八千代市ピースロード
P50「袴田巌と世界一の姉」著者粟野仁雄氏に聞く 袴田ひで子伝を書きたかった。火事でメジロの籠を持ち出して震えていた。
P52書評「地震と虐殺1923-2024」安田浩一著 評者田沢竜次 新潟の中津川渓谷朝鮮人は狙われていた
P57都知事選石丸現象で追われるショート動画対応youtube tiktok 尾辻かな子
P63ヒラ社長が行く281植村隆ソウル水曜集会「歴史の真実を直視せよ」金学順さん
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内容
■表紙
■それでもそれでもそれでも 齋藤陽道
■風速計 朝鮮人虐殺追悼文送付の動き広がる 宇都宮健児
■被爆体験者訴訟、一部「被爆者」と認める長崎地裁判決 「地区で分断」憤る原告 橋場紀子
■地下でリニア建設進む東京・目黒川で謎の気泡発生 市民ら工事中止要求、国は拒否 樫田秀樹
■NPO「抱撲」が困窮支援事業でクラウドファンディング 「希望のまち」開設目指す 竪場勝司
■「脱原発社会をめざす文学者の会」第3回文学大賞が決定 村田喜代子氏と青木美希氏に 佐藤和雄
■さらん日記
■半田滋の新・安全保障論 「自分の都合」優先の米国に尻尾を振る必要はもうない
■政治時評 西川伸一
■経済私考 浜矩子
■立民代表選と自民総裁選 誰に日本を託すのか
【立憲民主党若手議員に聞く】
・代表選に出た1期の吉田晴美氏 「永田町の常識」に挑戦 マッチョ政治変えるか 文・写真/本田雅和
・泥臭い日常活動を「信頼感」につなげる 太栄志氏 聞き手・まとめ/金本裕司
・「政権交代」ではなく「政権とりかえ」を 山岸一生氏 聞き手・まとめ/佐藤和雄
【悪弊変わらぬ自民】
・「政治とカネ」と裏金議員の処遇に全候補者が後ろ向き われわれが裏金議員を落選させるしかない 望月衣塑子
・最速出馬表明「コバホーク」小林鷹之氏に抱く懸念と疑問 消えない「統一教会」問題 鈴木エイト
■イスラエルの人々はイスラエル軍を止められるか 写真・文/内堀タケシ
■「パレスチナの現実に言葉が追いつかない」 イスラエルの戦争犯罪を可視化する ドキュメンタリー演劇『占領の囚人たち』 中村富美子
■身体にやさしい つくり方もやさしい 「季節の薬膳」 今月の料理/金風芋名月 新倉久美子
■新種のワクチン 「レプリコンワクチン」の危険性 天笠啓祐
■新・買ってはいけない 「体のサビ」って何ですか? 客観的データに乏しい「セサミンバイタル」 渡辺雄二
■米兵性暴力事件公判 無罪主張の被告人 取り調べ時には反省・謝意を示していた!? 小川たまか
■バングラデシュに暫定政権樹立 政変もたらしたデモの起爆力 写真・文/森田雅章
■【提携連載企画】誰が私を拡散したのか35 被害者はどうすればよいのか Apple元幹部は「わかりません」 Tansa・辻麻梨子
■暗夜胸に手をおいて 第十七夜 「ノイズとゆらぎ」 安達茉莉子
■自由と創造のためのレッスン 「パレスチナ連帯」を再考する 廣瀬純
■『袴田巖と世界一の姉』著者 粟野仁雄氏に聞く 弟を信じたひで子さんの「心の広さ」に触れた
■きんようぶんか 本・映画・音楽・TVドキュメンタリー・TV批評・本箱
■メディアウォッチ 東京都知事選「石丸現象」の衝撃で候補予定者が追われるショート動画対応 偽情報や対立激化への対策不備 尾辻かな子
■言葉の広場、金曜川柳、イラストレーション、写真展、論考
■松崎菊也 あの人の独り言(イラストレーション/石倉ちょっき)
■ヒラ社長が行く 植村隆
■読者会から
■市民運動から講演・映画・音楽イベントの情報案内板
■金曜日から、編集長後記、『週刊金曜日』からのお知らせ
■今月の料理
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<<『 週 刊 金 曜 日 』 メール ニュース >> 2024.9.20
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【1】注目の記事
【2】編集長コラム
【3】次号予告
【4】新刊本のご案内
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【1】注目の記事
■立民代表選と自民総裁選
誰に日本を託すのか
立憲民主党の代表選(9月7日告示、23日投開票)と、自由民主党の総裁選(9月12日告示、27日投開票)が行なわれている。ウラ金問題や統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との不明瞭な関係で、自民の支持率は下がっているが、かといって野党の人気は高まらないままだ。立民の若手の動きを追うとともに、旧態依然たる自民の内情をさぐる。
●立憲民主党若手議員に聞く
「永田町の常識」に挑戦 マッチョ政治変えるか
本田雅和
立憲民主党の代表選挙は、枝野幸男・前代表(60歳)、野田佳彦・元首相(67歳)、泉健太・現代表(50歳)に加え、告示日の朝まで「20人の推薦人」集めに奔走していた当選1回の女性衆院議員、吉田晴美(52歳)が駆け込みの届け出で4人目の候補者となった。新人議員として「永田町の常識では考えられない挑戦」を決行した吉田の思いと、同期の若手女性議員のさまざまな声を報告する。吉田の決起は「永田町政治」を変えていく「新しい風」になるのか? (敬称略)
●立憲民主党若手議員に聞く
泥臭い日常活動を「信頼感」につなげる
太栄志
2021年衆院選で、立憲民主党の新顔2人が自民党の現職、元職の幹事長を破った。その一人、太栄志さんは「市民パワーの勝利」と振り返る。そのパワーを引き出したのは「泥臭い日常活動」と言う。党勢が伸び悩む立憲に欠けているものは何か。その思いを聞いた。(聞き手・まとめ/金本裕司)
●立憲民主党若手議員に聞く
「政権交代」ではなく「政権とりかえ」を
山岸一生
「安倍一強時代」に「強権的で、一方的な政治」を目の当たりにした全国紙の政治記者は、自分の生き方に疑問を感じ、立憲民主党議員として国政を変えていこうと決意する。そこに至る思いと、同党が抱える問題とそれを打破するための考えを聞いた。(聞き手・まとめ/佐藤和雄)
●悪弊変わらぬ自民 「政治とカネ」と裏金議員の処遇に全候補者が後ろ向き
われわれが裏金議員を落選させるしかない
望月衣塑子
自民党の総裁選(9月12日告示、27日投開票)の顔ぶれが決まった。立候補会見で小泉進次郎元環境相は「できるだけ早期の衆院解散」と言い切った。誰が総
裁になっても「ボロが出る前の解散」が既定路線だろう。「政治とカネ」の追及から逃れ、裏金議員の“みそぎ”を済ませる狙いが見え隠れする。
●悪弊変わらぬ自民 最速出馬表明「コバホーク」小林鷹之氏に抱く懸念と疑問
消えない「統一教会」問題
鈴木エイト
過去最多の立候補者数となった自民党総裁選。いち早く出馬表明した若手の有力候補、小林鷹之・前経済安全保障相(49歳)に熱い視線を注ぐのが、「統一教会(現・世界平和統一家庭連合)」だ。宗教法人の解散命令請求に踏み切った岸田文雄首相を敵視している統一教会は、次期総裁に誰がなるかで教団への対応が変わると期待。最も実現を切望する総裁有力候補と見られているのが、憲法改定や軍事力
強化でのタカ派姿勢から、「コバホーク」の別名で呼ばれるこの人だ。
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【2】編集長コラム
自民総裁選と立民代表戦
先週号では民主党の米大統領候補、カマラ・ハリス氏を中心に米大統領選について特集したが、今号の特集は日本の立憲民主党代表選と自民党総裁選である。自民党総裁選は9月27日が投開票日だ。立憲民主党代表選は一足早く23日に投開票が行なわれる。
「敗戦の日」の前日に岸田文雄首相が総裁選不出馬を突如表明したことによって、自民党では次々に候補者が名乗りをあげた。結果的に20人の推薦人を確保できた9人が立候補した。いろいろと公約を並べているが、国民が最も怒っている「裏金問題」については歯切れが悪い。統一教会問題もしかり。結局、自民党得意の「党内政権交代」ではぐらかそうとしているのではないか。
一方の立憲民主党は4人が立候補した。なかでも目を引くのは当選1回の吉田晴美・衆議院議員である。1年生議員が代表選に挑戦することで、永田町の常識を覆したと言われるが、彼女のチャレンジは永田町に「新風」を吹かせるか。本誌ならではの特集となっています。(文聖姫)
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【3】次号予告
★2024年9月27日(第1490)号
【編集長が行く】
●フィールドワークの基本が子どもの頃から身についていた
地震学者で京大第24代総長 尾池和夫インタビュー|聞き手・まとめ/文聖姫
●【シリーズ「袴田事件再審判決」】
〈冤罪被害者対談〉無実を勝ち取るまでの苦闘とその後の人生
“取り返しのつかない時間”を取り返すために|青木恵子、西山美香
【新龍中国】
●台湾ドラマ「零日攻撃」 「台湾有事」の虚と実|本田善彦
【くらし 健康】
●千葉県の自衛隊基地周辺で 飲用井戸から高濃度のPFASを検出|植田武智
【好評連載】
●「働く」からいまを見つめる|竹信三恵子
●菱山南帆子の「同円多心」
●櫂未知子の金曜俳句|櫂未知子
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【4】新刊本のご案内
★増補版 ひとめでわかるのんではいけない薬大事典。
浜六郎 著 2750円(税込) 四六判並製・448頁
その薬は本当に必要ですか?
医師として薬害と闘い続ける著者が、さまざまな薬の危険度と効用を分析して解説する。
ベストセラー『新版のんではいけない薬』の後継本で2017年発行の『ひとめでわかるのんではいけない薬大事典』を増ページ、大幅改訂して新版化。
(2024年5月刊)
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P3風速計 朝鮮人虐殺追悼文の動き広がる 宇都宮健児 小池知事の追悼文不送付は認めたくない過去を黙殺する虐殺否定論。本庄市の吉田市長は「過ちをくり返さないために、何が起きたかをきちんと調べ、殺された人の無念に思いを寄せて追悼することは大事」
P14立憲若手議員に聞く吉田晴美 酒井菜摘 太栄志 山岸一生
P24コバフォーク 消えない統一教会問題 鈴木エイト千葉県八千代市ピースロード
P50「袴田巌と世界一の姉」著者粟野仁雄氏に聞く 袴田ひで子伝を書きたかった。火事でメジロの籠を持ち出して震えていた。
P52書評「地震と虐殺1923-2024」安田浩一著 評者田沢竜次 新潟の中津川渓谷朝鮮人は狙われていた
P57都知事選石丸現象で追われるショート動画対応youtube tiktok 尾辻かな子
P63ヒラ社長が行く281植村隆ソウル水曜集会「歴史の真実を直視せよ」金学順さん
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内容
■表紙
■それでもそれでもそれでも 齋藤陽道
■風速計 朝鮮人虐殺追悼文送付の動き広がる 宇都宮健児
■被爆体験者訴訟、一部「被爆者」と認める長崎地裁判決 「地区で分断」憤る原告 橋場紀子
■地下でリニア建設進む東京・目黒川で謎の気泡発生 市民ら工事中止要求、国は拒否 樫田秀樹
■NPO「抱撲」が困窮支援事業でクラウドファンディング 「希望のまち」開設目指す 竪場勝司
■「脱原発社会をめざす文学者の会」第3回文学大賞が決定 村田喜代子氏と青木美希氏に 佐藤和雄
■さらん日記
■半田滋の新・安全保障論 「自分の都合」優先の米国に尻尾を振る必要はもうない
■政治時評 西川伸一
■経済私考 浜矩子
■立民代表選と自民総裁選 誰に日本を託すのか
【立憲民主党若手議員に聞く】
・代表選に出た1期の吉田晴美氏 「永田町の常識」に挑戦 マッチョ政治変えるか 文・写真/本田雅和
・泥臭い日常活動を「信頼感」につなげる 太栄志氏 聞き手・まとめ/金本裕司
・「政権交代」ではなく「政権とりかえ」を 山岸一生氏 聞き手・まとめ/佐藤和雄
【悪弊変わらぬ自民】
・「政治とカネ」と裏金議員の処遇に全候補者が後ろ向き われわれが裏金議員を落選させるしかない 望月衣塑子
・最速出馬表明「コバホーク」小林鷹之氏に抱く懸念と疑問 消えない「統一教会」問題 鈴木エイト
■イスラエルの人々はイスラエル軍を止められるか 写真・文/内堀タケシ
■「パレスチナの現実に言葉が追いつかない」 イスラエルの戦争犯罪を可視化する ドキュメンタリー演劇『占領の囚人たち』 中村富美子
■身体にやさしい つくり方もやさしい 「季節の薬膳」 今月の料理/金風芋名月 新倉久美子
■新種のワクチン 「レプリコンワクチン」の危険性 天笠啓祐
■新・買ってはいけない 「体のサビ」って何ですか? 客観的データに乏しい「セサミンバイタル」 渡辺雄二
■米兵性暴力事件公判 無罪主張の被告人 取り調べ時には反省・謝意を示していた!? 小川たまか
■バングラデシュに暫定政権樹立 政変もたらしたデモの起爆力 写真・文/森田雅章
■【提携連載企画】誰が私を拡散したのか35 被害者はどうすればよいのか Apple元幹部は「わかりません」 Tansa・辻麻梨子
■暗夜胸に手をおいて 第十七夜 「ノイズとゆらぎ」 安達茉莉子
■自由と創造のためのレッスン 「パレスチナ連帯」を再考する 廣瀬純
■『袴田巖と世界一の姉』著者 粟野仁雄氏に聞く 弟を信じたひで子さんの「心の広さ」に触れた
■きんようぶんか 本・映画・音楽・TVドキュメンタリー・TV批評・本箱
■メディアウォッチ 東京都知事選「石丸現象」の衝撃で候補予定者が追われるショート動画対応 偽情報や対立激化への対策不備 尾辻かな子
■言葉の広場、金曜川柳、イラストレーション、写真展、論考
■松崎菊也 あの人の独り言(イラストレーション/石倉ちょっき)
■ヒラ社長が行く 植村隆
■読者会から
■市民運動から講演・映画・音楽イベントの情報案内板
■金曜日から、編集長後記、『週刊金曜日』からのお知らせ
■今月の料理
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【1】注目の記事
【2】編集長コラム
【3】次号予告
【4】新刊本のご案内
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【1】注目の記事
■立民代表選と自民総裁選
誰に日本を託すのか
立憲民主党の代表選(9月7日告示、23日投開票)と、自由民主党の総裁選(9月12日告示、27日投開票)が行なわれている。ウラ金問題や統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との不明瞭な関係で、自民の支持率は下がっているが、かといって野党の人気は高まらないままだ。立民の若手の動きを追うとともに、旧態依然たる自民の内情をさぐる。
●立憲民主党若手議員に聞く
「永田町の常識」に挑戦 マッチョ政治変えるか
本田雅和
立憲民主党の代表選挙は、枝野幸男・前代表(60歳)、野田佳彦・元首相(67歳)、泉健太・現代表(50歳)に加え、告示日の朝まで「20人の推薦人」集めに奔走していた当選1回の女性衆院議員、吉田晴美(52歳)が駆け込みの届け出で4人目の候補者となった。新人議員として「永田町の常識では考えられない挑戦」を決行した吉田の思いと、同期の若手女性議員のさまざまな声を報告する。吉田の決起は「永田町政治」を変えていく「新しい風」になるのか? (敬称略)
●立憲民主党若手議員に聞く
泥臭い日常活動を「信頼感」につなげる
太栄志
2021年衆院選で、立憲民主党の新顔2人が自民党の現職、元職の幹事長を破った。その一人、太栄志さんは「市民パワーの勝利」と振り返る。そのパワーを引き出したのは「泥臭い日常活動」と言う。党勢が伸び悩む立憲に欠けているものは何か。その思いを聞いた。(聞き手・まとめ/金本裕司)
●立憲民主党若手議員に聞く
「政権交代」ではなく「政権とりかえ」を
山岸一生
「安倍一強時代」に「強権的で、一方的な政治」を目の当たりにした全国紙の政治記者は、自分の生き方に疑問を感じ、立憲民主党議員として国政を変えていこうと決意する。そこに至る思いと、同党が抱える問題とそれを打破するための考えを聞いた。(聞き手・まとめ/佐藤和雄)
●悪弊変わらぬ自民 「政治とカネ」と裏金議員の処遇に全候補者が後ろ向き
われわれが裏金議員を落選させるしかない
望月衣塑子
自民党の総裁選(9月12日告示、27日投開票)の顔ぶれが決まった。立候補会見で小泉進次郎元環境相は「できるだけ早期の衆院解散」と言い切った。誰が総
裁になっても「ボロが出る前の解散」が既定路線だろう。「政治とカネ」の追及から逃れ、裏金議員の“みそぎ”を済ませる狙いが見え隠れする。
●悪弊変わらぬ自民 最速出馬表明「コバホーク」小林鷹之氏に抱く懸念と疑問
消えない「統一教会」問題
鈴木エイト
過去最多の立候補者数となった自民党総裁選。いち早く出馬表明した若手の有力候補、小林鷹之・前経済安全保障相(49歳)に熱い視線を注ぐのが、「統一教会(現・世界平和統一家庭連合)」だ。宗教法人の解散命令請求に踏み切った岸田文雄首相を敵視している統一教会は、次期総裁に誰がなるかで教団への対応が変わると期待。最も実現を切望する総裁有力候補と見られているのが、憲法改定や軍事力
強化でのタカ派姿勢から、「コバホーク」の別名で呼ばれるこの人だ。
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【2】編集長コラム
自民総裁選と立民代表戦
先週号では民主党の米大統領候補、カマラ・ハリス氏を中心に米大統領選について特集したが、今号の特集は日本の立憲民主党代表選と自民党総裁選である。自民党総裁選は9月27日が投開票日だ。立憲民主党代表選は一足早く23日に投開票が行なわれる。
「敗戦の日」の前日に岸田文雄首相が総裁選不出馬を突如表明したことによって、自民党では次々に候補者が名乗りをあげた。結果的に20人の推薦人を確保できた9人が立候補した。いろいろと公約を並べているが、国民が最も怒っている「裏金問題」については歯切れが悪い。統一教会問題もしかり。結局、自民党得意の「党内政権交代」ではぐらかそうとしているのではないか。
一方の立憲民主党は4人が立候補した。なかでも目を引くのは当選1回の吉田晴美・衆議院議員である。1年生議員が代表選に挑戦することで、永田町の常識を覆したと言われるが、彼女のチャレンジは永田町に「新風」を吹かせるか。本誌ならではの特集となっています。(文聖姫)
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【3】次号予告
★2024年9月27日(第1490)号
【編集長が行く】
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●【シリーズ「袴田事件再審判決」】
〈冤罪被害者対談〉無実を勝ち取るまでの苦闘とその後の人生
“取り返しのつかない時間”を取り返すために|青木恵子、西山美香
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【くらし 健康】
●千葉県の自衛隊基地周辺で 飲用井戸から高濃度のPFASを検出|植田武智
【好評連載】
●「働く」からいまを見つめる|竹信三恵子
●菱山南帆子の「同円多心」
●櫂未知子の金曜俳句|櫂未知子
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【4】新刊本のご案内
★増補版 ひとめでわかるのんではいけない薬大事典。
浜六郎 著 2750円(税込) 四六判並製・448頁
その薬は本当に必要ですか?
医師として薬害と闘い続ける著者が、さまざまな薬の危険度と効用を分析して解説する。
ベストセラー『新版のんではいけない薬』の後継本で2017年発行の『ひとめでわかるのんではいけない薬大事典』を増ページ、大幅改訂して新版化。
(2024年5月刊)
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