週刊金曜日 267号 1999.5.21参院議員 新ガイドライン法案に徹底反対する 中村敦夫 福島みずほ 筆坂秀世
P28 われら参院議員 新ガイドライン法案に徹底反対する 中村敦夫 福島みずほ 筆坂秀世
日本の国土とそこに住む住民を、アメリカの国益を守る戦争に巻き込むための戦争法案
・アメリカまかせの戦争協力体制
福島:問題は2つ。1つはアメリカの軍隊が戦争を開始すれば、日本の自衛隊が自動的に参戦していくという戦争協力法であること。周辺事態法は憲法にもちろん違反、日米安保条約の実質的改定。
もう一つは、周辺事態法案9条1項で国は地方公共団体の長に対して協力を求めることができること。2項はそれ以外の者に対しても協力依頼ができる。これは1938年の国家総動員法の再現。ガッチリ踏みこんだ有事法制。
P30本当の争点は戦争か平和だ
福島:大分県の日出生台で日通は米軍の実弾演習のために弾薬を運んでいるし、飛行機、船、私立病院だって全部かかわってくる。
福岡の人は朝鮮戦争の記憶がある。板付空港(当時)も博多港も接収された。国連軍で行なったけれど、死体を火葬しないから、結局アメリカ兵の死体をいったん福岡で受け入れて処理してアメリカへ送る。それから負傷兵がいっぱい来る。九州全域から看護婦さんが呼び集められた。そういうことが起きる。
・アメリカはもっとも無法を繰り返した国だ
・日本の実際の行動は国連中心主義ではなくアメリカ中心主義だ(筆坂)
・ふつうの市民による強力な反対運動を
中村:憲法は守るものではなく、実現に努力すべきものです。その主体は普通の市民です。
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