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2021/01/14

管理職に求められる能力はPM理論そのものではなかったのか

管理職に求められる能力の記事を読んでいたら、三隅二不二のPM理論そのものではないか、と感じた。
ラフなメモ書き。
浅い考えなので後で直す。

【参考】
管理職に求められるものとは─新世代リーダーへの条件─(前編)【ONE JAPAN CONFERENCE 2020レポート:PEOPLE④】|ONE JAPAN|note

(3) akipiiさんはTwitterを使っています 「これって、昔のPM理論そのままじゃないか!管理職の職能は不変なんだなと思った。“管理職に求められることは今も昔も変わらず、パフォーマンスとメンテナンスです。” 管理職に求められるものとは─新世代リーダーへの条件─(前編)【ONE JAPAN CONFERENCE 2020レポート:】https://t.co/XFNjuiTutr」 / Twitter

【1】(引用開始)
基本的に管理職に求められることは今も昔も変わらず、パフォーマンスとメンテナンスです。パフォーマンスとは、部門の業績を管理することで、メンテナンスはそのために多様なメンバーをマネジメントすることです。

しかし、管理職は組織の中間点にいるので、この2つに加えてダイバーシティや働き方改革、DX(デジタル・トランスフォーメーション)などあらゆる組織の問題が、すべて管理職にしわ寄せが来てしまっています。

さらに経営層からは、新規事業や新しい価値を作ってくれとオーダーされたり、現有の戦力の中で、多様な部下の強みを引き出して、なるべく早く革新的な成果を、しかもリモートで出してくれと命じられています。
(引用終了)

「基本的に管理職に求められることは今も昔も変わらず、パフォーマンスとメンテナンス」ということは、まさにPM理論そのままだなと思う。
成果を求めるパフォーマンス(P)と、チームビルディングなどのメンテナンス(M)の2つ。

PM理論 ? リーダーシップインサイト

PM理論by三隅二不二 | EARTHSHIP CONSULTING

PM理論とは ~理論から理解するリーダーシップとその変遷~|人材育成・社員研修|ラーニングエージェンシー

【2】そう言えば、PM理論は別名、パパママ理論とも呼ばれるらしい。
「業績:目標達成機能」(Performance)はパパ、「維持:集団維持機能」(Maintenance)はママに相当するように覚えると理解しやすかった。

(引用開始)
当時はまだまだ男が稼いで奥さんが家を守るという雰囲気の世の中だったので、このPM理論はパパ・ママ理論とも呼ばれ、厳しく子どもを育てるお父さんと、子どもの気持ちに寄り添うお母さんのイメージをあてて、このPM理論を説明していた。
(引用終了)

【研究ノート1】リーダーシップ理論(その1)「PM理論」|鈴木康宏|note

【3】「管理職に求められる能力はPM理論そのもの」という意見から気づいたことは3つある。

1つ目は、リーダーシップには成果(P)を求められること。
採用基準」本に「リーダーシップとは成果を求めること」というフレーズがあったが、たぶんそのことを指しているのだろう。
問題解決のためには、リーダーシップを発揮して、周囲を巻き込みながら、あるべきゴールへ到達するルートをとにかく進んでたどり着く。
まずはそういうスキルがなければ、話にならない。

2つ目は、ファシリテーション能力が10年以上前から重視されている理由は、メンテナンス機能の特徴の一つであること、そして、リーダーシップを補完する機能であるためだろう。
管理職に成り立てのマネージャは、部下に仕事を回すよりも自分でやった方が速いので、どうしてもマイクロマネジメントになりがち。
そういう時に、プロジェクトファシリテーションのようなスキルがあると、結果を出すチームを形成できるようになる。
スクラムマスターという役割も、メンテナンス機能を重視しているのではないか、と思う。

3つ目は、上記の記事では、管理職には新規事業を提案することまで求められてはいない、と記載されていたが、優秀な中間管理職ほど、新しい事業アイデアを実現したくてウズウズしている。
誰だって、上から言われた仕事をそのままやるのがモチベーションではない。
自分で実現したいアイデアや夢があって、それが会社の方向性と一致していれば、やる気も上がるし、そうなるように仕向けたいと思うからこそ、職務や権限を利用して動く。

特に、日本の組織では、名君と言われる経営トップは必ず、優秀な中間管理職をブレーンとして持ち、自由に采配が振れるように配慮してくれるものだろう。
たとえば、幕末から明治維新の頃は、薩長の下級武士がそういうトップに引き立てられて、彼らが原動力となって時代を変えていったように。
たぶん、日本は、経営トップが独裁的に振る舞うような欧米・中国のやり方ではなく、中間層のリーダーがリーダーシップを発揮するような、そういう組織文化なのだろう、と思う。

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