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2013/01/24

野中郁次郎先生の講演資料の解説記事

Scrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013で野中郁次郎先生の講演資料の解説記事が公開されていたのでメモ。
SlideShareの資料だけでは読み取りにくい内容がうまく説明されていて理解しやすくなっている。

【元ネタ】
プロジェクトリーダーに必要な6つの能力。スクラムの生みの親が語る、絶えざるイノベーションの創造(前編) - Publickey

プロジェクトリーダーに必要な6つの能力。スクラムの生みの親が語る、絶えざるイノベーションの創造(後編) - Publickey

アジャイルの「ライトウィング」と「レフトウィング」:An Agile Way:ITmedia オルタナティブ・ブログ

野中先生の資料を読むと、古き良き時代の日本企業の経営手法からエッセンスを取り出して、知識をベースとした組織のあるべき構造を説明されようとしているように思える。

でも、僕は、アジャイルの右翼(ソフトウェア開発環境)の観点でアジャイル開発を理解しているので、アジャイルの左翼は本当に理解できていない。
野中郁次郎先生の論文や出版された本を読んだけれども、平鍋さんがこれまで説明されてきたアジャイル開発とどのように関係しているのか、自分の中ではうまく理解しきれていない。
この内容からスクラムへどのように発展していったのか、をまだ完全に理解できていない。

むしろ、アジャイル生産とは ~ exBuzzwords用語解説に書かれている話の方が理解しやすい。
アジャイル生産とは ~ exBuzzwords用語解説では、日本の製造業が多重下請構造を政治的にうまく利用した開発スタイルなのだと思う。
つまり、トヨタのような政治的にも強い上流工程の組み立てメーカーが、特定の部品を作ったら品質が一流の下請け企業を自社の部品の在庫のように扱い、欲しい時に必要なだけの量の部品をいつでも納品できるような仕組みを作ったのがトヨタ生産方式といえるのではないかと思う

その仕組みを欧米人がよく研究して、ソフトウェア開発へ適用する場合、プログラマの創造的な能力を活かすように、規律を持ちながら自己管理できるスクラムチームのような組織構造を定義していったのではないか、と思ったりする。

野中先生の資料は、ソフトウェア開発論と言うよりも、経営論や組織論の観点から理解した方がいいのかもしれない。
平鍋さんと野中先生の共著「アジャイル開発とスクラム」を読んでみようと思う。

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