チケット駆動開発はソフトウェア開発のERPを目指す
家計簿ソフトをいじりながら思ったこと。
家計簿ソフトは最終的には、財務システムにつながる。
本質は複式簿記。
日々の収入、支払いというトランザクションは、勘定科目に分類される。
勘定科目は、BSという観点で、資産・負債のメトリクスを出力する。
企業の家計簿は、四半期ごとのPL・BSを出すためにある。
TiDD(チケット駆動開発)のチケットは、基本はタスクカード。
チケットは開発チーム内部の日々の作業記録。
ストーリーカードは、チケットの発生源。
ストーリーカードを勘定科目に喩えたら、顧客価値がより一層理解しやすくなるのでは?
顧客向けの進捗報告がストーリーカードの観点ならば、それはBSそのもの。
開発したシステムの資産と負債を現すのではないか?
TiDDでは、チケットの属性に担当者、予定・実績工数を入力できる。
これによって、担当者の単価を元に工数と人月を集計すれば、プロジェクトの原価・コスト・利益を自動集計することができる。
TiDDによって、SWプロジェクトの作業を開発者の観点で管理できるだけでなく、SWプロジェクトに関するお金の流れ、システムの価値も追跡できるようになるはずだ。
TiDDを突き詰めれば、最終的には、ソフトウェア開発のERPになりうるはずだ。
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