レビューはペア作業であるべき
SW開発でいつもボトルネックと感じる工程がレビュー。
僕が経験した過去のどのプロジェクトも、レビュー工程は効果的と思えなかった。
少なくとも、開発者の立場では、レビューは嫌なもの。
自分の成果物にケチをつけられ、何度も直しては叩かれる。
今、管理者の立場でレビューに携わっているが、レビューが成果物の品質Upになっているとはとても言えない。
設計レビューは、設計の元ネタとなる要件定義と化している。
レビューアーにひたすら質問しまくって、本来の仕様を聞き出す。
ソースレビューは、コーディングルールの徹底と化している。
CheckStyleで十分なのに、レビューワーは業務ロジックまで分からないから、ただ直すだけ。
いつも思うのは、レビューはペアプロ、ペア作業であるべきだ。
レビューワーが、レビューイーの席の隣に座り、レビューイーのPCで成果物を見ながら、間違っている箇所はその時その場で即修正する。
その方が効率的だし、レビューワーと情報共有しやすくなる。
ペアプロをレビュー工程の代替手段として捉えられないか?
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コメント
はじめまして。
とおりすがりのものです。
自分もレビューにかける時間をなんとか効率よくできないかと、レビューする方法に悩んだりしています。
>いつも思うのは、レビューはペアプロ、ペア作業であるべきだ。
>レビューワーが、レビューイーの席の隣に座り、レビューイーのPCで成果物を見ながら、間違っている箇所はその時その場で即修正する。
アリだと思いますよ。
自分はペアプロというかドキュメントのレビューで、レビュー対象の成果物をプロジェクタで見せて、指摘されたらその場で修正する、というのをよくやっていました。
紙に印刷したり、修正箇所を再レビューする手間が省けていいですよね。
ただ、欠点は、全部その場で修正していると、レビューアがそのレビューに携わる時間は多くなってしまうので、あまりたくさんのレビューアに参加してもらうのが難しいところでしょうか。
投稿: zeroaka | 2009/03/15 12:38
◆zeroakaさん
ペア作業の長所と欠点はご指摘の通りで参考になります。
レビューはSW開発の品質UPに必要であるにも関わらず、レビューをいくらやっても成果物も作業効率も変わらない現状が多いです。
レビュー工程はその内容や品質についてもっと考えるべきだと思います。
投稿: あきぴー | 2009/03/21 00:07