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2008/12/08

Redmine 0.8.0 release candidate!

ついに来たRedmine 0.8.0 release candidate
ver0.7.3が2008/7にリリースされて半年近く、ようやくメジャーバージョンアップする。

Redmine 0.8.0 release candidate のニュースには、下記の説明がある。

This new release brings a long list of features and fixes. Among them are:

cross-project search engine
cross-project time report
free ticket filtering on calendar and gantt
ticket integration via emails
wiki page protection and hierarchy
user's activity view

ver0.8では、デザインが洗練されて、UIが多機能で使いやすくなっただけでなく、数多くの新規機能もある。
プラグインも増えてきた。

Redmineでプロジェクト管理をし始めると、RedmineのチケットDBがナレッジDBそのものになってくる。
タスク管理、作業履歴、リビジョン履歴、顧客との質問のやり取り全てをチケットに残せば、全文検索できるから、いつでもどこでも欲しい情報を取り出せる。

Tracに無いRedmineの大きな利点は、複数プロジェクトを作れる点。
ver.0.8では、複数プロジェクトを横断する機能が強化されている。

KOF2008でも、下記のような質問があった。

Q.プロジェクトの親子関係はどのように決めますか?

A.観点によって親子関係を作ります。
 親プロジェクトは、プロジェクト共通の作業管理用。
 例えば、ビルド環境構築とか、テストデータ作成とか。
 子プロジェクトに、trunk, branch、あるいは、顧客の改善要望だけの管理、を作ります。
 つまり、子プロジェクトは、SVNリポジトリのライフサイクルと一致するように作ります。
 これらを一つのプロジェクトにすると、チケットが発散してしまうから。
 Tracは複数プロジェクトが作れないので、チケットが発散しやすい。

Redmineには、チケットをグループ化する観点として、プロジェクト、バージョンの2種類がある。
バージョンは、イテレーションに相当し、2~4週間のサイクルでリリースできる工数の範囲内でチケットをグループ化する。
プロジェクトは、Redmineではリポジトリと1対1に対応する設計思想で作られているから、SVNリポジトリ単位、つまり、trunkやbranchごとに作るのが良いと考える。

チケット駆動開発(Ticket Driven Development)では、バージョンというイテレーションの観点、プロジェクトというリポジトリのライフサイクルの観点で、チケットを色んな角度から管理できる。
後戻りできないウォーターフォール型開発や、ガントチャート中心のPMBOKと比べると、はるかに柔軟に管理できて、アジャイルに開発できるスタイル。

ver0.8のリリースが待ち遠しい。

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