庭木は「家を建てるなら木を必ず植えましょう」とはじめに施主へご説明しています。どこに植えれば木を介して向こうに見える家が感じ良いかを考えてます。設計するイコール間取りをするのは連想で、まずは車と木の配置です。
その「木を植えましょう」と提案していても、建物と同じで日々の管理はオーナーになります。草取り、水やり、剪定、雪囲い等、庭木の無い家と比較すれば日常生活でこれらをやらなければなりません。
手をかけて日頃見ていると冬は雪に埋もれた木が心配になるもの。雪吊り、囲いがあるものの思わぬ雪の降り方が枝を折り、幹が曲がることは起きてしまいます。
埋もれて折れた枝を見ると寂しい気持ちになります。しかし木の生命力は人間が思っている以上にみなぎっています。雪に埋もれて枝が折れた状態は放置せずに、ノコやハサミで切り大断面なら癒合剤を塗布しておけば大丈夫。あとは木が持つエネルギーに任せましょう。
やはり庭木の無い家と比較すれば日常生活でこれらをやらなければなりません。でもそれが人らしい暮らしではないか。
木は植えてから1~5年程度でどうなるものではありません。最低でも5年だし10年でようやく庭木として木が生き生きとしてくると僕は感じています。新築、リフォームをしてから10年後にようやく庭木、外構として良い感じになる。
手がそこそこ加えられて10年以上経過した住宅に「いい感じ」と思えることはありませんか。それは家本体ではなくて庭木を含めた外構なのです。
▼縄で縛ってある状態で雪に押されて倒れている
▼立春以降は新芽が徐々に膨らみはじめている
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