丸山の家では外壁を全面杉下見板無塗装張りで施工させて頂いた家になります。フラグシップでも初めてのチャレンジとなり、今後どのような変化をしてくれるかが工事中からとても関心が高かったです。
外壁には当時採用していた表面を円滑に削り加工された板を使用しています。一枚一枚下側から順に大工さんが手作業で張るため、時間をかけて丁寧に仕事を進めて貰ったことを思い出します。
2階は雨風の影響を受けやすく黒ずんでいるところが一様に見られ、1階は深めの軒と吹き込む雨が2階より少ないせいか木そのものの赤い感じが残っていました。当日は雨が降っていて木は湿潤環境にあり、からっと晴れの日もいつか見てみたくなりました。
黒ずんでいるのはカビ等になり無塗装板はその状態を良く見ることになります。防カビ防腐剤を含んだ浸透性塗装を塗ることでカビ発生は抑えられますが、退色する側面があり再塗装メンテナンスを定期的に行うことになります。
塗装メンテナンスを省き木そのものの変化が楽しめるのが無塗装張りの醍醐味です。ただし黒ずんだカビのある外壁を受け止められるお気持ちがとても大切です。この状態を受け止め時間を掛けて乗り越えられるとシルバー色へ徐々に落ち着いてきます。
カビやコケなど黒ずんだ状態が「悪いものか」とご心配になるのが本音ではないでしょうか。常に湿潤環境でない限り板そのものは全く問題なく外壁としてしっかりと機能してくれています。
無塗装張りを採用してみたいけれど悩んでおられる方は、依頼先の工務店、設計者へ相談してみてください。
▼現在の様子 1階と2階で違った変化が見られます
▼完成直後の様子
▼日当たりの良い南側
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