「あれ、ちょっとおかしいかな」と気になったときは遠慮なく聞かせてください

昨年から温湿度コントロールで悩まれているオーナーと色々相談していて、調査と記録を繰り返し現在は少し解決策が見えてきたかなという段階です。

はじめの相談内容はカビ問題でした。特に脱衣室と寝室やその他細かなところの壁際、建具表面に出ていたカビ。急に発生したよりじわじわ増えたようだと。

暮らし方をお聞きした上で、原因を仮定すると「梅雨時期の室内物干しで除湿器なし」「夏の冷房は好まなく通風で就寝」「脱衣室換気不足」「就寝時に床下エアコンを止める」など、梅雨から夏、そして冬の季節の暮らし方に症状のヒントがあるかと検討してきました。

対処として提案したのが冬は「床下エアコンを常時自動運転」して「床下エアコン単体で冷える朝等は壁掛けエアコンを動かして暖める」室温18度~21度をできる限りキープして低い温度の時間帯をつくらないようにしてもらう。

そうすれば冷たいサッシ枠の結露は激減するはずです。

梅雨と夏は相対湿度を上げないために「室内干しには除湿器を使う」「換気扇目詰まりの掃除と常時運転」「程よく冷房運転」です。

梅雨時期は冷房で冷えすぎてしまうため結構悩ましい除湿問題。電気代は勿体ないが床下エアコン暖房をしつつ冷房するか、洗濯乾燥機を使って室内干しの数を減らすなど工夫をすることでカビの繁殖を抑えられます。

換気不足は設計した換気フード目詰まりの問題も合わさり、我々の責任がないことでもありません。これについては大変申し訳なく、解消するための対応を今春に行います。

相談を伺ってから約一年分の温湿度記録を取り、結果を検証して以上のことをオーナーと共有しました。決してオーナーの暮らし方がダメなことではなく、人は誰でも普段の暮らしに慣れてしまい異変に気がつき難いことはあります。

お引渡しをして長く日が経てば、家族の暮らし方、使い方、家の症状に様々な変化が出てくるタイミングです。その時に「あれ、ちょっとおかしいかな」と気になったときは遠慮なく聞かせてください。

オーナーご家族が健やかにいつまでも暮らせることと、異変に気が付いたときに気兼ねなく問い合わせてくれる関係でありたいと日々精進しています。

▼記録した温湿度をオーナーと共有して課題解決に向けて相談しています
20220219 (2)

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