古き良き素材を見つけて、今以上に価値を上げていきたい

古い民家をリノベーションする際、そこに残されている歴史ある部材や照明を再利用するご提案をさせていただくことがあります。特に建具や照明、木材(主に幅広の板材)は、当時の質の良さや職人の手仕事が感じられる貴重な素材であり、再び光を当てることで空間に独自の風合いを加えます。私たちがこれまで携わらせていただいたリノベーション経験では、歴史の長い家ほど、そして増改築が少なく建築当初の姿を残している家ほど、現...続きを読む >

室内と屋外をつなぐ曖昧な空間、中間領域の魅力とリノベーションの楽しさ

中間領域とは、室内でも屋外でもない曖昧な場所で、どちらにも属するような空間を指します。私たちはこの空間に特別な価値を見出しており、特に広い住宅をリノベーションする際に、減築したスペースに新たな中間領域を作り出すことがリノベーションならではの楽しさと考えています。大きな住宅の床面積を少し減らすことで生まれる余白には、自然の要素や外界とのつながりを感じることができる中間領域が生まれます。この空間は、単...続きを読む >

ダイニングキッチンリフォームが完成、お引渡しになりました

かねてより進めていました、ダイニングキッチンのリフォーム工事が終わり、お客様へ完了の報告を兼ねてご挨拶へ行ってきました。以前洗面所兼脱衣室のリフォームのご依頼を受けて、とても気に入って頂いた経緯もあったことから、改めてフラグシップに今回のダイニングキッチンのリフォーム工事を行うお話がありました。リピート頂けることは大変光栄で嬉しかったです。リフォームで解決したかったことは、気持ちが上がる明るい空間...続きを読む >

2025年4月の建築基準法改正は、良い方向へ進んでくれることを期待したい

2025年4月の建築基準法改正によって、対象となる大規模修繕、模様替えなどのリノベーションには、該当する工事であれば確認申請が必要になります。来年4月に向けて、主要構造部過半に至らない範囲など、基準への適合が求められるか否かが、徐々にインフォメーションされてきています。ただ3月通知のあった、確認申請が求められない「カバー工法」については、良い傾向でない印象を、私たちは受けることになってしまいました。カバ...続きを読む >

大きな家をたくさん解体せずにつくる、屋外若しくは半屋外

減築リノベーションで私たちがご提案するひとつに、屋根や柱を残したまま、以前は室内だった部屋を屋外にする手法をお勧めさせて頂いています。元々あった建物を解体して全く無くしてしまう減築と違い、室内を屋外若しくは半屋外とした、屋根や壁などは残してあるものの、室内とは違った空間としてご使用いただける場所のことを私たちはお客様へお伝えしています。具体的にご提案させて頂いているのは、土間やウッドデッキの床で仕...続きを読む >

角丸の雪見障子を再利用した和室をつくる

昭和40年以前の農家には、座敷と呼ばれる特別な部屋がありました。その間は、建具で仕切られ、その配置は田の字型と呼ばれ、4つの部屋を区切るようになっていました。昔の建具は、木で作られ、現代のものとは異なる趣があります。その木の温もりや職人の手仕事が、時を経ても感じられます。そんな建具の魅力を生かし、リノベーションの際には大切に扱いたいものです。発酵カフェループの家でも、古い建具が大切に保管されていまし...続きを読む >