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アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

College Football

Ohio Stateの圧勝の全米優勝戦になるのでは

12校制のプレーオフ初年度となって例年よりシーズンが伸びたカレッジフットボールシーズンも全米優勝戦を残すのみ。@AtlantaでのNo. 8 Ohio State(13勝2敗、プレーオフ含) x No. 7 Notre Dame(14勝1敗、同)の決勝戦が月曜日夜に開催予定。表題でぶっちゃけていますがOhio Stateの圧勝で終わるのではと思っていて、個人的には期待感が薄いです。

準決勝の段階では全米優勝戦でOhio StateとPenn Stateの再戦は見たくないなあと思っていたので若干Notre Dame側に肩入れして見ていました。が勝ったNotre Dameの様子を見てもあまりOhio Stateに勝てそうな気がしない。Notre DameがOhio Stateに勝っている点が少ない。

ランク外Michiganに敗戦してレギュラーシーズンを終えたのにOhio Stateが全米優勝かというのはいかがなものかとも思いますが、これがプレーオフ制というものですから仕方ない。Michiganに敗戦したことでBig Ten優勝戦にいかずに済んで休養十分で臨んだプレーオフ一回戦の対No. 7 Tennessee戦で快勝するとそのままNo. 1 Oregon、No. 3 Texasにいずれも快勝。プレーオフが始まってからはケチのつけようもない。このまま優勝かあという。

思い出すのはBCSが廃止になって4校にプレーオフが拡張された初年度に最後の4枠目に最終選考段階で滑り込んだUrban Meyer率いるOhio Stateが最下位から全米優勝したシーズンです。4校制に拡張された初年度に滑り込んで優勝。12校制に拡張されたことでMichiganに4連敗しても余裕でプレーオフに登場してそのまま優勝となれば、またか、的な思いがあります。

Ohio Stateの今季の2敗は1敗はその対Michigan戦で結果的にはあの敗戦でBig Ten優勝戦で消耗しないで済んだ。もう1つの敗戦は遠く西海岸に遠征して@Oregonでのタイムマネジメント失敗での惜敗なので負けの質としてはOhio Stateの評価を大きく下げるような負けではなかった。
Michiganに敗戦していなければBig Ten優勝戦でOregonとの再戦もあり得たのですけれどそれも結果的には避けてプレーオフの本番でOregonを圧勝で蹴散らしているんですから文句は出ない。

このカンファレンス優勝戦を避けて1週休みがあるっていうことのメリットはどうなんでしょうね。Big Tenのケースで言えば優勝戦に進出した全勝Oregonも当時1敗Penn StateもBig Ten優勝戦に勝とうが負けようが12校制のプレーオフから漏れることはなさそうでした。優勝戦進出を逃したOhio Stateもプレーオフを逃す可能性はなかった。OregonはBig Ten優勝戦を勝ってプレーオフ一回戦を回避したから、1試合増えた1試合回避。Ohio StateはBig Ten優勝戦を(意図したわけじゃないでしょうが)回避して1週間休み、プレーオフは一回戦から登場で1試合多いので試合数は同じですがホームゲームでした。割を食ったのはPenn Stateということになる。Big Ten優勝戦も戦った上でプレーオフも一回戦から。成績優秀なBig TenやSECの3番手校の方が下手にカンファレンス優勝戦に出場するよりルートが楽になる可能性が垣間見えたシーズンになったかもなあとも思っています。

カレッジフットボールプレーオフがNFLの真裏で好視聴率を維持

遅れましたが新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。旅をしておりまして更新が滞りました。
更新が滞っただけでなくカレッジフットボールプレーオフの二回戦=準々決勝の4試合もすべて見逃しております。結果はシードされて一回戦を回避した4校がすべて敗退ということになってます。つまり一回戦を快勝した各校が二回戦もきれいに突破。
その結果全米準決勝戦はCFPランクで言うとNo. 3 Texas x No. 6 Ohio State (1月10日)、No. 4 Penn State x No. 5 Notre Dame(1月9日)というカード。Georgiaとの二回戦がスタジアムから1マイル圏内のテロ事件で1日順延となったNotre Dameが準備期間が減ったことを理由に試合日時の変更(もう一つの準決勝戦と日時を入れ替え)を要求していましたがCFP委員会は却下して予定通り。

そもそもなぜ準決勝は1月9日木曜日と10日金曜日なのかと言えば、NFLのプレーオフとのバッティングを避けたからなのでしょう。その週の土日にはNFLがワイルドカードラウンドの試合を開催する。さすがにNFLのプレーオフにかぶせる勇気はなかったか。
CFP全米優勝戦は1月20日月曜日。NFLのMonday Nighit Footballが消滅したあとの空き枠で開催。よく考えた末の日程と言えるのでしょう。全米準決勝・決勝となれば平日でもファンは遠路スタジアムに来てくれるという読みはたぶん正しい。

今季は12校制プレーオフの初年度で、来季は今季と同じ形式。2026年シーズンは未定。水面下ではほぼ固まっているでしょうが正式発表はまだ。今季分のTV視聴率・動員など検討した上で2026年シーズン以降のプレーオフの形式は決まっていきそうです。

CFPの準決勝決勝はNFLプレーオフを避けていますが、一回戦ではNFLと同時刻の裏に当たる放送でありながらTV視聴率は好成績を出しています。それも一回戦は一方的な試合が続いたのに。その成績の良さに気を良くしてCFP側が来季以降も強気の攻めのスケジュールを組む可能性も否定できません。

NFLはアメスポ最強コンテンツ。今年は過去永年バスケNBAにフリーで明け渡してあったクリスマスにも試合を開催。その前の11月には史上初のブラックフライデーの試合開催もするなどNFLの積極的な攻めのスケジュール構成が目立つシーズンです。

そのNFLが開催する土曜日に堂々と一回戦をぶつけてきたCFPは動員・視聴率とも大きな成功と言えます。NFLがカレッジフットボールシーズンが終わったあとの土曜日に試合を開催するのはもう長年のこと。そこへ新設のプレーオフ一回戦をぶつけていったわけです。
他のアメスポジャンルは好んでNFLの裏番組になるようなスケジュールは絶対に組まない。NBAは今季初めてNFLにクリスマスにかぶされたことで視聴率の結果をヒヤヒヤして注視していたはずです。放映体制も例年はケーブル局で2−3試合、地上波で2−3試合としていたのを全試合地上波ABCでの放送と改めて、チャンネルを変える機会(NFLに流れてしまう機会でもある)を極小にしています。結果はさすがNBA、メインカードであったLos Angeles Lakers@Golden State Warriors戦は7.7millionの視聴者を得てクリスマス決戦で5年ぶりの高視聴率。試合も最後までわからない好試合であったのも数字に反映していると思います。
話を戻して他でもMLBはプレーオフの開催日をNFLの開催日にできるだけ重ならないように変更済みなことは当ブログでも過去何度でも触れています。World Seriesですら慎重に避けなければいけない難敵がNFLのレギュラーシーズンの試合というわけです。

そういうNBAもMLBも避けたい相手であるNFLが放送する土曜日に堂々と一回戦をかぶせていったCFPの判断はなかなか勇気のいる判断だったかとは思いますが、結果は動員・視聴率とも勝利と言って良い数字を出しています。最強NFLが他にかぶせていくことはいくらでもあっても、他のジャンルがわざわざNFLにかぶせていった事例は過去20年30年でほとんどないはずです。

さすがに本丸に近いNFLのプレーオフに被せるようなことは避けているわけですが、今季の一回戦の好成績はカレッジフットボールがアメスポナンバー2のジャンルであることを示した事例と言って良いのではないでしょうか。二回戦は旧来からカレッジフットボールのボウルシーズンの中心開催日である元旦でこれも何年かに一度は必ずNFLと重なる運命ですが、ただのボウルではなくプレーオフの一環、それも4試合とボリュームも大きめで意を強くして今後も二回戦は元旦でNFLを避けないという方向になりそうな勢いです。

ランで中央突破しろとかいうアナリティクスがあるの?

このNo. 12 Clemson@No. 5 Texasと、その前のNo. 11 SMU@No. 6 Penn State戦はTNTでの放映でした。通常TNTはカレッジフットボールシーズンに絡んでこないのが初の12校制プレーオフの一回戦の半分の放映権をゲット。私はTNTなんだなあ珍しいと知ってましたが、こういう急に変なところで放映されると迷子になる視聴者もいたりするかもしれません。

一回戦の3試合目にしてやっと第4Qまで勝敗の行方がわからない試合になりました。試合前のClemsonのHC Dabo Swinneyの発言を聞いていて、プレーオフ登場は4年ぶりですがやっぱりプレーオフの経験値の高さが感じられる落ち着いた指導ぶり、マスコミ対応。こういう無形の強みというのは決して軽視できないかなと思わせられました。

しかしです。第4QにClemsonがTexasゴールライン前1ヤードライン。14点を追う場面で残り時間は8分。ここは絶対に4thダウンまでTDを追求する場面です。そこで後半最初のタイムアウトを消化。それは良いと思いました。まだ8分以上時間があるのですからここでTDを取って1ポゼッション差にして、もう一度必ずClemsonに攻撃権は回ってくるという判断ですね。慎重に3rdダウンと4thダウンのプレーを指示をきっちりしておくのは決して批判できません。

しかしですよ。3rd & Goal@1ヤードラインで中央へのQBラン、失敗。時計は止まらない。続く4thダウンプレーも中央へのランで失敗。2TD差を縮められませんでした。つい先日も嘆いたばかりですけど、これはなんなんでしょうか。相手陣深くに入るとパスをしてはイケナイ、ランの方が成功率が高いというようなアナリティクスがカレッジおよびNFLで共有されてるんですか?なにがしたいのかさっぱりわかりません。アナリティクスに従わないとHCはADに怒られて死んじゃうんですか?あそこからエンドゾーンにパスを投げるのがとんでもない愚策とはとても思えないんですけど(特に3rdダウン)。

最終スコアはTexas 38 - 24 Clemson。これで一回戦は3試合ともホームチームが快勝。Texasの二回目の相手はBig XIIチャンピオンでNo. 12のArizona State@Peach Bowl。

来季以降の選抜に影響しそう

No. 11 SMU@No. 6 Penn State戦も前半から大差。SMUのオフェンスラインが突破されまくるし、ターンオーバー多発。なんともマイナー校対メジャー校そのものという感じの試合展開。SMUはACCで好成績を残してプレーオフに残ったわけですけどこれほどまでにO-ラインが蹂躙されているのを見ると、いったいACCではどんなフットボールが行われているんだよという疑惑が。

事前に何度か書いた南の学校が寒冷地での試合で苦戦という要素もあるし、普段SMUは3万人台のスタジアムでプレーしているのが、10万人を超える巨大スタジアムでの観衆の声による妨害。ホワイトアウトと呼ばれるPenn Stateのスタジアムの白一色の異様な雰囲気も影響したかもしれませんが、とにかく試合としてはミスマッチ。前夜のIndiana@Notre Dameに続いて伝統の強豪校が楽勝で一回戦突破ということに。(現在31-3、まだ試合は終わってませんが)

SMUを蹂躙したPenn Stateの二回戦の相手はNo. 9 Boise State。ランク的にはPenn Stateは二試合連続で下の学校と対戦ということになります。Boise Stateにはもうちょっと試合になるプレーをしてもらわないと現行のプレーオフの形式とマイナー校優遇措置に大きくケチがつくことになりそうです。
こんな具合でSMUが大敗するならAlabamaを出しておいた方が良かったという話になりそうですよね。来年以降の選考に影響しそうです。


初の12校制プレーオフ初戦はNotre Dameが勝利

同州内対決となったカレッジフットボールの12校制プレーオフ一回戦の開幕戦となった金曜夜のNo. 8 Indiana@No. 5 Notre Dameの一戦は有り体に言って凡戦となりました。最終スコアは27-17ですが、27−3と勝負が決してからIndianaが第4Q終盤に2TDを追加してのもの。

試合序盤にIndianaがNotre Dame陣深くまで前進しながらゴールライン前へのINTでNotre Dameボールに。その直後に98ヤードランで先制TDが飛び出し、結局はそれっきり。あのロングランはIndianaのディフェンダーが2名追走していたのでどちらか一人が捨て身でボールキャリアの足に少しでも触れられれば2人目に捉えるチャンスがあったのに2人ともエンドゾーンまでボールキャリアと一緒に走っているだけというちょっと情けない長駆TD。
試合前にはランディフェンスでIndianaの今季のスタッツが良いということが紹介されていましたけど、そんな期待感はあっという間に吹っ飛んでの敗戦となってます。

Notre Dameのホームスタジアムは通常のキャパを超えて立ち見も入れて8万人動員。氷点下での試合で試合の行方はそうそうに明らかでしたが地元ファンは楽しめたのかもしれません。チケットは最低価格で$1000超えだそう。翌土曜日の残りの一回戦3試合もお値段はすごいことになっているようです。その上3試合とも10万人規模の大会場ですからチケット価格だけでもすごいお金が動くことになります。

Belichick 失敗必至なのか North Carolina HC就任

一体BelichickさんやNorth Carolinaの体育局はこの実験がどの程度の確率で成功すると考えているんでしょうか。前NFL New England PatriotsのHCであるBill Belichickがカレッジに転職。ACC所属のNorth Carolina Tar HeelsのHCに就任しています。

これはさすがに失敗必至なんではないのかと私には見えるんですが、それでもやるんですね。カレッジの名コーチがNFLに行って失敗した例はさまざまありますが、その逆のNFLでHCを経験した方がカレッジに行って失敗したケースはさらに多い。成功した例の方が珍しいみたいなものです。Pete Carrollぐらいしか思いつかない。あ、あとLane Kiffinも成功の部類かな。カレッジで各地を放浪してますが。

Belichickは現在72歳。North Carolinaとの新契約は5年契約なんですが、その契約にはBelichickは来季終了後にNFLのHC職の口があればペナルティなしでBelichickは契約から離脱できる条項が含まれていると報じられています。腰掛け感満載。NFLへの復帰の口がなくても本当に77歳で迎えるシーズンまでNorth Carolinaで指揮をとる可能性は高くないように思えます。

そもそもの話、Belichickにはカレッジでの指導歴がありません。HC職だけでなくアシスタントとしてもカレッジで働いたことがない。今のカレッジフットボールはトランスファーポータルがあるので高校生をリクルートすることだけがカレッジチームの人材獲得の方法ではなくなってはいますが、それでもリクルート活動を一切しないわけにはいかない。あのBelichickさんが高校生1年生2年生辺りの少年選手を相手にどんなトークをして彼らのハートを掴めるものなのか。Belichickの強力なネームバリューは彼らの親へのアピールはあるにしてもです。
その親達にしても上述のNFL復帰条項がBelichickの契約に含まれていることや高齢からして優良高校生選手が選手として3-5年間所属する間、Belichickに指導してもらえるのか当然疑問は持つはずです。

Belichickは無職となった今季、意識的にでしょう各種のトークショーなどに多数登場してPatriotsでの強面無愛想なイメージの払拭に勤しんでますが、その効果はよくわからない。今の時点で既にNFLでは来季のHC探しに入っているチームはいくつかありますがそれでもNorth Carolinaへの就任へ舵を切ったということはそのNFLチームからのBelichickへのアプローチはなかったという意味のようにもとれます。昨オフにも採用に至らず今の時点でも見込みがない。
そういうBelichickが来季以降のNFL復帰を果たすためにはNorth Carolinaでの成功、それも1年目2年目の早い時点での成功が必要のはずです。その見通しはどうか。

トランスファーポータルでどれぐらい好選手をかき集められるかが勝算を変えそうです。North Carolinaは今季6勝6敗、ACC内では3勝5敗。FCSからFBS最下層のSun Belt Conferenceに昇格したのが2022年のJames Madison。そのJames Madisonを相手に前半だけで53失点をしたNorth Carolinaです(最終スコアは後半なんとか盛り返して70-50での敗戦。70失点!)。指導者が名コーチに変わればあっという間に強くなるのか。

いやあ若い選手たちは戦術的なことでプロのようには反応できない。すべてのポジションで能力がはるかに劣るからです。それよりも人たらし的な人間的な魅力で選手のやる気をmaxに引き出すことの方が成功に近い。Belichickさんとは真反対な方向が求められる気がするんですよね。

戦術的な能力ではNew England Patriots王朝時代に証明されいてたのにカレッジのHCでは失敗した例だとCharlie Weisがいます。主にPatriotsでWRコーチなどから叩き上げてOCとして成功。その実績を買われてカレッジの名門Notre DameのHCに迎えられました。しかしリクルートで冴えず、肝心のオフェンス戦術でもWeisが思った通りに選手たちは動けず。5シーズンで35勝27敗、勝率にして.565。名門校としてはまったく受け入れられない成績に終わってます。

Weisと長くサイドラインを共にしたBelichickがWeisの失敗を超えられるか。Weisよりは顔は売れてますが、WeisはNotre Dame就任当時で50代。Belichickは73歳でNorth Carolinaの初シーズンを迎える。年齢的には問題の少なかったWeisでもリクルートで苦戦してます。先の見えているBelichickにリクルートなんて本当にできるのか。
Weis当時のNotre Dameの選手たちを覚えているわけじゃないですが、ざっと考えてもロースターの選手の質はカレッジフットボールの名門のNotre Dameの方がバスケ校のNorth Carolinaよりは質が良かったのではないかと想像できます。

などなどBelichickが成功する要素は相当に少ないように私には見えるんですけど、今はトランスファーポータルとNILで金を突っ込んで選手を獲得できる可能性はゼロではない。Belichickの初年度に賭けてNorth Carolinaも学校を挙げてロースター構築に走るのか。North Carolinaからすればどうせフットボールは強くない学校なので話題性で目立つだけでも意味はあるのかもしれません。

No. 1 OregonはOhio Stateとの再戦コース

CFP最終ランクが出ています。Oregonが損な山を引き当てたのが目立ちます。

まず前日に注目点としておいた2点ですが、Big XIIチャンピオンとなったArizona Stateが一回戦回避をゲット、先週分ランクでの圏外から一気に昇進してます。ACCチャンピオンとなったClemsonは一回戦で@No. 3 Texasとのカードになってます。Texasは昨日のGeorgiaとのSEC優勝戦でも、前週の@Texas A&M戦でもオフェンスが着火しないままの試合。QB Quinn Ewersのふわぁっとしたパスはコントロールは良いしレシーバーはキャッチしやすそうではあるものの迫力不足。Clemsonにもチャンスありとしておきたいです。
Clemson@Texasの勝者はArizona Stateとの二回戦となり、都合よくMiami-FLが敗戦してACC優勝戦に滑り込んだのも含めてClemsonめっちゃうまいことイージーなルートを得たようにも見えます。ポストシーズンの経験値の高いClemsonのコーチ陣でもあり注目です。

もう一つの選抜の焦点だったAlabamaとSMUの最後の枠争いはSMUに軍配が上がってます。後述するPenn Stateの順位とも共通しますが今週のカンファレンス優勝戦での敗戦はかなり割引いて最終ランクはランク付けられているかのように見えます。SMUが引き当てたのはNo. 4 Penn State。Big Ten優勝戦で2敗目を食って、Ohio Stateと負け数で並んだのですがPenn StateはNo. 4、Ohio StateはNo. 6。Ohio StateはPenn Stateとの直接対決で勝っていたのでOhio Stateの方を上にするのかなと思っていたのですが、SMUのACC優勝戦での敗戦や、TexasのSEC優勝戦での敗戦で敗戦チームを罰しないというポリシーが今年に関しては共通しています。そういう一貫性は大事です。
SMU@Penn Stateの勝者は二回戦でNo. 9 Boise State(第3シード)との対戦となります。可能性としてはSMU x Boise Stateという二回戦=全米準々決勝がありうるってことですね。

その一貫性はけっこうなんですがそのせいでOhio Stateを二回戦で引き当てることになったのが全勝No. 1 Oregon。No. 7 Tennessee@No. 6 Ohio StateというカードなんでOhio Stateが上がってくるとは限りませんが他のカードと比較してOregonは損しているように見えます。

一回戦の残りの1試合はインディアナ州内対決でNo. 8 Indiana@No. 5 Notre Dame。地元は十分に盛り上がるのでしょう。この勝者は二回戦でNo. 2 Georgiaと対戦。

ホームチームのスタジアムが大きいところが多くなったのは経営面では良かったのでしょう。動員を考えれば収容10万人超のTennesseeをホストにできれば美味しかったんですがそうはならず。それでも例えば収容52,626のIndianaがホスト校になっていたら単純に動員半分になっちゃうわけですからそういうところは避けられて良かった方なのでしょう。一回戦で一番スタジアムの収容が小さいのはNotre Dame Stadiumの77,622人です。あとのOhio State、Penn State、Texasはいずれも収容10万人超の巨大スタジアムです。

今季と来季は現行の一回戦をキャンパスサイトでやるという仕組みですが、それをやってしまうと上述のような小さいスタジアムでの開催になる可能性が残る。なのでまだ形式未定の2026年シーズン以降も12校制を続けるなら中小のボウルを巻き込んで小型スタジアムにならないように工夫するかもしれません。

元本命Clemson、Georgiaがカンファレンスを制す

カレッジフットボールのチャンピオンシップウィークの土曜日。Big XIIからArizona State、SECからGeorgia、ACCからClemson、Big TenからOregonがそれぞれカンファレンス優勝戦を制してプレーオフ進出を確定させています。
GeorgiaとClemsonはシーズン前のそれぞれのカンファレンスの本命でしたが大きく遠回りをしながら最終的にはカンファレンスチャンピオン。Georgiaは負けたりしながらも試合中継はよく見てましたけど、Clemsonは先週Miami-FLが逆転敗戦で急に脱落するまで注目されないままのシーズンでしたがまたACC優勝。一回戦回避ができるのかどうかは今日日曜日のCFPランク最終版の発表を待たなくてはならないですが。

先週のランクでClemsonはNo. 17、Arizona StateがNo. 15。カンファレンス優勝戦で勝った相手はClemsonはNo. 8 SMU、Arizona StateはNo. 16 Iowa State。昨日の試合内容はArizona Stateの方が良かったかなとは思いますが南部の学校に甘い傾向のあるCFP選考委員会の判断ですからどちらが一回戦回避を得るかは予断を許さない、今日の最終ランク発表の焦点のひとつでしょう。

Big Ten優勝戦で全勝Oregonに追いすがったものの敗戦となったPenn Stateはたぶん直接対決で敗戦しているOhio Stateの下になりそう。それでもPenn Stateもホームでの一回戦は確保しそう。一回戦のホームチームはTexas、Notre Dame、Ohio State、Penn Stateか。

一回戦のビジターチームとなるのは上述のArizona StateかClemsonのいずれかがまず1校。TennesseeとIndianaは確定であと1枠。No. 11だったAlabamaとNo. 8でACC優勝戦に敗戦したSMUの争い。先週時点でAlabamaの下となっていたNo. 12 Miami-FLは陣営が先週のランク発表後に「Alabamaとのポジションの再考を選抜委員会に求める」とか恨み言を言ってましたがClemsonが逆転当選してしまったのでもうMiami-FLなんて話は出ようがない。AlabamaとSMUの最後の枠争いが今日の最終ランク発表の最大の焦点です。

先週までは選抜委員会は気にしていなかったでしょうが最終的には一回戦では同じカンファレンス同士のカードは避ける方向に行く可能性もあります。そうするとIndianaを@Texasか州内対決で@Notre Dameか。

今日の発表番組はNFLの真裏で4時間という長時間番組として放送されます。4時間っていうと出場12校全部と、あとは惜しくも落選した2校ぐらいがそれぞれ取材対象になる感じでしょう。思い切ってひっぱるなあという。Alabama/SMU、 Clemson/Arizona Stateの2点の焦点を番組1時間目では明かさないというようなことをしてくるのかもしれません。

CFP選抜委員会のAlabama愛に揺るぎなし

ラス前となるCFPランキングが発表となっています。プレーオフ12枠の最終枠に入ったのは3敗No. 11 Alabama、Alabamaにも抜かれて圏外転落となったのはACC2敗 No. 12 Miami-FL。今季のしくみではプレーオフ枠は12枠ですがBig XIIの優勝校がどこになっても第5のカンファレンスチャンピオンとしてプレーオフに加わる。Big XII優勝戦に出場するNo. 16 Iowa StateでもNo. 15 Arizona Stateの勝者がプレーオフ当選してNo. 12のMiami-FLは弾かれることになってます。

最終選考前の次週は試合のあるチームが限られていて、試合のない学校同士の順位は今週から次週にかけては動きようがない。よって当落線上のNo. 11 Alabama > No. 12 Miami-FLはもう動かないと考えてよい。
Miami-FLよりランクが上で次週試合があって敗戦するとMiami-FLを下回る可能性があるのはNo. 5まで上げた2敗Georgiaしかなさそうですが、よほど惨敗しない限りGeorgiaがそこまで落ちてくるかは疑問で、概ねプレーオフに出場するat largeの7校はほぼ決まったと考えても良いように思います。

各カンファレンスの優勝戦の都合でNo. 10 Boise StateがMountain West優勝戦の相手のNo. 20 UNLVに差し替わったり、ACC優勝戦でNo. 17 Clemsonが勝ってしまうとカンファレンスチャンピオンとしてプレーオフに当選してその代わりにNo. 8 SMUが去るという具合に入れ替わりはあってもat largeの方の7校はほぼ固まったという見方です。

あるとすれば1敗SMUや1敗Boise Stateがカンファレンス優勝戦で惜敗の場合に2敗でat large圏内にとどまる場合。現在最後のat large枠に選抜委員会の偏愛で当選の位置にいるNo. 11 Alabamaとの争いがどうなるかということになります。

ただ先週末に快勝だったSouth Carolinaの順位も上がらず、1敗の1回戦回避の立場から4点差敗戦での僅差で落ちてきたMiami-FLをあっさりAlabamaの下にしたところからして2敗SMUや2敗Boise StateがAlabamaの上にとどまるのは至難と考えるべきか。
またGeorgiaが3敗目を喫して落ちてきた場合に、Georgiaとの直接対決で辛勝ながら勝っているAlabamaをGeorgiaの上にするなどということもやるかもしれません。

他では2敗目を喫したOhio StateがNo. 6にとどまったのが目立ちます。これでOhio Stateは一回戦のホームゲーム開催も固めたのではないか。今週Ohio StateやNo. 4 Notre Dameのホーム辺りは極寒。2週間先の気象はまだわかりませんが、以前に書いた南の学校が極寒のプレーオフで凍死というのが実現する可能性が高まってます。
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