アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

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Gran Turismoのマーケティング

夏休み期間の映画館はかきいれ時。ピンクに染まったBarbieが大人気だそうですが私は見に行く予定なし。それよりも8月25日=夏休みが終わる時期=カレッジの始業時期に当たる公開となるGran Turismoがどうなるのかが気になってます。公開1ヶ月前から盛んにTV宣伝を打っていますからかなり力が入っている。

Gran Turismoについては当ブログでは2018年にこういう記事を書いています。2017年10月にリリースされたGran Turismo Sports(GTS)が酷評に次ぐ酷評となった顛末についての記事です。その後は政治力で巻き返そうとeSports枠でIOCに取り入ってみたりいろいろやってた模様。
GTSの苦戦を経てやっと次のシリーズナンバー付き&PS5対応のリリースとなったGran Turismo 7は2022年3月のリリース。そこからすると今の映画のリリースとのタイミングは1年半も離れており相互作用を考えたらおかしな時期のリリースなんですが、それを覆すために今になって映画宣伝をやたら流すことでカバーしてるってことなんでしょうか。それをTVCMで?

いまどきはインフルエンサーの力の方が速くて強くてゲーマー層への直接のアクセスが持ってるのに真逆の旧世代真っ只中尊大格調高いIOCにおもねってさらには映画公開で事態を打開しようとしTVCMを大量発注というマーケティングがどれほど功を奏すものなのか。清々しいほどの重厚長大&前時代的マーケティング展開。ここまで逆を行くマーケティングがどれほど効くのか興味が湧くほどです。

FCF 虚実の境

NFLのオフシーズンの時期にマイナーリーグフットボールリーグが活動してみようというのは何度も試みられています。最近だと一昨年のAlliance of American Football (AAF)、昨年のXFLがそれぞれNFLのシーズン終了後に市場参入。いずれも予定されたシーズンを完遂することはできず途中崩壊しています。

それに懲りず今年もまたやるようです。今年はFan Controlled Football (FCF)というひねったのが登場予定です。ひねり具合が新しいのでどんなものになるのか見ちゃいそうです。放送はTwitchのみなのでスポーツファンの目に触れるのかどうかからして疑わしい面もありますが、新しい実験でもあるので裾野を広げるよりも視聴者は新しいコンセプトに親和性のあるファン層に絞った方が良いのかもしれません。

根本的にはこれは7人制インドアフットボールです。4チームによるリーグ戦とプレーオフで構成。4チームが総当りで戦い、その後プレーオフという名の4チームによるミニトーナメントというシーズン構成で3月末までの予定。
最大の特徴はリーグ名の通りでファンがプレーコールをすることです。Twitchで観戦するファンが投票で次のプレーを決めてそれを実際に選手たちが実行するというもの。簡単に言えばビデオゲームのリアル版という基本コンセプトです。投票に参加するためには視聴者はバッジと呼ばれるものを稼がないといけないようですけど、たぶん当初はかなり甘い理由でバッジは配布されて観戦するほぼ全員が投票の経験をできるのではないかと想像します。
そういう仕組なのでオンライン観戦じゃないと成立しないし、サクサク進むのであろう進行スピードからしてこの手の環境に順応したファンを募る必要もありそれでその方面の最大手Twitchでの放送なのでしょう。

目玉選手はJohnny Manziel。Johnny Footballの愛称でカレッジ時代からスーパープレーでファンを楽しませてくれた異端の選手です。NFLではCleveland Brownsの暗黒期にドラフト指名され、その後CFL、AAFを経て今回CFCにも出場するようです。現在まだ28歳。
NFLでは活躍できなかったのですがプレースタイルは現在のNFLの最大のスターであるPatrick Mahomesの悪役バージョンぐらいの選手だと思っておいていただければいいです。性格難素行不良も多々あってプロのアスリートとしては成功してませんが、才能レベルではMahomesに劣るとは思えないすごいプレーをカレッジ時代から何度も披露してきた異能です。

またチームオーナーとしてRichard Sherman、Marshawn Lynch、Mike Tysonなどお騒がせ系のアスリートや有名YouTuberなどが名を連ねるなどしてます。本当の意味で出資しているのかFCF側が雇ったのか正体不明ですがとにかくオーナーと言う名で参加して、がやがやさせてなんかお祭りかと思わせるべく努力してる感じですかね。


過去2年のAAFやXFLは野外フットボールで、中身も真面目にフットボールをやっていたわけです。XFLの場合はお気の毒ながらコロナ疫禍に直撃されて観客動員ができずビジネスプランが崩壊。その後を受けて出てきたのがバーチャルな観客しかおらず現実の動員を必要としないFCFというのがさすが動きの早いアメリカだなという感じではあります。この身の軽さやスポード感がアメリカ社会の強みです。アイデアから実現までのスピードは真似し難いところではないでしょうか。
選手たちは既に「バブル」入りしておりシーズン終了までホテル住まいで外部との接触を断って、コンタクトトレーシングをして検査も頻繁とされます。

ついでなので書きますが、アメスポブログを長年やっている私が言うのもなんですが既存のスポーツを真面目にやるだけでエンタメになる時代ってこれからも続くのかな?という疑問があります。
一旦メジャーとなったものはそう簡単には廃らないとは言え、消費者の時間感覚が変わってしまったのに、送り手の方は何十年前から同じことをやり続けているわけで、既存のメジャースポーツだってこの先も安泰とは言えない時代になってきているようにも思えます。今回のFCFはとってつけたようなビデオゲームの世界と現実の融合の試みですが、これを発端にもっと融合が進んだジャンルがどんどん出てくるかもなとも思えます。

廃墟を蘇らせる

疫禍の毎週日曜日にライブスポーツとして好評をはくしているeNASCARで、おもしろい宣伝をしていました。次週の放送分でNorth Wilkesboroでのレースを放送すると言ってます。North Wilkesboro Speedwayはノースカロライナ州に現存した1945年建造、2011年に閉鎖された古いレース場です。

いまやっているeNASCAR iRacing Pro Invitational Seriesは基本的には本物のNASCARが全米をツアーするのと同期して同じレース場でやってることにしているんですが、次週分は現実には使われていないNorth Wilkesboro Speedwayで。
同レース場は廃墟と化していたのを有志を集めてeSports開発陣が場内をスキャンできる程度までデブリを処理。一般向け商品としては次のサイクル(2020年年末商戦用)に新コースとして追加される予定だったコースだそうですが、これを初のお披露目として次週のeNASCAR放送に使うということです。

本物のNASCARのCup戦で同レース場が最後に使用されたときの優勝者はJeff Gordon。Jeffは今はFOXのメイン解説者として本物のNASCARも、eNASCARでも活躍中で、次週のレースが同所で行われるという発表時に、自分も出場しようかな、とやる気を出してました。なかなか楽しいのではないでしょうか。


これが実現できるのは元のレース場が状態は悪いにせよ残っていて立体スキャン可能だったからですが、これからのご時世は古い建造物を壊す前に3Dスキャンデータを残すのがお作法になっていくかも、という可能性を感じました。
スポーツに限っても旧Yankees Stadiumだとか、King Dome、Silver Dome、Boston Garden、Orange Bowlなんかのデータがあればレトロな会場でeSportsの試合をすることなんかもできたりするわけですよね。いまとなっては手遅れなところがほとんどかとは思いますが、これから先の未来はこういうのがアリになっていくのかなと。有名所の旧会場なら残っている写真も多いでしょうから手間暇かければ疑似的なものは作れるかもですけど。

また試合場部分だけでなく外観やコンコースなども丁寧にデータがあるならそれを再利用する道もまた開けるかもと夢想してしまいます。例えばDRL(Drone Racing League)のバーチャル版が全然良くないと一ヶ月前に不満を漏らしてみたわけですが、そのレースコースの背景を一気にアップグレードしてリアリティを高めることができる可能性が出てくることになります。新しい建物なら設計段階のCADデータもあるでしょうからそっからの流用も(データの所有権の問題はあるにしても)可能なのかもです。


本物のNASCARの方が再来週には再始動の予定で、このeNASCARが主役なのは今週、そしてその来週の廃墟をバーチャル再生したレースがとりあえず最後になるんでしょうが、それもまた良いのでは。飽きられる前に終わっておくとまた次が楽しみですし。

言葉は生き物 でも線引は必要 取締の難しさ

いま聞こえてきているアメスポ全体のシーズンの移行・再構築は野外型のスポーツが先行しているようです。野外の方がなにかと悩みが少なめなのはわかるところ。
そういう野外メジャーイベントの様々な動きの中でNASCARシーズンの再開がなかなか聞こえてこないのは若干意外か。同じモータースポーツのIndyCarでもシーズン再開のスケジュール案が既に出ている中、NASCARは遅れをとってます。例の意外な好評を博してるeNASCARのおかげで休止しているアメスポの中では新境地を開拓してとりあえずコロナ勝者側になっているNASCAR。

eNASCARの人気が定着してきたせいでしょう、過去NASCARとはなんの絡みもなかったCBS系列のスポーツ番組で先週のレースの勝者がインタビューに呼ばれていたりなど不思議な状態になってます。ここ10年以上長期低落傾向だったNASCARにとっては予期せぬ反転攻勢のチャンスを得ていることに。NASCARの人気が一番高かった頃の人気ドライバーの大半が現役からいなくなった今のタイミングで注目が回ってきたのもありがたいところでしょう。

但し一部問題も露呈。Chip Ganassi Racing所属だったKyle Larsonが先々週のeNASCARのレース中に人種差別的な言葉を使ったとかで出場停止を喰ってます。まあいけないんでしょうが、たかだか余興のeNASCARの放送中にたまたま口をついた一言でリアルのレースの方の出場停止かぁという。その後Chip Ganassi RacingはLarsonを解雇、空いた42番車には引退していたMatt Kensethがシーズン再開後は運転するそうです。
たかだか余興と私は表現してますが、NASCARはそうとは思っていないから厳しく取り締まったってことでもあるのかもしれません。

具体的にLarsonが何を言ったかというとN-ワードを言ったとされます。うーん。Larsonは27歳。母親が日本人だとかで日系人二世。いけないんでしょうが、現代のアメリカ英語の用法ではN-----というのは黒人を指すとも限らなくなってきてるんですが、それで即クビなのね、とは思います。言葉は生き物だけに現状の多くの若い人の使用法からするとちょっと厳しいような気もしますが、NASCARとしてはこれを許すとじゃあ何がダメで何がOKだっていう線引がゆらぐのでしかたないのでしょう。
特にNASCARは元々の人気の地盤・支持層が白人至上主義者と分かちがたく重なっていると見做される面があり、この点をけじめをつけておかないといろいろ危ういというのもありそうです。せっかくeNASCARで新しいファン層が開拓できるかもという局面でもあり慎重かつ迅速な対応となった可能性があります。

NBA 2K20トーナメント Hachimura勝ち進み

例のESPN系列で放映されているNBA選手16名でのバーチャルトーナメントの1回戦が昨夜終了。
参加選手の中で最も知名度が高くNo. 1シードに擬されていたKevin Durantは初日の金曜日にあっさり敗退。負けた相手はDerrick Jones Jr.。元々地味だったメンツがさらに地味になっています。昨日日曜日に1回戦残りの4試合が行われ、日本のRui Hachimuraは激戦を制してDonovan Mitchellを下して2回戦へ駒を進めています。2人とも楽しそうで見ていてそれはよかったです。

この大会、二回戦は火曜日、準決勝および決勝は次週の土曜日となってます。ネタがなくて困っているESPN系列にとっては数少ない新スポーツ番組なのでなんとか放映日数を増やしたいんでこういう日程なんでしょうね。間延びしているけれどまあしょうがないのでしょう。

トーナメントの中身で気になってるのは1回戦を勝ち進んだ選手の持ちチームがMilwaukee Bucksに偏っていること。2K20個別にどういう具合に能力が割り振られているのか知りませんが、リアルの世界で強いチームが勝ちやすくなっているのは想像がつきますからGiannisの能力に頼って勝ち抜いたか。今大会のルールでは下位シードの選手が先にチームを選べるルールになっており、Durantが負けた1回戦でもDerrick Jones Jr.が先にBucksを選んでます。DurantはClippers。
先に選べたRui HachimuraはLos Angeles Lakersを選んで、Brooklyn Netsを選んだDonovan Mitchellに勝ってます。

今大会のルールでは勝ち抜いた選手は既に使ったチームは以後は使えないということになってます。1回戦をBucksを選んでバーチャルGiannisの威力で勝ち抜いた選手たちは2回戦以降は別のチームで。Hachimuraの2回戦の対戦相手はDevin Bookerです。Bookerも1回戦ではBucks使用。前評判ではBookerが参加16人中一番うまいということになってました。

NBAもesports大会を企画も番宣失敗

シーズンが中断しているNBAですが、NBA選手16名が参加してシミュレーションゲーム「NBA 2K20」のトーナメントを開催。ESPNとESPN2でその中継をやるそうです。

参加選手を募ったところあっという間に自薦選手で16枠が埋まってしまい、放映側が欲しかったLeBronだHardenだCurryだZionだといったNBAの知名度の高いスーパースター選手たちはいないメンバーとなっています。日本代表でRui Hachimuraも16名のうちにエントリーされてます。

他の出場メンバーはKevin Durant, Brooklyn Nets、Trae Young, Atlanta Hawks、Hassan Whiteside, Portland Trail Blazers、Donovan Mitchell, Utah Jazz、Devin Booker, Phoenix Suns、Andre Drummond, Cleveland Cavaliers、Zach LaVine, Chicago Bulls、Montrezl Harrell, LA Clippers、Domantas Sabonis, Indiana Pacers、Deandre Ayton, Phoenix Suns、DeMarcus Cousins(無所属)、Michael Porter Jr., Denver Nuggets 、Patrick Beverley, LA Clippers、Harrison Barnes, Sacramento Kings、Derrick Jones Jr., Miami Heatというメンツ。

16人中今年のオールスターに選ばれたのはTrae Youngが唯一のスターター、他にDevin BookerとDonovan MitchellとSabonis計4人がオールスター選手。チーム数ではリーグ30チームのうち約半数の14チームから参加ですが、人気チームのLos Angeles Lakers、Golden State Warriors、Boston Celticsからの参加はなし。
人気面で言うとちょっと残念なメンバーということになるでしょうが、自薦で集まった面々なのできっとプレーのレベルは高いのでしょう。それが見る側に伝わるかどうかはわかりませんが。


おもしろいのはこの企画のことをESPNのスポーツショーのひとつAround The Hornで語ったところパネルのメンバーが事前の打ち合わせもないのか「いやiNASCARの方がおもしろいだろ」と口を揃えていたことでしょうか(リンク先の埋め込みのビデオ)。Around The Hornは言ってみればスポーツ大喜利という形態の番組で4人のパネリストが同じ話題をそれぞれが語り司会がポイントを付与したり減点したりという番組。但し現在はコロナ疫禍中でオンラインで番組製作、画面を5分割できないのかパネリストが通常より1人少なく3人でやってますが、3人が3人ともにiNASCARがリアリスティックで良かったと主張、人間の動きより車の動きの方がリアルに見せられるからこれはNASCARに向いていると絶賛。
ESPNにとってはNASCARは他局のコンテンツ(FOXとNBC系列が放送)。今回のNBAのバーチャルトーナメントは手持ちのコンテンツであり、番宣的な意味もあって取り上げた話題だったのでしょうね。司会者はなんとか話をNBA 2Kの方に向けたいのにパネリストが勝手にNASCARの方を褒めるというたぶん想定外の展開の番組になってます。ちゃんとみんなをスタジオに集めてないから制作側の意図がしっかり出演者に伝わってなかったかなという感じです。

それはともかく当ブログでも先週末にそのNASCAR Pro Invitational iRacing Seriesについては好意的に書きました。私は熱心ではないですがそこそこ、たぶん年間10レース程度はNASCARも見ます。Around The Hornのパネリストが自分でNASCARは普段みないけどとことわりながら良かったと感想を言っていたほどですから、やはりあの放送の一般の印象はかなり良かったのではないでしょうか。報道によればあの放送は130万人の視聴者を集めてesportsのTV番組の視聴者数史上最多を記録したとか。当日のスポーツ番組では最多の視聴者も記録、週末全体でも金曜夜のWWE Smackdownに次ぐ堂々の2位。
WWEもiNASCARも純粋な意味でのスポーツかというと若干の語弊があるのですが、とにかくFOXが放送するこの2ジャンルがコロナ疫禍下で大健闘という結果になってます。

私の第一印象、Around The Hornの普段NASCARを見ていそうにない面々のあのウケぶり、そして視聴率の数字。これは意外なめぐり合わせでNASCAR、なにかを掘り当てたかもしれません。

NASCAR iRacing Series 現役ドライバーも参加

他局が古い試合をビデオで放送する中、NASCARの放映権を持つFOXはNASCARのesportsに舵をきってます。これがどういう数字を出すかちょっと気になります。

通常この時期の日曜日の午後にNHLホッケーを放送するNBCは平昌五輪での女子ホッケー米国対カナダ戦を放送。アメリカ的視点では2年前の冬季五輪での最大のイベントだった試合です。

March Madnessの放映局であるCBSは1985年のNCAAトーナメント決勝Georgetown x Villanova戦。これはGeorgetownがPatrick Ewingを擁して全米制覇を遂げた試合ですね。これ、私は日本で子供のころに見てます。当時ってアメスポイベントが脈絡なく日本の地上波でしばしば放映になっていたのです。試合内容はまったく覚えてないですがEwingという名前とあの迫力ある風貌はそのときに知って、すごいのがいるなあと。その前年がたしかIsiah Thomasのインディアナでそれも見たんですよね。ちょっと今日見ていたらGeorgetownは試合開始からフルコートプレス、Ewingも走り回ってました。あー、あのEwingも若いときはこんなふうにコートをがんがん走っていたんだなあと感心。まったく覚えてませんでした。会場はKentuckyのホームアリーナRupp Arena。フロアに細線で3ポイントラインぽいものが引かれているのが気になりました。この試合では使われていないのになぜこの3ポイントラインは引かれているのか。同所ではABAの試合がときに行われていたんでしょうか。

そういう他局の放送の向こうを張ってFOXが投入しているのがeNASCAR Coca-Cola iRacing SeriesまたはNASCAR Pro Invitational iRacing Series。どちらが正式名称なのかよくわかりませんがFOXの放送上では後者が使われていました。レースの実況と解説は通常のNASCAR放送のMike JoyさんとJeff Gordon。ゲームの絵面が遠影だとぱっと見本物との差が少なく、実況の声がおなじみのこの2人の声なので、知らずにチャンネルを合わせた視聴者にアレ?と思わせるのでは。
このiRacingシリーズは年間シリーズで既に存在していたものを地上波番組に昇格させたもの。参加選手はそれぞれの自宅に備えたインタフェイスから参加。すごいのがあるんですねえ。ゲーマーだけではなく現役NASCARドライバーのJimmie Johnsonも参加、真剣な顔してやってました。Clint Bowyerは色物として下手だけど参加という役どころで参加。なかなかおもしろいです。

これ、ゲームに馴染みのないNASCARファンやら、その家族が見ていまの全米引き篭もり令のご時世、このゲームインタフェイス(なんと呼ぶのか、コクピット?)を一発買ってみようと思うご家庭もあるのでは。参加者の機材はかなりお金かかってそうな選手もいます。安い選手は$250ほどの既製品をデスクに備えたもの、お金かかってる選手はカスタムメイドの$30,000級の機材のひともいます。どちらもちゃんと戦えているので$250で戦えないわけでもないようです。どのレベルにせよこの番組がリアル需要喚起になっているし。これは良いのではないでしょうか。

過去の試合を流す他局との差はどうなんですかね。個人的にはどうも古い試合は見づらい。特に結果を知ってるのはずっと座っていられないんですが。

安全な競技といえば

この状況だと放送するもののないスポーツ局はe-sportsを持ち出してくるという可能性があるかも。
遠隔でも競技はできないことはないですが、公平性を期せば同会場で、主催者が準備したハードウェアでプレイすべきということになるんでしょう。でも選手を物理的に集めちゃったらe-sportsの防疫面での安全性の優位性が失われるわけで、公平性などは二の次で遠隔で大会開催するようになるかもしれませんね。意外なところでe-sportsで種をまいておいたのが効いてくるかもです。

スマブラ大会がカレッジフットボールの裏で放送

週末のカレッジフットボールが意外にもおもしろかったので書きそびれましたが、実は地上波CBSでNintendoのSuper Smash Brosの大会が土曜日の午後に放送になっていました。ELEAGUEブランド下での開催であったように見受けましたが、どうも実施が近くなってからの提携であったようでもあります。ジャンルが若いせいもあってその実態が揺れ動いてうまく情報がとれません。ELEAGUEとNintendoが急遽タイアップしてNintendoの以前からの手持ちイベントを全米地上波全国放送に押し込んだという感じなんですかね?
放送していた時間帯はCBSが3:30PMからSECのフットボールの試合を定時放送する前の時間帯。日本チームが優勝していました。

ELEAGUEではOverwatch LeagueやCS:GOが既にイベントとして定着していると思いますが、日本のチームはあまり見かけない。私には韓国なのか中国なのかさだかに見分けがつかないのですが、たぶん韓国系のチームがOverwatchでは幅を効かせている。そういう中で日本産のゲームの老舗人気タイトルであるスマブラには日本選手もちゃんといたか、という感じです。

観戦しての感想は、スマブラは見やすい、です。プレイをするのと、見せるのではゲームの意味合いはかなり異なると思います。Overwatchなどのマップ内を移動しながらの戦いはプレイするにはおもしろいわけですが、観客との意識の共有という意味ではひとつ余計に敷居がある。スマブラのようにまたはストファイのように戦いの観戦が単純な方が見やすいのは当たり前か、と思った次第。
ビジネスとしてのesportsがどれほど開かれた観戦イベントを目指しているのかその目標がわからないので確たることが言えるわけもありませんが、既存のプレイヤー以外にも観戦者を増やすという意味であればこれぐらい単純な方が良いのかなという気もしました。
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