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アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NFL/Pro Football

Belichick 失敗必至なのか North Carolina HC就任

一体BelichickさんやNorth Carolinaの体育局はこの実験がどの程度の確率で成功すると考えているんでしょうか。前NFL New England PatriotsのHCであるBill Belichickがカレッジに転職。ACC所属のNorth Carolina Tar HeelsのHCに就任しています。

これはさすがに失敗必至なんではないのかと私には見えるんですが、それでもやるんですね。カレッジの名コーチがNFLに行って失敗した例はさまざまありますが、その逆のNFLでHCを経験した方がカレッジに行って失敗したケースはさらに多い。成功した例の方が珍しいみたいなものです。Pete Carrollぐらいしか思いつかない。あ、あとLane Kiffinも成功の部類かな。カレッジで各地を放浪してますが。

Belichickは現在72歳。North Carolinaとの新契約は5年契約なんですが、その契約にはBelichickは来季終了後にNFLのHC職の口があればペナルティなしでBelichickは契約から離脱できる条項が含まれていると報じられています。腰掛け感満載。NFLへの復帰の口がなくても本当に77歳で迎えるシーズンまでNorth Carolinaで指揮をとる可能性は高くないように思えます。

そもそもの話、Belichickにはカレッジでの指導歴がありません。HC職だけでなくアシスタントとしてもカレッジで働いたことがない。今のカレッジフットボールはトランスファーポータルがあるので高校生をリクルートすることだけがカレッジチームの人材獲得の方法ではなくなってはいますが、それでもリクルート活動を一切しないわけにはいかない。あのBelichickさんが高校生1年生2年生辺りの少年選手を相手にどんなトークをして彼らのハートを掴めるものなのか。Belichickの強力なネームバリューは彼らの親へのアピールはあるにしてもです。
その親達にしても上述のNFL復帰条項がBelichickの契約に含まれていることや高齢からして優良高校生選手が選手として3-5年間所属する間、Belichickに指導してもらえるのか当然疑問は持つはずです。

Belichickは無職となった今季、意識的にでしょう各種のトークショーなどに多数登場してPatriotsでの強面無愛想なイメージの払拭に勤しんでますが、その効果はよくわからない。今の時点で既にNFLでは来季のHC探しに入っているチームはいくつかありますがそれでもNorth Carolinaへの就任へ舵を切ったということはそのNFLチームからのBelichickへのアプローチはなかったという意味のようにもとれます。昨オフにも採用に至らず今の時点でも見込みがない。
そういうBelichickが来季以降のNFL復帰を果たすためにはNorth Carolinaでの成功、それも1年目2年目の早い時点での成功が必要のはずです。その見通しはどうか。

トランスファーポータルでどれぐらい好選手をかき集められるかが勝算を変えそうです。North Carolinaは今季6勝6敗、ACC内では3勝5敗。FCSからFBS最下層のSun Belt Conferenceに昇格したのが2022年のJames Madison。そのJames Madisonを相手に前半だけで53失点をしたNorth Carolinaです(最終スコアは後半なんとか盛り返して70-50での敗戦。70失点!)。指導者が名コーチに変わればあっという間に強くなるのか。

いやあ若い選手たちは戦術的なことでプロのようには反応できない。すべてのポジションで能力がはるかに劣るからです。それよりも人たらし的な人間的な魅力で選手のやる気をmaxに引き出すことの方が成功に近い。Belichickさんとは真反対な方向が求められる気がするんですよね。

戦術的な能力ではNew England Patriots王朝時代に証明されいてたのにカレッジのHCでは失敗した例だとCharlie Weisがいます。主にPatriotsでWRコーチなどから叩き上げてOCとして成功。その実績を買われてカレッジの名門Notre DameのHCに迎えられました。しかしリクルートで冴えず、肝心のオフェンス戦術でもWeisが思った通りに選手たちは動けず。5シーズンで35勝27敗、勝率にして.565。名門校としてはまったく受け入れられない成績に終わってます。

Weisと長くサイドラインを共にしたBelichickがWeisの失敗を超えられるか。Weisよりは顔は売れてますが、WeisはNotre Dame就任当時で50代。Belichickは73歳でNorth Carolinaの初シーズンを迎える。年齢的には問題の少なかったWeisでもリクルートで苦戦してます。先の見えているBelichickにリクルートなんて本当にできるのか。
Weis当時のNotre Dameの選手たちを覚えているわけじゃないですが、ざっと考えてもロースターの選手の質はカレッジフットボールの名門のNotre Dameの方がバスケ校のNorth Carolinaよりは質が良かったのではないかと想像できます。

などなどBelichickが成功する要素は相当に少ないように私には見えるんですけど、今はトランスファーポータルとNILで金を突っ込んで選手を獲得できる可能性はゼロではない。Belichickの初年度に賭けてNorth Carolinaも学校を挙げてロースター構築に走るのか。North Carolinaからすればどうせフットボールは強くない学校なので話題性で目立つだけでも意味はあるのかもしれません。

BillsがChiefsの全勝を止める

先週末でNASCARシーズンが終了。NFLが日曜日を独占する時期となりました。NASCARを優先して見ているのはそもそも少数派なのでNFL側は特に意識はしていないのかもですが、その少数派に属する私としてはNFL観戦シーズン本番の最初の今週に全勝Kansas City Chiefs(9-0)@Buffalo Bills(8-2)で幸せにNFL観戦に参入できました。
今週は感謝祭前の週末に当たります。感謝祭は家族で集まるという習慣になっているし直前週末は木曜日の感謝祭本番のため、今週末を選んで開かれた我が友人宅での非家族での感謝祭風ホームパーティに招かれてそこでこの試合は観戦することになりました。そういうのも楽しいんですけど試合をじっとり見たいという欲求は満たせずライトな観戦になりました。

3年連続のSuper Bowl進出を目指すChiefs。Patrick Mahomesがスーパースターに駆け上がった頃のようなChiefsの圧勝劇の連続のような試合はお目にかかれなくなった今季ですが接戦苦戦を次々勝ちきってここまで全勝で来たChiefsに凄みを感じるべきなのか。

試合の放送中に紹介していましたがSuper Bowlに3年連続で出場したのNFL史上Miami Dolphins、Buffalo Bills、New England Patriotsの3チームしかなく、1年目2年目に連覇した上で3年目にSuper Bowlに登場したチームは存在しないんだそうです。
Chiefsは一時点ではCincinnati Bengalsを苦手としてカレンダー年2022年にはBengalsに3戦3敗。同じ時期の2シーズンに対Billsで1勝2敗。その他の相手には  22勝4敗勝率85%と圧倒的に強かったのでAFCのプレーオフ争いから抜け出すにはBillsとBengals戦がキーポイントになるとみなされていた時期があったわけです。しかし今季はBengalsが大破4勝6敗でプレーオフに滑り込むのが難しくなってきてます。但しもしプレーオフに滑り込めば最下位近辺で入ってくるのでシード1位通過が有力なChiefsと対戦する可能性が残るということではあります。

2つしかなかったAFC内のChiefsのライバルのうちBengalsが脱落しかかっている中、BillsがChiefsのSuper Bowl3連覇の壁になろうかという、その前哨戦が今日の試合だったわけです。

結果はBillsが力強く終盤を締めて快勝、Bills 30−21 Chiefs。Chiefsは今季初黒星。実力派Billsにアウェイでの敗戦は不思議ではないのですが、勝ち方も良い試合で選手も気分良く勝てた。
Chiefs側から見て敗戦はしましたが悪い負け方であったとも思われません。

Jerry Jonesオーナーの82歳の誕生日にCowboys惨敗

あまりの負けっぷりにJerry Jonesも怒れないのか普段の憮然とした表情すら通り越していたように見えました。NFL Detroit Lions@Dallas Cowboysの一戦は攻守にボロボロのCowboysが惨敗。最終スコアはLions 47-9 Cowboys。カレッジならともかくNFLだとこの点差は珍しい。

今日10月13日はJerry Jonesオーナーの82歳の誕生日だそうで。
数週間前にやはりホームでRavensを相手に惨敗モードだったときは第4Qに19点を獲って最終スコアだけは28-25と惨敗じゃなかった風にすることに成功。それを知ってるので今日も勝負の決着はついたような時間帯からCowboysが盛り返すのかなと見ていたんですけど、全然。Lionsに良いように荒らされて点差はつく一方でした。Lionsはエンドゾーンに迫りながらTDできずFGで済ませたドライブもいくつもあって47点失点も大概ですが、50失点60失点もありえた最低の試合。それをオーナーの誕生日にやってのけてしまってます。

Ravensに散々やられたときも粛清があるのかなとか書いたんですが、今日みたいな攻守で良いところない敗戦だと粛清できないですかね。Cowboysは次週がbyeなのでこの敗戦が余計にファンの間のがっかり感が長引きそうです。11月10日までホームでの試合もありません。
試合後の取材に答えてオーナーはコーチの変更は考えていないと言ってます。


Lionsの方は圧勝ですがケガで大きな損失を出してます。EdgeのAidan Hutchinsonが膝を負傷。放送していたFOXのアナウンサーが「これは見せられません。見ない方が良いです」と言って膝が行ってはいけない方向に折れ曲がったということを説明するだけでビデオは放送せず。

この試合の解説はTom Brady。今季からFOXの全国放送の試合を担当してますが、喋りが開幕頃からはずっと良くなってます。シーズン当初はBradyの喋りが気になって観戦を邪魔するぐらいに感じましたが、今日は良かった。現役当時からのディフェンス側の守りの読みをスナップ直前に指摘披露する様なんかは、ああこの人は他人に見えないことが瞬時に見える人だったんだなあと改めて感心させられます。

自己の強みを押し付けてこそ

今週末のシーズン前からの期待のカードだったNFL Baltimore Ravens@Dallas Cowboys戦。RavensがRB Derrick Henryが151ヤード2TD。ランディフェンスでリーグ最弱のCowboysに自らの新戦力であるDerrick Henryのランを押し付けて快勝しています。最終スコアはRavens 28−25 Cowboysですが、Ravensの一方的な試合の流れ。オーナーJerry Jonesからの粛清を避けるために第4Qに必死に大量点差を追うCowboysが3TD追加で抵抗して最終スコアへ。あのまま大差で負けたら実際に粛清するかどうかはともかく粛清あるかも…で今夜寝られないCowboysの選手・コーチがいたはず。

先日Philadelphia Eaglesがランオフェンスの補強でオフシーズンにRB Saquon Barkleyを補強しながら勝負どころでパスに行って敗戦という試合に苦言を書いてみたわけです。いったいなぜそうなのか、Barkelyをわざわざ獲ってランオフェンスを強化した構想からも外れて、奇をてらうのもなあという。

それを知ってか知らずか今日のRavensはオフシーズンに獲得したDerrick Henryの強みをゴリゴリ押し付けてCowboysを圧倒。HenryがメインでCowboysディフェンスを圧迫してしまえばQB Lamar Jacksonのランもパスも楽になる。これでRavens今季初勝利。せっかくDerrick Henryを獲得したんですからこういう試合をやるべきでしょうし、その通りに。


さらに先週奇をてらって逆転負けを喫したEaglesは苦戦から第4QにRB Saquon Barkleyの2TDで逆転勝ち。HenryとかBarkelyとかそういうプレミアムクラスのRBを獲得したらまずはその強みを押し付けて欲しい。それがそれぞれ結果になった第3週となったという総括も可能です。

なぜ3点差→6点差にするのが愚策なのか

これも当ブログでは昔から書いている話なんですけどまた今夜のMonday Night Footballでもやっていました。そして敗戦。なぜなのか。

Atlanta Falcons@Philadelphia Eagles戦。Eaglesはシーズン初戦がブラジルでの試合だったのでこれがホーム開幕戦。終盤1分半残りでEaglesが18−15でリードの場面。Eaglesはじわじわ攻め込んでAtlanta陣10ヤードライン。Falconsはタイムアウトを使い切っており、2ミニッツウォーニングも過ぎているのでもう1つ1stダウンを取れば勝負が確定する場面でした。
3rd & 3。ここでショートパスに行きインコンプリート。4th & 3。FGを蹴って21-15となりました。

これをやってはいけないのではないかと過去何度も書いてるのですが、相変わらずNFLでもここで6点差にするのはなぜなのか。3点差なら相手は時間もタイムアウトのないので目標は同点FGになる。6点差になれば難易度は上がっても追うFalconsは必ずTDを狙ってくるので敗戦の可能性が生じます。3点差ならそういう攻めはしない。NFLのキッカーは優秀なのでざっとミッドフィールドまで進んで、キックチームを慌てて送り出しての同点を想定して攻めてくる。その方がリードしている側にとっては得なのではないのか。

その上たったの3ヤードゲインで勝利が確定する3rdダウンでなぜパスをする?3rdダウン4thダウン共にランで真正面から押せば良いじゃないか。よしんばその策で1stダウンゲットに失敗したとしても6点差より敗戦の危機がやわらぐ3点差になるだけだし、場所も相手陣深い8ヤードラインとかからです。現実はキックオフがタッチバックで30ヤードラインからFalconsは攻撃開始。
3rdダウンの前にEaglesがタイムアウトを取ったので、その相談をしているんだろうなと思ったら3rdダウンパス→FGとか、思考停止だろこれと呆れました。

結果はFalconsの逆転TDが決まってFalconsの今季初勝利となってます。やれやれ。

分断ソングをSuper Bowlで

NFLの開幕週に今季のSuper Bowlのハーフタイムショーのメイン・アクトが発表されていました。私はそれを聞いた瞬間に「え、それでいいのか?」と思いました。説明します。

Kendrick Lamar、37歳黒人ラッパーが大役を受けたわけです。彼の最新のヒット曲は「Not Like Us」。この曲はしぶとくこの夏中ずっとかかりまくってました。いまでも相当の頻度で耳にします。あまりに頻度が高かったせいもあってNBA Golden State WarriorsのStephen Curryが「この曲は聞き飽きた」とわざわざ発言すらしていました。いま検索で見てみるとそれは7月中旬の話です。Stephたちは五輪代表として活動していた時期ですね。一緒にプレーしていたLeBron Jamesは無邪気に「やー俺は好きだ」とにこにこ。その2ヶ月後の今でもよくかかってます。

5月にリリースされてチャート1位に。その後時間差でビデオが出て1位に復活。であとは夏中ずっとでした。「Lyric (曲名)」で検索してもらうと歌詞が出ますから読んでもらうといいのですが、これカナダ人ラッパーのDrakeを相手に盛大にディスってるディスソングです。あまり深入してもしかたないんですがこの2人は長年遺恨を引きずってるということになってます。
Drakeの方はNBA Toronto Raptorsのファンで会場に良く来てるのがアメスポファンにはおなじみのはず。RaptorsがNBA制覇したときにもかなり映り込んでいたと思います。

で最初の私の感想に戻りますが、このタイミングでKendrick Lamarをハーフタイムショーに起用するということはこの曲をやらないという可能性はゼロです。必ずやクライマックスでこれを使うことでしょう。こういう他人をディスって「あいつらと俺らは違う!」と煽る曲をハーフタイムショーのクライマックスに持ってきていいのか?というのが私の疑問だったわけです。

Stephはただ「聞き飽きた」と発言しただけですが、可能性としては歌詞の内容もあまりSteph好みでなかった可能性を感じます。Stephはご存知の通りスポンサー様大安心の好人物で発言も荒れたところもないケチのつけられない優良選手です。彼のようなクリーンな性格だとこの歌詞の内容はちょっと行き過ぎていると感じても不思議はないような。
例えばDrakeをペドだとディスってる部分もある。ペドはPedophiliaの略で日本語のロリコンよりも犯罪者的な意味が強いきついニュアンスの言葉です。世の中には文字通り数え切れない数の音楽があり、歌詞をあまり気にしても仕方ないとは言えこの曲を選んで米国内だけで1億人以上が視聴する最強番組のSuper Bowlでやるのかーという。

ハーフタイムショーは複数の曲を繋いでやるわけですからこの曲でも比較的マズくない部分をやればTV的にはセーフっちゃーセーフでしょうが、「あいつらと俺らは違う!」と大合唱する分断ソングで良いのかなぁという。

2020年ほどではないですが今年2024年も大統領選挙年で両陣営からかなり汚い言葉も飛び交うし、本気で相手を殺しかねない国家の分断の危険な香りのする季節です。トランプ候補からは「我々から勝利が盗まれたらこの国は血の海になる」というお言葉も出てます。それを真に受けかねない支持者を抱えているトランプ支持者層。そういう年にNFLが分断ディス曲をSuper Bowlに採用って良いのかなと。Super Bowlの前には大統領選挙は終わって、次の大統領に代替わりした後(尋常に進めば)ですけど。

とここまで書いてから実はSuper Bowl本番ではDrakeも出演するというそういうオチかなという気もしてきました。Super Bowlのハーフタイムショーは多くの回で告知されていないサプライズ出演者がありますからDrake出演・Lamarと共演はアリかも。NFLの財力をもってすれば2人がどちらも納得して共演する金額を提示できそうです。

南半球での初のNFL開催

Eaglesの今季はいきなりRBがピッチに脚をとられて2nd & 15で自軍のゴールライン前からのシチュエーションに。
今季New York Giantsから移籍してきたRB Saquon BarkleyがPhiladelphia Eaglesの今季最初のオフェンスプレーでボールをバックトスで受けたのですがすぐに足を滑らせてダウン。5ヤードロス。当然のことながらブラジルでの試合なので会場はサッカー用。自然芝と人口芝のハイブリッドらしいんでその意味では多くのNFLスタジアムと似てるはずですがやはり勝手が違う。

いきなり苦しいスタートとなったEaglesは3rd & 15からINT。INTで好位置でボールをもらったGeen Bay PackersもQB Jordan Loveが投げるときに踏ん張った足が滑っていましたしこれは凡戦の予感か。選手も開幕戦からケガもしたくないでしょうし。選手もクリートを換えたりするでしょうが方向を急に変えるようなランやレシーバーのルートは避けてたと思います。第2Q序盤のBarkleyの1stダウンゲットのランもTDもまさにそれでしたよね、ひたすら直進。第2Q半ばのBarkleyのサイドライン際のキャッチも踏ん張れず外に飛び出してしまい本人も残念そうだけど仕方ないって顔に見えました。
試合のラストプレーとなったヘイルメリーにいこうとしたバックアップQBも足を滑らせていました。Jordan Loveが倒されて急に登場してのプレーで足場の違いを感じていなかったままでヘイルメリーを投げるのは難しい環境であったのでしょう。

Jason Kelceが抜けてメンバーが変わったtush pushもフィールドがゆるいせいなのかどうか昨年のようには押し込めない場面が何度か。試合最後のトドメを刺そうというtush pushはスナップをHurtsが取りこぼして失敗。まあ初戦ですし、イレギュラーなフィールドでのことですからその辺はまた落ち着いていくか。RBのBarkleyもQB Jalen Hurtsに劣らないパワーリフティングオタクなので後ろからのプッシュは昨年よりも強くなってるのかもしれませんし。

凡戦の予感とか言いましたが徐々に温まってきてなんのかんのと接戦で見れる試合となるのはNFLは立派だなと思いました。ただし普段見ていて楽しいのは観客が熱くて賑やかだからというのもあるなと再確認。形式上Eaglesがホームチーム扱いなので勝利が確定してEaglesの勝鬨のコールが鳴ってましたがそれを唱和するファンがいないのでは気の抜けたソーダです。

BarkleyのEaglesのメンバーとしてのデビュー戦で3TDはTerrell Owens以来とか。最後のGreen BayのドライブでJordan Loveが傷んだのは余計。去年の開幕戦で元Green BayのAaron Rodgersがあっという間にシーズン終了になったのを連想してしまいます。

ちなみにEaglesが黒基調のユニフォームでプレーしてましたが、この会場のホームチームであるサッカーCorinthiansのチームカラーが黒基調なのでそれに寄せて選んだという解説がされてました。

金曜夜のアメスポ放送の勝者は

今夜金曜夜のメニューはこんな具合です。一番事後の報道が大きくなるのが確定的なのはNFLの開幕週第2戦 ブラジルでのPhiladelphia Eagles x Green Bay Packers戦。これがNBC系列のストリーミングのPeacockで放送。東部時間で8PM過ぎのキックオフ。
ただしPeacockの独占放送なので視聴できる家庭の数がかなり限られているはず。Peacockのみでの放送となるNFLのレギュラーシーズンの試合はこの試合のみ。プレーオフの1試合もPeacockの独占放送と聞いてますが、今夜とその4ヶ月後のプレーオフの一戦(ワイルドカードの試合でしょうね)のためにPeacockに加入は増えるのか。

通常の金曜8PMは地上波FOXがWWEの定時放送Smackdownを放送する時刻です。実は今日がFOXでのSmackdownの放送の最終回です。次週からはSmackdownはケーブル局のUSAに移行するためFOXでの最後の放送。事前の情報を聞いていると普段のSmackdownよりはマシそうな最後のFOXでの放送になるみたいです。と聞いてしまうとNFLと両方とも見ないといけないかなあという気になる人もいると思います。私はそうです。
しかしご存知の通りプロレスWWEは疑似スポーツでまったく受け付けないスポーツファンもかなりの割合いるのでその場合はSmackdownの最終回だろうがなんだろうがその人達の視聴行動に関わらないでしょう。

そうなると他なんですが、実は今夜はテニスの全米オープンの男子単の準決勝がESPNで放送されています。それがどうしたというと、アメリカ的にはちょっとした意義のあるカードになってます。第12シードTaylor Fritz x 第20シード Frances Tiafoe。2人とも米国籍。つまり既に米国人男子選手のほぼ20年ぶりの全米オープン決勝登場が確定しているというところでの試合です。2006年が米国人男子が全米オープンの決勝に登場した最後。他のグランドスラム大会でも2009年にAndy Roddickがウィンブルドン決勝に進出して以来。
ESPNとしては手持ちのイベントなので若干盛り気味に煽っておりPeacockに加入していない一般スポーツファンはそちらがかなり吸収する可能性があります。日曜日の決勝の相手はトップシードJannik Sinner。第4セットで勝利まであと僅かまでいきながら決めきれず逃したTiafoeが息切れ、最終セットまで行ってFritzが逆転勝ちで激戦を制してます。

あとはマイナー局になりますがIONという地上波またはRokuで見られる局があることを別記事のコメントが書きました。そちらが女子バスケWNBAの放送をしてます。地方によって放映カードが違うのですが特に地元云々がなければたぶんCaitlin ClarkのIndiana Feverの試合が放送になっていると思います。普段の試合ってどれぐらいIONにチャンネルを合わせる人っているのか想像がつきません。

Indiana Feverは先週プレーオフ当選を確定したところ。シーズンを1勝8敗でスタートしたのをひっくり返して現在2つ勝ち越し。つまりその後は勝ちこんでるってことです。Feverの小ネタはSNSでもよく流れてきます。この前ちょっと解釈に困ったのはFeverのジャージの売上が「1,193%増加」という話ですね。一瞬考えないと要は13倍ってことだなと納得するのに時間がかかった。%で表すべき事象ではないということはすぐにわかります。

NFL開幕戦から紙一重で決着

木曜日の今夜にBaltimore Ravens@Kansas City Chiefs戦でNFLの新シーズンが開幕。急な雷雨で試合開始は遅れ出鼻はくじかれてましたが。ここからはアメスポはNFLを中心に回る時期に。
たたみかけるように翌金曜夜には初の南米興行でブラジルSao PauloでGreen Bay Packers x Philadelphia Eagles戦も予定されてます。金曜日の試合は地上波での放送がなくPeacockのみの独占放送になってます。

2連覇中のChiefsが昨季優勝のセレモニーなどを含んでの開幕戦。迎える相手は難敵Baltimore。浮かれていたらやられてしまう相手です。 ベガスその他の今季の優勝オッズではChiefsの3連覇が本命視される場合がほとんど。次いでSan Francisco 49ers、Baltimor Ravens、Detroit Lions、Philadelphia Eagles辺りが上位に来てます。

Chiefsはオフェンスの戦力が昨季よりは上がっているようにも見えるし熱心でないファンでも知ってるという話題性もあるので本命とされるのは納得しておきますが、Eaglesは昨季猛威をふるったtush pushもプレーオフ中に破られ、その戦術の中心選手だったC Jason Kelceも引退。どれほど仕上がってきているのか興味の持たれる開幕戦が不慣れな海外での試合。フィールドのコンディションが気になります。
以前メキシコでの試合がフィールドコンディションの悪さから突如キャンセルされて米国内へ場所を移したことがありました。もう明日の時点で遠く南半球まで行ってるので今回はキャンセルはないんでしょうけど、それでもEaglesの特技にフィールドの状態は直結するので気になる海外遠征試合になります。

両軍のQB Lamar JacksonもPatrick Mahomesもオフシーズンに体重を落としたということで紙一重でディフェンスに捕まっていたプレーが今年はすり抜けられることになる見込みです。同時に接触で飛ばされることもあるかもなということで始まった試合。
最初のドライブでRavensのO-Lineが規則通りにスクリメージラインに並んでいないとみなされて3連続反則を取られた(シーズン前から今年はきっちり取るとリーグから通達があった)のでちょっともたもたしましたが両軍ともシーズン最初のドライブを堂々のTDで試合開始。どんだけ点が入るのか期待と不安のスタートでしたがその後は落ち着きました。

結果はChiefsが逃げ切り。Ravensの最後のドライブはTE Isaiah Likelyのつま先がわずかにエンドゾーンのラインにかかっており、TDと判定されたのがビデオ判定で覆ってChiefs 27-20 Ravensが最終スコアに。TDと判定された時点ではRavensのHC John Harbaughは2点コンバージョンを指示していて一気に勝負を付けに来ていたんですが、そこまで行かず。開幕戦から文字通りの1インチの差での激戦と、さすがアメスポ最強NFLのエンタメ度は高い。

Chiefsのオフェンスは前半でTE Travis Kelceに頼らずも前進していくさまは今年も大丈夫そう。新人WR Xavier Worthyがランとキャッチの両方でTD。RBのIsiah Pachecoも効果的だし新人のラインKingsley Suamataiaも及第点。

対するRavensは新加入でLamarとのコンビが期待されたRB Derrick HenryはTDこそありましたが試合全体としては脅威にならず。O-Lineがバタバタしていてパスプロテクションもランブロックも苦しかったです。Lamarの個人技で命脈を保って引き離されきられませんでしたが試合を通して劣勢。
Ravens側オフェンスで目立っていたTE Isaiah LikelyはCoastal Carolina出身。あの2020年の「Mormons vs. Mullets」と命名された全勝マイナー校同士決戦のときのCoastal Carolinaの選手なんですね。TE扱いになってますがスピードは相当ありそうです。最後から3つ目のプレーでの同点TD狙いのパスでLivelyは腕から落ちて肩を痛めて退場かに見えましたが2プレー後の最終プレーにLively復帰して紙一重のキャッチ。ヒーローになりそこねました。
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