回答(6件)
黒澤明監督の作品、脚本が良く練られていて一つ一つの台詞にも血が通っていて作品の中で無駄がありません。 それだけに当時の録音技術や三船・・・いや、役者さんの滑舌の悪さなどで何を言っているのか分からない場合は気になって仕方なくなります。 昔は劇場で分からなかった場合は雑誌などに掲載されるシナリオで台詞を補完していたようですが、今はNHKのBS放送などはスイッチ一つで字幕が出て来て助かります。 ご質問文にある与平の台詞の字幕は 既出の通り「ちゃ~んと見てただよ」となっていますが よく聞くと「ちゃ~んと見てただによ」と訛りが入っていることが聞き取れます。 この台詞は直接的には前日の夜、野伏せりの夜襲を受けた際、槍で突き殺したものの野伏せりの侵入を許した事を菊千代に「おめえ何見てたんだ」と言われた事に対するものだと思われますが、4番目の回答者さんの仰るように番をしていた米を盗まれた事も踏まえているようですね。 見えて居なくても気配で野伏せりの夜襲を感じられる完全ではないが△の侍の菊千代と、感じられない農民の違いを表すと同時に、呑気というか隙だらけというか与平の人柄も表している台詞だと思います。 そんな戦に向かない人柄の与平が野伏せりとの戦いで命を落としてしまう哀しさが込められた台詞ですね。 やはり聞き逃してしまうには惜しい台詞です。
この回答はいかがでしたか? リアクションしてみよう
既出ですが。 菊千代「与平!おい!」 与平「ちゃ~んと見てただよ」 菊千代「ええい しっかりしろ!」 「与平!」 (矢を射る音) 菊千代「あの野郎・・・」 菊千代「待てこら!待て」 日本映画専門チャンネルの字幕より
あくまでも個人的な私見です。前半で米番をしてた与平は、壺の米を 盗まれてしまいます。気の弱い与平は、それをずっと気に病んでいた。 死ぬ間際に「見てただよ~」と・・・ 東宝 1954年《七人の侍》(Full Movie)3時間27分・高画質。 監督/脚本:黒澤明・出演:志村喬・三船敏郎・加東大介・千秋実・土屋嘉男 ほか ヴェネツィア国際映画祭 銀獅子賞 黒澤明 受賞。 https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=%E8%B5%A4%E3%81%B2%E3%81%92%20%E6%98%A0%E7%94%BB&mid=3924162641174C0B38E93924162641174C0B38E9&ajaxhist=0