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回答(11件)
こういう質問をするときは、「質問の意図」を詳しく書かないとだめです。 なぜそれが知りたいのか、ということを。 そうしないと適切な答が返ってきません。 「作曲科を目指している人の入試での話」という意味でなら、難しいですが、不可能ではないでしょう。そこで問われているのは、ピアノの演奏の力ではなくて、主として読譜力だからです。予見時間内に楽譜の情報をどれだけ読み取ることができるか、という能力を試験しているということです。そういう能力は、作曲をやっていく上で必須ですからね。 「演奏としてうまいか下手か」というような観点で採点するわけではないです。中学生、あるいは高校生(または大人)になってからピアノを始めた人の演奏は、演奏としては下手に決まっていますが、それでも構わないのです。 出題意図については、公開されています。 https://admissions.geidai.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2025/07/5941da5706bc20c88d10a38b9e113636.pdf ピアノ科の学生が弾くように音楽的に演奏できるのであればもちろんそれが最上ですが、作曲科の入試で求めているのはそういう「演奏としての完成度」のようなこととは少し違います(もしそれを求めるのなら、幼児からピアノを続けてきた人しか合格点を取れないでしょう)。 ですから、ピアノ未経験の大人であったとしても、ヴァイオリン、クラリネット、ギターなど何か別の楽器をやってきていて、東京藝大に合格できる程度の音楽的能力(ソルフェージュ力、和声・対位法の力)を既にもっているか、頑張れば将来その水準に到達しそうな人なら、ピアノ未経験で始めたとしても猛練習(毎日4~5時間、あるいはそれ以上ぐらいの)を積み重ねれば、4~5年後ぐらいには可能かと思います。 1~2年では無理だと思いますね。そんなに短期間ではさすがに技術が追いつかないので。 楽器経験など何もない一般の大人が始めた場合は、その人の先天的な能力によるとしか言えません。 才能がある人なら、10年ぐらいいろいろな勉強(ピアノ、ソルフェージュ、和声など)を真剣に積み重ねれば、できるようになるかもしれません。 しかし、才能が無ければ、いくら努力しても無理でしょう。
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こういうもののポイントは、「ピアノ」ではなくて、むしろソルフェージュと和声です。 ソルフェージュの訓練と和声の学習をどれだけやってきたか。 そちらの方が重要です。 その2つをしっかりやると、そもそも楽譜の見え方が全く違ってきますし、ある主の定型的な和声進行のパターンなども身につきますから、予見時間内に音楽の姿を(完璧に、とはいかないまでもある程度は)音として頭の中に思い描くことが可能になります。 それができるなら、あとは指の運動としてそれを実現していくだけです。 この楽譜を見て音楽の姿が音として何も頭の中に浮かんでこないのなら、初見演奏は非常に困難でしょう。 指の運動がどうこうというようなことよりも、「楽譜から音楽の姿を音のイメージとして読み取ることができるかどうか」が鍵です。
いやバッハってw笑わせないでくださいww これはフランス音楽のエッセンスがある曲です。指示もフランス語で書かれています。サティやラヴェル風の小品というか、もっというと坂本龍一さんの影響が感じられるピアノ曲です。なのでフランス音楽や坂本さんのピアノ曲が好きな人なら10年くらいで初見で弾けるかな?という感じです。 テンポが遅いので技術的な難易度はそれほど高くないです。指の潜行(指くぐり)を一切使わずに弾くことを見破ってしまえば、なんてことはないのです。これを見破るには、日頃からドビュッシーを弾いていないと無理ですが、藝大のピアノ科って確かドビュッシーのエチュードが試験課題になっていたと思うので(違ったらゴメン)、まあ大丈夫でしょう。 なお演奏表現で難しいのは休符の表現です。これはかなり悩みます。
音楽の素養のない人だと一生無理だと思う。 初見というのは楽譜に書いてあることを読んで理解して、それを楽譜を見ながら、つまり鍵盤を見ないでアウトプットするという一連の操作をほぼリハーサルなしでやること、ハードルを列挙するだけでも、って感じ。 指が動けば弾けるってわけでもないです、ピアノは。もちろん動かなきゃ弾けませんが。 芸大くらいになると罠が至るところにある、どうすればコケるかを知り尽くして待ち構えるでしょう。まして初見となれば、でしょうね。
バッハのシンフォニアってピアノを習っている人でも難関です。 バッハは難解だと言われるのはその独特の音楽性です。 インペンションが難しいのは右手もメロディ、左手もメロディだからです。 ほとんどの曲は左手は伴奏なんです。 右手の華やかなメロディを引き立て役です。 ところがインベンションだけは右手の複雑なメロディを左手も似たようなメロディでもかなり変化させながらまた違うメロディを弾かなきゃならないんです。 中級者の真ん中辺りから上級者に向けての教本に当たります。 二声でも難しいですから三声は更にハイレベルです。 ですから小学生には教本自体を練習させない教師までいます。 初見では弾けないんじゃないですか? この教本を全て弾きこなすには人により数年かかります。 テクニックはさながら深淵と言われるのはメロディ展開が複雑な割りに 華やかさを競うわけではなくてテクニックを駆使して平静に冷静に弾きこなす力も必要でうまく弾けなくても、もうやめた!とならずにピアノに向かう姿勢みたいなものができるのではと感じます。 他の作曲家の作品とはかなり違います。 バッハが好きな人もいれば嫌いな人もいる由縁のような教本です。