中学生です。 今度の合唱コンクールで滝口版の心の瞳の伴奏をします。手が小さく、どうしても音が汚くなってしまうところがあります。どうしたら綺麗に弾くことができるようになると思いますか？

こちらの曲ですね。 https://www.youtube.com/watch?v=tbJzoNL-uc4 該当部分は、オクターブの連打が多いですね。 中学生だと大抵の人はオクターブ届くと思いますが、たまに届かない人も います。 また、オクターブが届いても上手く弾くには工夫が必要です。 まず、手が小さくて、オクターブがギリで弾きにくいという方ですが、 これは、よく勘違いされるのですが、オクターブが届くかどうかは、 手の大きさではなく、手の開き具合で決まります。 手を広げて、小指と親指の角度が180度近くまで広がっているのであれば、 それ以上は難しいですが、そうでない場合は、まだ広がる可能性があります。 お風呂などでお湯で手を温めながら、親指と小指の付け根辺りをほぐすと、 関節が柔らかくなり、手が広がるようになりますので、一度試してみて ください。 オクターブが届いても、指が今より広がると、さらに弾きやすくなります ので、やってみてください。 ピアノ弾きに大切なのは大きさではなく、開く手！ https://www.youtube.com/watch?v=BALZrNjhCeM その上で、例えば、 オクターブの連打を弾く場合は、以下のようにするとよいです。 ①オクターブの手の形を保持する オクターブを連続で弾くときは、手をオクターブを弾く形に保持します。 手が少しでも開いたり、閉じたたりしてしまうと、オクターブとは異なる 音を弾いてしまいますので、形を維持するだけの力は入れておくとよいと 思います。 手をオクターブの形にするときは、横に広げるというよりも、親指と小指を 下におろすイメージがよいです。 ②親指と小指の第一関節は少し曲げる オクターブを弾くために、一生懸命を手を広げようとすると、 親指と小指が寝てしまいます。 その状態で弾くと、指が鍵盤に当たる面積が大きいので、隣の鍵盤まで 弾いてしまいます。 こういう場合は、親指と小指の第一関節を少し曲げて、指が鍵盤に当たる 面積を少なくすることで、目的の鍵盤だけ弾くことが出来るように なります。 イメージ的には、鍵盤を掴むような感覚で弾くとよいでしょう。 ③鍵盤の距離感覚を掴む 次に、２音上や３音上などに移動する際の鍵盤の距離感がつかめていると 速く次の鍵盤まで移動できて、正確に打鍵ができます。 こういう場合は、ドド↑、レレ↑、ミミ↑のように、最初はゆっくりで いいので、鍵盤の移動距離を確かめるように練習するとよいです。 慣れてきたら、ドド↑、ミミ↑、ソソ上のように、弾くとよいです。 これはハノン５３番のオクターブの音階でも練習できます。 ④手首のスナップを使う オクターブを弾いた後、次のオクターブへ移動する際に、テンポが早いと 追いつきません。 そういう場合は、手首のスナップを使って、鍵盤をはじくように弾くと、 弾いた指がすぐに上がってくるので、次の鍵盤を弾きやすくなります。 決して、手首を固めてはいけません。 ⑤手を少し小指側に傾ける 親指ではなく、小指が重要です。（右手も左手も同じです） オクターブ（重音）を弾く場合は、右手なら一番高い音（小指）、 左手なら一番低い音（小指）を 一番強く弾くといい音色が出ます。 そのためには、手を少し小指側に傾けることで、自然に小指側の音を強く 弾くことができるようになります。 もし、どうしても、オクターブが届かない場合は、小指側だけでも音が しっかり出るように弾いて、親指は音が少し鳴れば、ラッキーくらいでも いいと思います。 ⑥親指と小指以外の力は抜く 手を広げるためには、親指と小指は外向きに力が必要ですが、人差し指、 中指、薬指は力を入れる必要性は全くありません。 なので、力を抜くようにすると、手が疲れにくくなります。 こちらの練習曲で練習してみるのもいいと思います。 ■ハノン５３番 https://pianoclassics.net/score.php?id=188 こちらの動画も参考になると思います。 ■連続オクターブの練習法！ https://www.youtube.com/watch?v=wgRJYDNKVtw ■オクターブの脱力法！ https://www.youtube.com/watch?v=U-XSRLshekE&t=1s ぜひ、頑張ってみてください。