ハンティング
そろそろ梅雨入りするのかな、という微妙な天気が最近続いていたところ、今日は朝からスッカリ晴れて気持ちが良い。
家中の窓ちゅう窓を開け放ち、空気の入れ替えを行う。
空には飛行機雲がたなびいている。
突如頭上から「バサッ」と音がしたかと思えばスーッ、とイソヒヨドリが降りてきた。
あの独特の翼をたたんだ「落ちてゆく」ような滑空で降り立ったのは、先日草刈りが済んだばかりの空き地だった。
わずかに残る草陰に立ち、じっとしている。
次の瞬間、勢いよく飛び立ったかと思えば、口にはニホントカゲをくわえている。
トカゲは既に息絶えているのだろうか、くちばしを支点にしてダラリと尾と頭が垂れ下がっている。
目で追うも、公園の木々の間に消えて行った。
私が気になったのはただひとつ。
鳥はトカゲが遠方から見えており、それをめがけて飛んで行ったのだろうか? キチンと標的を定めて狩りをしたのだろうか。
というところ。
こちらは最近老眼の進捗が捗々しく、もし見えていたとしたのなら、実に羨ましいかぎりである。