あっぷる収録記:その14<チキラー誕生60周年記念レシピの巻>
チキラーの裾野を広げる!
「長崎色も出しつつとっておきのチキラーレシピを提案いただきたいんです」
そうお話を頂いたのが七月。 以来何十というチキンラーメンを煮てはススり、アーでもないコーでないと試作を繰り返し続ける事百。
ついに妙案は降りてきた。
チキンラーメンで茶碗蒸しを作ろう
と。
これなら長崎ぽくもあり又、トッピング次第ではそれを強調できるであろうと早速調理に取り掛かった。
茶碗蒸しは通常、卵を三倍量の出汁と合わせて蒸すのだが、チキンラーメンにはチキンエキスが染みているから水でよかろう、という判断は正解だった。
蒸すのだから、所定の茹で時間と同様の3分程度では火が通らない。 ここだけがやや苦しい部分で、いざタイマー片手に蒸し時間の微調整をする事7回。 結果中火で8分蒸すと絶妙な仕上がりとなる事が分かった。
トッピングにはまず角煮、そしてカマボコという長崎らしい面々の他、海老を配置し色を出した。
具雑煮的に葉物を乗せたり竹輪を散らしたりしてみたが、それではチキラーなのか大ぶりな茶わん蒸しなのかが判別できなくなるので最小限に止める事に。
蒸しあがりには小ネギを散らしてチキラー感を演出。
いざ昨日の収録では、まず蒸し物だからコンロの火力によっても蒸し時間が前後する事が予想された。 なので多めに食材を用意してリハーサルに。 意外に蒸し加減は試作時同様8分ピッタリが絶妙で、ひとまず難所は越えたと感じた。
あとはいかにチキラーには無限の可能性があるのかを紹介させていただいたのだが、録画を見たらやや主観の入りすぎた意見となっている部分もチラホラ。
でも「かなり力の入ったご当地チキラーで見ていて楽しかった」と視聴者の方から有難いお声をいただいた、感謝。 元々大好きなインスタント麺だからつい熱が入ってしまったのだろう。
「チキラーで茶碗蒸しねえ…」
とお思いのあなた、私にダマサれたと思って一度お試しを。 麺の固さ、卵の味、意外なトッピングすべてが完全に調和したご馳走が目の前に出現する事は保証する。
ちなみに今回用いた丼は、公式サイトのウェブストアを見ていて偶然見つけたチキラー専用のもの。 これさえあればお湯の量は計らずとも、丼へヒタヒタに注げばぴったり味が決まる。 一家に一丼お勧めする。
チキラーde茶碗蒸し
- 丼にチキンラーメンを卵ポケットを下にして配置する。
- 卵二個と水300ccを合わせてよく溶く。
- 丼に卵水を注ぎ、好みの具を乗せ中火で8分蒸す。
ポケットを下にしたのは平らな面を作りトッピングしやすいように考慮したのと、熱の対流をよくする為。 まずは具を乗せないプレーンを作ってみて、茶碗蒸しのプルプルとチキラー麺の調和を体感していただきたい。 ラー油をひとたらしするのもお勧め。
チキラーボール
こちらは未紹介レシピ。 チキラーの袋を開けると、必ず麺の切れ端が残る。 その麺で一品おつまみを。
- 鯖の水煮(1缶130g)の水気を切り、小麦粉大さじ1とショウガ汁を合わせてこね、団子にする。
- 団子に小麦粉をはたいて溶き卵をくぐらせ、チキラーチップをまぶす。
- 180度でカラリと揚げる。
だからあれほどチキラーには無限の可能性があると言ったでしょう。