LEA&PERRINS ウスターソース
「お、リーペリンだ!」
デパチカをウロついていて目に入ったのは、かのLEA&PERRINSだった。 ウスターソースの発祥として知られ、その件についてはシーザーサラダに詳しく書いているので参照いただくとして、売ってたんだねニッポンにも。
味見して驚いたのは、わずか数滴にて舌上に広がる甘酸っぱい酸味にコク、後から来る甘味。 たしかにウスターソースであるが、日本のどのメーカーのものとも違う深い味わい。
そもそも注ぎ口の形状からしてタバスコ的であり、ボトルを逆さにしてもポタリ、ポタリとしか落ちないようになっている。 つまりそう使えと言っているのだ。
日本のものみたいにジャブジャブ使わないと味がしないわけでなく、帝国ホテルの各種料理の隠し味として使われているという話にも納得。
早速各種料理にたらしてみたところこれがまた、主張せずかといって、まじないに終わらず、キチンと複雑な風味を漂わせ、味を豊かにしてくれるのだ。 「試しに使ってみて!」と調味料に関しては滅多な事では口にしないが、これは別格。
カップラーメンから刺身醤油、フライにいたるまで、おおよそ不似合な料理は見つからないほど人類にとって有用なソース、と言っても言い過ぎでない。
是非、ニッポンのメーカーからもこれに匹敵するウスターソースを生み出してくれる事を期待する。 そもそもウスターソースはこのようにして、用いるべきなのだということを、四十前にして体得した心地よさにいざ乾杯。
追記
日本への輸入は明治屋が行っている。 原材料は、醸造酢、糖類(砂糖、糖みつ)、野菜・果実(タマリンド、タマネギ、にんにく)、アンチョビー、食塩、香辛料、香料。
従来のウスターソース的にザブザブ使いたい場合ウチでは、ちゃんと作られた醤油にリーペリンをたらし、砂糖、トマトケチャプ少々を加えている。 甘酢だれを作るとゲキウマ。
リーペリン4リットル入お徳用(追記150206)
ちょうど無くなりかけたのでアマゾンで検索してみたら、なんと4リットル入のリーペリンが売られていた。 しかも150mlからすれば相当お買い得になる値段。 買うしかない。
双方比べたらわかる4リットルの体躯。
ただ注ぎ口はポカンと開いているだけなので、別容器に移し替えて使うようになる。 現在その容器を厳選中。
昨日はリーペリンを隠し味として麻婆豆腐をこしらえた。 醤油とみりんを効かせ、和風よりに仕上げたものだがここでもやはり、リーペリンを隠し味として用いている。 味としてまったく主張はしないけど、もはやたらさずにはいられないわけである。
賞味期限は常温で約一年。 ウチのペースだと、一年で4リットルは使いきれない模様につきおすそ分けと称す近隣配布普及活動開始(20160215追記:やはり一年では使いきれず、あと1/3程残っているフォッフォッフォ)。