なわない
雑居ビルの階段を下りて進むと壁に大きな穴があり、そこをくぐって引き戸を開ければ昔ながらの酒場感が漂っている。 カウンターの端に腰掛けていたのはお客ではなく主であり、「ささ、どうぞ」と促された。
日本酒の種類が豊富。 はじめはメニューにあるのを片端から注文していたが、次第に店の人に味の好みだけを伝えておまかせへ。 この酒器がまた店の雰囲気とよく合っており。
広島菜の漬物。 以前雑煮を仕込む際に探し回ったが結局見つからなかった広島菜。 浅漬け。
〆鯖は酢の効いた、素朴な味わい。 一人前出すには量が足りなかったから、とその分タコを添えてくれた。
板場の仕事を眺めながら呑むと旨い。 若い料理人が手際よく、真剣な眼差しで次々と注文をさばく。 鯨カツはこれまでに食べた、どれよりも上等だった。
クジラ喰ってたらクラゲもつまみたくなり、
紅豆腐をほじりながら時には焼酎を飲んだりし、
詳しく聞いてもちょっと出所不明なトロミある古酒的な日本酒のアテにしたのは、
酒盗をまぶして干したのちに焼いたサバだった。
こういう店が、地元にも欲しい。
※日曜やっている日もあるが、その際いつもいる若大将が居ない時が多く、となれば注文が取りにくいので注意が必要。 厨房右端にいるヒゲの方には酒料理共注文してはいけないと常連さんは言う。
なわない
- 広島県広島市中区銀山町12-10 藤観ビル B1
- 18:00~24:00迄
- 082-248-0588