2025-01-14

中国語SNS「対多」雑感

ユーザー特定されない点では増田に似ている。

「対多」は原則として漢字句読点しか投稿することのできないSNSである正月中に導入した。近頃はどこのSNS自分にとっては面白くなくなっていたのだが、移住先が見つからず、試しに使ってみた。個人的には、とても居心地が良かった。

対多では、はてな匿名ダイアリーと同様に、原則として誰が投稿たかからない。ただし、トピックに返信した場合スレ主のみ表示がつくので、自作自演が防がれる。

全盛期のVIPにも似ている。

「○○だけど質問ある?」「【定→時→退→社】完成で俺退勤」「彼女の作り方教えてくれ」。そんな懐かしい雰囲気スレッドが多い。

もちろん、VIPの悪癖も引き継いでいて、「女子高生だけど質問ある?」スレッドには大量につられるユーザーが多いし、淫夢ネタが妙に多い。一応、猥褻だったり差別的だったりする内容は投稿禁止になっているはずなのだが、守らない人は残念ながら一定数いる。なお、近頃はマコモネタミーム化している模様。

ただし、「慰めてくれ」とか「死にたい」とか「受験がつらい」とか、そういう嘆きのスレッドには励ますような温かい言葉が並ぶ。

初期のツイッターにも似ている。

機能シンプルなのもそうだが、「これから成人式に出掛けるよ!」「風呂入ってきた」「夕飯何食べた?」みたいな、初期のツイッターで話していたような話題が多い。他にも唐突に昔の流行曲やアニソン映画漫画の名台詞が呟かれるのも雰囲気が似ている。

何となくいたことに、何となく返信が来るのも、ユーザー数が少なくて治安の良かった頃のツイッターを思い出して懐かしい。

概してみんな優しい。

愚痴を書き連ねても滅多なことでは暴言が返ってこない。これは昨今のSNS事情を見ると特筆すべき事項だ。

あとは、かつてのVIPとの違いを特に感じたのは「生理がつらい」という投稿結構あること。二十年近く経過して、生理に対する意識が変わったのを感じる。ただし、当時はまとめサイトしか見ていなかったので、実際のVIPがどうだったかは知らない。

争いが起こりにくい。

どこかからから男女対立を始め、あらゆる分断を煽ろうとする輩がやってくるが、大抵は「青鳥(ツイッター)に帰れ」とレスがついて終わる。

これは、争いをみな嫌がっているのも理由だが、単純に漢字しか入力できないことにもよる。つまり、複雑な文章が書けないため、議論が成立しづらい。また、スレッドは十分に一つしか立てられず、レスは一分に一つしかできない。クールダウン期間がある。加えて、偽中国語悪口を言われても、直接日本語で何か言われる程には傷付かない。先ほど述べた、一定数の下ネタを言う人間がいても、不快感が他のSNSよりも薄いのは、こういうワンクッションがあるからかもしれない。

(夜追記トピックは五十文字レスは百文字以内。これも一因だろう)

余計な機能がない。

漢字句読点投稿する機能しかない。画像動画もない。至ってシンプル通報機能ユーザーキーワード非表示機能はある。ブックマーク機能がある。「笑った」「いいね」「同情」などのボタンはある。

コンプレックスを刺激させるようなキラキラ写真投稿存在しない。

頭の体操になる

漢字しか投稿できないので、意味が通る文章を作るのも大変だし、読解にも苦労する。漢文語順投稿する人、現代中国語を混ぜる人、送り仮名漢字表現する人、無茶苦茶当て字を使う人など、様々だ。例えば二人称は「君」「貴君」「貴様」「御前」「你」などが見られる。古の2ちゃんねる用語「~汁!」が復活しているのは笑った。

ちなみに、カタカナに見える漢字を使うと「脱法力夕力十! 逮捕!」とレスがつくのがお約束

でもアプリは削除した。

仕事中にも無性にやりたくなるので、誘惑を断ち切るために削除した。

逆に言えば、それだけ魅力的だったってことだ。意味のないつぶやきに対してゆるくレスポンスがあるのは楽しいし、抗いがたい。でも、SNS本来目指していたのってこういう場ではなかったか

さて、対多のこの環境はいつまで持つだろうか。

正午頃追記

広告はある。しかし視聴は必須ではない。「しずかなインターネット」のようにマネタイズせず(あそこはスポンサーがついているらしい)、趣味でやっているか平和なのかもしれない。あとはどこかのキャンプ場みたいに有料化して平和にするしかない。無料だとおのずとヤバい人が集まるというあれだ。つまるところ、資本主義原理には勝てないのだろうか。

たまに中国人台湾人がいるらしいが真偽不明。以上が「対多」の感想である

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