これを書いた増田だが、ただ殴り書いただけなのにちょっと反響があってしまって責任を感じている。
http://anond.hatelabo.jp/20150513013343
だから今回はちゃんと俺の言いたいことが伝わるようにまとめてみたよ!
あ、タイトルは注目を集めるためにつけただけで、本気でそう思っているわけではなので悪しからず。
本気ではないが、半ばそう思っているけれど。
俺はナルシストだ。
そして品がない。
育ちも悪いしコミュ障だし、人の気持ちもわからんしデリカシーも無い。
見る度に、チックが別れた女房と息子に会いに行くシーンと、インデペンデンス号が墜落するシーンと、ハリーの自爆間際の走馬灯とで3回泣く。
俺の読書体験を要約すると、『スレイヤーズ』にハマって呪文詠唱覚えたり『星の王子さま』に感動したり『それから』を読んで代助のガキっぽさに読んでるこっちが真っ赤になったり『キノの旅』を読んで1巻目のプロローグとエピローグ暗記したり『猫の地球儀』に号泣したり『世界の中心で愛を叫ぶ』に号泣した後で本屋に平積みされてる『ジョン・レノンにだまさされるな』をワクワクしながら手にとって20ページほど読んでそっと棚に戻したり『いちご同盟』に号泣したり『バトルロワイヤル』に号泣したり『殺×愛-きるらぶ-』に号泣したり『天使の卵』に号泣したり『アルジャーノンに花束を』に号泣したり『涼宮ハルヒの憂鬱』を読んでわけもわからず激怒したり『ゼロの使い魔』読んでルイズに恋に落ちたり『フルメタル・パニック!』に号泣したり『とらドラ!』に号泣したり『永遠の0』に号泣したり『生贄のジレンマ』に号泣したり、まあだいたい号泣している。
こうして振り返ってみると読んでる本に脈絡ないなと思う。
ふらっと本屋で20ページぐらい立ち読みして、面白いなと思った本を買って読むからだろう。
あとは気分で話題になってるのを読んだりする。
テレビで『風立ちぬ』やったらしいから原作読んでみようか、とか。
夏目漱石とか太宰治とか川端康成とか谷崎潤一郎とか、国語の教科書に載ってるような文豪の作品も気が向いたら読んでみたりする。
ゲーテとかシェイクスピアとかカフカとかも、読んでみたことはある。
その中で、この人の書いたものは全部読まなきゃダメだ!って思わせてくれたのは秋山瑞人だけなんだよな。
『イリヤの空、UFOの夏』を読むと、
「ぼくは笑わない」
榎本の瞳の中に、どこか臆病な光が滲む。
「なぜそう言い切れる」
何度読んでもここで泣く。
これこそが文学だと思う。
さて、自己紹介もすんだところで俺の陳腐なブンガクロンの話でもしようか。
俺がむかっ腹が立って仕方がないのは「読書を教養を蓄えるための苦行と考えている人間」これに尽きる。
読書は面白いからするのであって、苦しむためにするわけじゃない。
ミステリが好きな奴は犯人探しにうんうん頭を悩ませるのが好きなんだろ?
重厚な哲学書みたいなのが好きな奴は、難しい話を読むのが好きだから読んでるんだろ?
読書が好きな奴にとっちゃ、当たり前だよな。
まさか、スタバでMac広げるノリで、ファッション感覚で分かりもしない純文学読んでる奴なんていないよな?
世の中には少しはそんな奴いるんだろうけど、こんな所でまで文学にあーだこーだ言う物好きの中には居ないだろう。
だからこの文章を読んでる人は、俺の嫌いな人間じゃないはずなんだ。
で、なんで読書が苦行と結びつくかと言うと、いわゆる「タメになる名作」って奴が歴史の洗礼を受けて生き残った、古い小説になることが多いからだ。
古い小説には、現代に生きてる人間にとって見慣れない表現が多く使われている。
当時の人にとって「ぐいぐい読ませる美しい名文」の集まりが、読書経験の少ない人には、まるでお経かなんかみたいに見えてしまっているわけだ。
だから「教養の無い人間にとっての、教養のための読書」は苦行になる。
そして、少し本を読んでるってくらいの俺にとっても、やっぱり明治の文豪の書いた文章は、血の通ったものには見えないんだ。
俺の思考、心、俺自身を構成する言葉の一部とは思えないんだよね。
なぜならライトノベルは、俺の心を作っている言葉、そのもので書かれた物語だからだ。
俺の体の中にある思考や心を、本という形で取り出した物だからだ。
文学かじってるような奴らは、『不朽の名作』なんて小っ恥ずかしい妄想を本気で信じてやがる。
断言してやるが、そんなもんはこの世に1作品足りとも存在していない。
全て名作は朽ちていくんだよ。
それは、作品に込められたメッセージが古くなるのではなくて、俺達が読めなくなるんだよ。
俺達には手が届かない。
だからどんな名作だって、その名作の本当の味を味わうことはできないんだ。
ショパンがその手で響かせていたピアノの音色を、俺達が耳にすることはできないように。
失われてもはや取り戻せない。
だけど、俺達はその片鱗だけでも、味わうことができる。
きっと完全ではないが、味わえる。
だって、人の心には百年でも千年でも、最も深い所に変化はないからだ。
そう信じるに足る何かがある。
眩いだろう。
なんか胸がときめくだろう。
ナルシスティックな気分になるだろう。
何十年かしたら、今読まれているラノベは苦労なしに読めない物語になっていくのだろう。
教養のための本になっていくのだろう。
それでいいんだよ。
そしたらまた別の何かが読まれるさ。
そうして俺達は滅びていく。
俺達の感動は、俺達の号泣は、俺達のナルシスティックな情動は、受験生を一喜一憂させる国語の試験の点数に押しつぶされて消える。
俺達が滅びた後で、意識高い系のインテリ気取りが20世紀末から21世紀初頭にかけての文学として、読み解くのに苦労するものとして、ラノベを語るのだろう。
それがちっとむかつくってだけだ。
ふざけんなよまじで分かってねえゴミ共が愚昧な大衆どもめ粛清が必要だぶっころすぞアクシズ降ってこいや 文学や読書のことを教養を身につけるための苦行ぐらいに思ってる、良識...
これを書いた増田だが、ただ殴り書いただけなのにちょっと反響があってしまって責任を感じている。 http://anond.hatelabo.jp/20150513013343 だから今回はちゃんと俺の言いたいことが伝わる...
前回の何かわからないけど吠えてる感じの貴方は個人的に好きだったが、なんか他作品の話とかうんちくたれだして幻滅~。 「パンクは魂だ!」って言ってたやつが音楽理論語り始める...
まさか、スタバでMac広げるノリで、ファッション感覚で分かりもしない純文学読んでる奴なんていないよな? 世の中には少しはそんな奴いるんだろうけど、こんな所でまで文学にあ...
スレイヤーズを無かったことにしてないあたりは そのへんのキモオタより評価できるわ
だから、表現技術の良し悪しなんて関係ない。 お、おう。 ヒトの心には何か純粋な物が含まれていて、その片鱗を見せてくれるのが文学なんだよ。 つまり表現として、 人の心にあ...
そういうレベルの話じゃねーんだよ! 「子供に読書させるなら純文学を」 とかなんとか言ってるアホウの話だよ! 読んで何も心が動かない文章からなる作品は、何であれ駄作だよ。 け...
お前って頭も悪いけどすごく失礼な奴だな。そういう振る舞いだからラノベ好きはカスだって思われるんだよ。 「文学」っていうのはお前が定義できるものじゃないし、他の小説も知ら...
俺の書いた文学作品にお前の心がズタズタになって人生を否定されたように感じたってことは分かったよ。 本当に文学ってな毒だな!
ラノベカスってホント日本語不自由なんだな。
それ文学じゃなくて文章なのでは・・・?
読んで何も心が動かない文章からなる作品は、何であれ駄作だよ。 なんだ、ならラノベって駄作じゃん。
そういう話するなら、自分が「心を動かされた」作品名上げていかないと駄目っしょ。 自分のをベストテン(順位はつけられない)晒すと ・金子光晴『マレー蘭印紀行』 ・富士正晴『...
すばらしいな。 何百年経っても、ヒトの心には何か純粋な物が含まれていて、その片鱗を見せてくれるのが文学なんだよ。 だから、表現技術の良し悪しなんて関係ない。 媒体も...
「ラノベ読みの無理やりな擁護だ」とか「いやラノベ嫌いの皮肉だろ」とか言われてるけど、この増田って文学に対する理想をこじらせてるだけだよな。
文学って言うからには一応学問だからなあ。まともに理解するには大卒・院卒の知性が必要な程度には奥が深いんじゃね、歴史もあるし。 心が動けば何でもいいんじゃなく、子供の落書...
さっきクローズした「村上さんのところ」2月10日掲載分で村上春樹氏が 娯楽小説でないというのは、言い換えれば、作者が読者に対してある種の、ある程度の努力を要求することだろ...
ラノベが読者に要求するのは、咀嚼力じゃなくて、お約束のコンテクスト。 何がお約束であって、何がお約束から外れているかが分かるか。その知識の質と量を問われている。 ま、SF...
咀嚼を要求するかどうかではなくて、娯楽小説なら読者が咀嚼できるようにする努力義務があるが、娯楽小説でなければ読者が咀嚼できなくても知ったこっちゃない、という違い。
村上春樹は『海辺のカフカ』と『ノルウェイの森』しか読んでないけど、咀嚼力が必要とは思えん。 とりあえず射精しておけば哲学的な物語っぽくなるというノウハウは学べたけれど。 ...
すこし長くなるので、長文にがてな人は無視してくれ。 http://anond.hatelabo.jp/20150513013343 感情的なのは勝手なんだけど、 いろいろ誤解を与えそうなんだよねー、これだと。 文学な...
ポエム感溢れてるけど