秋とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 生活 > 時間 > > の意味・解説 

とき【時】

読み方:とき

過去から現在、現在から未来へと、一方的また連続的に流れていくと考えられているもの。物事変化運動によって認識される時間。「—が流れる」「—がたつ」「—を刻む」

時法によって示される1日のうちの特定の時点時間帯また、その時法に基づく単位時間時刻刻限日本では明治6年(1873)以来平均太陽時によって一昼夜24等分し太陽子午線通過する時刻12時間前を零時とする時法が行われている。また一般に24時午前・午後12時ずつに分けて零時午前零時12時午後零時とよぶ慣習もある。昔の時法には、1日等分する定時法と、昼夜別個に等分する不定時法とがあり、単位時間長さは、不定時法では季節や場所によって異なった定時法古代律令時代には既にあり、漏刻水時計)を用いて1日12等分し、各時刻十二支配して、鼓や鐘を鳴らして時を告げた真夜中の子(ね)の刻に9回、丑(うし)の刻に8回というぐあいに一時(いっとき)ごとに一打減らすもので、そのため、昼夜の各時刻九つ四つとも表した近世になると、昼夜それぞれ6等分する不定時法広く行われた時刻表し方は古代と同様であるが、各時刻はさらに2等分されて半とよばれたり、3等分されて上・中・下とよばれたりした。

時間の流れ一点時刻また、時刻知らせること。「—の鐘」「—をつくる」

ある時期

関心がおかれている時代年代。ころ。「—は幕末、所は江戸」「—の首相

季節時候。「紅葉の—」「—の物でもてなす」「—なし大根

時勢世の成り行き。「—に身をまかせる」「—に従う」

何らかの状況伴った時間ひとくぎり

さまざまな状況念頭に置いた不特定の時期場合。「—に応じた方策」「あいさつのしかたも—と場所による」

状況明示できない漠然とした時期。「—には失敗もある」「—として、そんなことも起こる」

ちょうどよい機会好機。「しかるべき—を待つ」「逆転の—をうかがう」

㋑(「秋」とも書く)重要な時期。「危急存亡の—」

わずかな間。一時また、当座臨時。「—借り」「—貸し

定められ期日期限。「—を切って金を貸す」「返済の—が迫る」

10行為や状態を表す連体修飾受けて

㋐ある状態になっている時点時期。「家に着いた—、母はいなかった」「幼稚園の—は、やんちゃ坊主だった」

㋑ある状況仮定的に表す。おり。場合。「地震の—はどうしよう

11 (「どき」の形で接尾語的に用いて)まさにその時期。また、それにふさわしい時期。「食事—で店が混む」「今—の若者

12時制(じせい)」に同じ。

13 陰陽道(おんようどう)で、事を行うのに適した日時。暦の吉日

暦の博士召して、—問はせなどし給ふほどに」〈源・

14 天台真言などの密教で行う、定時勤行(ごんぎょう)。時の修法

その夜行幸にて侍りしかば、暁の御—ひきあげて」〈弁内侍日記

[補説]  
2018年5月実施した「あなたの言葉辞書載せよう。2018キャンペーンでの「時」への投稿から選ばれた優秀作品。

生きているうちは誰も降りることができない一方通行ベルトコンベア
ほしほしさん

集中している時や夢中になっている時は、一瞬で過ぎるもの。
M&Gさん

気付いたいつの間になくなっているもの。うまく使いこなせかどうか人生大きく左右される
とまとさん

◆常に流動しており、途中で大事な物を見つけても取り返しが付かない流れに従うよりも流れを遡ろうとする人の方が多い。
ぼくちんさん

◆「今」を過去にするもの。
siotsukaさん

世界滅びても、なくならないもの。
うめさん

決し失敗することのない殺し屋
かずばんびさん

時の画像
時の画像

あき【秋】

読み方:あき

四季第三。夏と冬の間で、日本では9・1011月をいう。暦の上では立秋から立冬前日まで(陰暦7月から9月まで)をいい、天文学では、秋分から冬至まで。昼が短く、夜が長くなる。この季節涼しくさわやかで五穀果物収穫期でもある。しかし、一方で台風前線影響降りやすく、「秋の空」など変わりやすいことのたとえにされる。やがて木々紅葉し草花枯れて、冬へ向かう。《 秋》「—深き隣は何をする人ぞ/芭蕉

盛りを過ぎること。終わりに近づいていること。「天下の—」「人生の—」

和歌などで、男女の仲冷める意味で「飽き」に掛けて用いる。

かりそめにおく露とこそ思ひしか—にあひぬる我が袂(たもと)かな」〈山家集・下〉

[補説] 暑さ厳しい夏を過ごしてさわやかな秋になると人々活力回復し種々な面での活動盛んになる。それを表現して芸術の秋」「読書の秋」「食欲の秋」「実(稔)りの秋」「スポーツの秋」などといわれるまた、特別重要な時期の意で用いられる危急存亡の秋」などの場合は「秋」を「とき」と読む。
作品名別項。→秋


あき【秋】


しゅう【秋】

読み方:しゅう

[音]シュウシウ)(漢) [訓]あき とき

学習漢字2年

[一]シュウ

あき。「秋季秋風秋分秋冷昨秋初秋仲秋麦秋晩秋立秋涼秋

年。年月。「春秋(しゅんじゅう)・千秋

[二]〈あき〉「秋風秋雨(あきさめ)/出来秋

[補説] 「龝」は異体字

名のり]あきら・おさむ・とし・みのる

難読秋刀魚(さんま)


分野
季節表わす用語
意味:
9月から11月までの期間。

ミヨー:秋

英語表記/番号出版情報
ミヨー:秋L'automne Op.115作曲年1932年  出版年1932年  初版出版地/出版社: Deiss 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 9月 op.115-1 "Septembre"4分00 No Image
2 アルファマ op.115-2 "Alfama"3分00 No Image
3 別れ op.115-3 "Adieu"2分30秒 No Image

英語表記/番号出版情報
スタマティ:秋Autumn
早坂 文雄:秋作曲年1947 年 

作者芥川龍之介

収載図書芥川龍之介全集 3
出版社筑摩書房
刊行年月1986.12
シリーズ名ちくま文庫

収載図書大導寺信輔の半生手巾湖南の扇 他十二
出版社岩波書店
刊行年月1990.10
シリーズ名岩波文庫

収載図書地獄変
出版社集英社
刊行年月1991.3
シリーズ名集英社文庫

収載図書芥川龍之介全集 第6巻 南京の基督 杜子春
出版社岩波書店
刊行年月1996.4

収載図書羅生門 蜘蛛の糸 杜子春十八
出版社文芸春秋
刊行年月1997.2
シリーズ名文春文庫

収載図書奇妙な恋の物語
出版社光文社
刊行年月1998.3
シリーズ名光文社文庫

収載図書ザ・龍之介芥川龍之介全一増補新版
出版社第三書館
刊行年月2000.7

収載図書文士意地車谷長吉短編小説輯 上
出版社作品社
刊行年月2005.8

収載図書大正結婚小説
出版社おうふう
刊行年月2005.9

収載図書蜘蛛の糸
出版社ポプラ社
刊行年月2005.10
シリーズ名ポプラポケット文庫

収載図書大活字版 ザ・龍之介全小全一
出版社第三書館
刊行年月2006.7

収載図書芥川龍之介全集 第6巻 南京の基督杜子春
出版社岩波書店
刊行年月2007.6


作者李孝石

収載図書近代朝鮮文学日本語作品集19391945 創作篇 3
出版社緑蔭書房
刊行年月2001.12


作者兪鎮午

収載図書近代朝鮮文学日本語作品集19391945 創作篇 1
出版社緑蔭書房
刊行年月2001.12


作者東山

収載図書曲がり角東山短篇集
出版社手鞠文庫
刊行年月2002.4


作者岡田三郎

収載図書岡田三郎三篇
出版社イー・ディー・アイ
刊行年月2002.11
シリーズ名EDI叢書


作者野上志乃

収載図書昼の月 春のうた
出版社書房
刊行年月2003.6


作者森博嗣

収載図書四季
出版社講談社
刊行年月2004.2


作者丹羽文雄

収載図書母の日・妻―丹羽文雄短篇集
出版社講談社
刊行年月2006.1
シリーズ名講談社文芸文庫


作者北村薫

収載図書1950年バックトス
出版社新潮社
刊行年月2007.8


作者吉田修一

収載図書ひなた
出版社光文社
刊行年月2008.6
シリーズ名光文社文庫


作者小川瞳

収載図書幻想の箱
出版社文芸社
刊行年月2008.12


作者永井龍男

収載図書昭和文学全集 10
出版社小学館
刊行年月1987.4

収載図書一個・秋その他
出版社講談社
刊行年月1991.3
シリーズ名講談社文芸文庫

収載図書川端康成文学賞全作品 1
出版社新潮社
刊行年月1999.6


秋―犬とネズミとブローチと

作者小路幸也

収載図書東京バンドワゴン
出版社集英社
刊行年月2006.4

収載図書東京バンドワゴン
出版社集英社
刊行年月2008.4
シリーズ名集英社文庫


秋―男と女の川

作者早乙女平成

収載図書四季それぞれの愛の形
出版社新風舎
刊行年月2002.5
シリーズ名新風舎文庫


秋―SHE LOVES YOU

作者小路幸也

収載図書シー・ラブズ・ユー―東京バンドワゴン
出版社集英社
刊行年月2007.5


秋―すてきな宝物

作者雑破業

収載図書ちょこッとSisterFour Seasons
出版社メディアファクトリー
刊行年月2006.6
シリーズ名MF文庫J


秋―ナジカとアイスボックスクッキー

作者小林深雪

収載図書小説 キッチンのお姫さま天使ケーキ探せ!
出版社講談社
刊行年月2008.3
シリーズ名KCノベルス


秋―風車の丘の贈り物

作者浦畑達彦

収載図書ARIA四季風の贈り物
出版社マッグガーデン
刊行年月2008.1
シリーズ名マッグガーデンノベルス


作者森瑤子

収載図書カサノバためいき世にも短い物語
出版社朝日新聞社
刊行年月1988.3

収載図書森瑤子自選集 5
出版社集英社
刊行年月1993.10


作者ブルーノ・シュルツ

収載図書ポーランド文学贈りもの
出版社恒文社
刊行年月1990.1

収載図書シュルツ全小
出版社平凡社
刊行年月2005.11
シリーズ名平凡社ライブラリー


作者水上洋子

収載図書彼女が恋した理由
出版社祥伝社
刊行年月1990.9
シリーズ名ノン・ポシェット


作者江坂遊

収載図書仕掛け花火
出版社講談社
刊行年月1992.12
シリーズ名講談社ノベルス

収載図書仕掛け花火―綾辻・有栖川復刊セレクション
出版社講談社
刊行年月2007.11
シリーズ名講談社ノベルス


作者平野温美

収載図書白い月
出版社近代文芸社
刊行年月1996.2


秋(風の悪戯)

作者愛田花苗

収載図書My Destiny 我が丈夫の伴よ
出版社文芸社
刊行年月2001.8


作者関川夏央

収載図書やむにやまれず
出版社講談社
刊行年月2001.9

収載図書やむにやまれず
出版社講談社
刊行年月2004.8
シリーズ名講談社文庫


読み方:アキaki

立秋から立冬前日まで

季節

分類 時候

月日 八・九十月


地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

読み方
あき
あきさき
しゅう
ちゅう

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/08 08:07 UTC 版)

秋を代表する花、コスモス
秋の木々
秋を彩る紅葉した落ち葉
秋はの刈り入れの季節
フィンランドトゥルクアウラ川英語版沿いの秋の景色

(あき)は、四季の1つでありの後、の前に位置する。

北半球ではグレゴリオ暦の1年の後半、南半球では1年の前半に秋がある。夏時間実施国では夏時間が終了し、時計の針を1時間戻すこととなる。

中緯度の温帯地方では広葉樹が葉を落とし、草が枯れるなどへと向かう季節である。などの穀物果物が実る時期であり、成熟などを意味する。

このような日は10月を中心に前後の毎年9月から11月頃にかけて発生するから(ただし、年や地域によっては、8月・12月でも生じる場合もある)、この時期のあたりが秋の範囲に入る[1]

定義

様々な四季の定義[2]
分類
伝統的季節 暦月区切り 旧暦正月(新暦2月頃) - 旧暦四月(新暦5月頃) - 旧暦七月(新暦8月頃) - 旧暦十月(新暦11月頃) -
節月区切り 立春(2/3頃) - 立夏(5/5頃) - 立秋(8/7頃) - 立冬(11/7頃) -
気象学的季節 3月 - 6月 - 9月 - 12月 -
天文学的季節 春分3/20頃) - 夏至6/21頃) - 秋分9/22頃) - 冬至12/22頃) -

北半球での定義には以下のようなものがある。南半球では半年ずれる。

  • 社会通念・気象学では9月10月11月
  • 二十四節気に基づく節切りでは立秋から立冬 の前日まで。
  • 旧暦(太陰暦)による月切りでは七月・八月・九月である[3]
  • 年度では10月・11月・12月。英語ではこの3か月をfall quarter(米)またはautumn quarter(英)という。
  • 天文学上は秋分から冬至まで。ここでの「秋分」「冬至」は「秋分の日」「冬至の日」ではなく太陽黄経が180度、270度になった瞬間。
  • 西洋では伝統的に、秋分(の日)から冬至(の日)の前日までとすることがある。
  • 熱帯地方では「1年中夏」、極地では「1年中冬」とされ、秋がないとされることがある。
  • 積雪や海の凍結がある地方では、その始まりを秋の終わりとすることがある。
  • JRグループ臨時列車運行上の秋は、10・11月の2箇月間で、9月は夏に区分される[4]
  • 三秋
    • 初秋 立秋から白露の前日までの期間をいい、孟秋ともいう。
    • 仲秋 白露から寒露の前日までの期間をいう。
    • 晩秋 寒露から立冬の前日までの期間をいい、季秋ともいう。

日本の秋

日本ではの暑さがやわらぎ過ごしやすい季節。日中は暑いが、朝晩に肌寒さを覚える。また、吹く風に爽やかさを感じる。夏の蝉は次第に鳴りをひそめ、赤とんぼの群れや、虫の声が耳にとまるようになる。夏休みが終わって新学期が始まり、運動会文化祭がある。が黄金に色付き、葡萄などとりどりの果実が店頭を飾る。台風がしばしば日本を襲い、秋雨が長く続くこともあるが、晴れた空は高く澄み渡り俗に「天高く馬肥ゆる秋」ともいわれる。夜が長くなり、を賞でたり、読書や夜なべにいそしんだりする。朝寒夜寒が段々とつのって、昼夜の温度差が大きくなり、野の草にはが置き、木々は紅葉してくる。色付いた葉が散りはじめると、重ね着が増え、暖房が入り、秋も終わりに近づく。

自然

秋の風物、斜陽を浴びるススキの穂波

秋はと肩を並べるにぎやかな季節である。様々な花が咲き、果実が生じる。これはほど暑くなく好適な気温の季節であること、それにを迎えるために多年生の生物は冬を越す準備を、そうでないものは往々にして生活史の終結を迎えなければならないためである。空気は晩秋へ向かうほどに透明度を増し、斜陽が独自の陰影を作る。

植物

秋の花としては秋の七草が有名である。園芸植物では菊が代表格であり、野草では彼岸花コスモスなどが秋を代表する草花として知られる。また、果実が生産されるのも目を引く。冬への準備としては落葉やそれに先立つ紅葉、冬芽、休眠芽や球根、根茎の形成などがある。

動物

ほ乳類の場合、秋は冬への準備として、栄養を蓄積しなければならない時期である。植物における果実、あるいはキノコの生産はこれを支えるものとなっている。動物はこれによって皮下脂肪を蓄積する。「天高く馬肥ゆる秋」もこれにちなむものと考えられる。秋の果実の生産が少ないとこれらの動物の冬期における死亡率が高くなる。クマが人里に出る年は、その前の秋に果実が不作であった年である。また、大型ほ乳類では往々にして秋から冬が繁殖期である。これはこの時期に妊娠が始まる。

気象

秋に発生するいわし雲煙樹ヶ浜

秋が深まるにつれ、夏の高い湿度から解放され、大陸の乾燥した空気が、日本を覆う[5]。大陸育ちの秋の移動性高気圧は、青や紫など波長が短い光を強く散乱する分子(酸素分子窒素分子)を多く含み、空は青さを増す[5]。雲は低い高度から湧き上がる入道雲に代わり、高い高度にできる積雲いわし雲巻積雲)など秋特有のが多くなり、空が高く見えるようになる[5]中国である「天高く馬肥ゆる秋」の表現がしばしば使われる[5]

天文

天文における秋の夜空は、一等星を持つ星座は一つ(みなみのうお座フォーマルハウトだけ)しかないため、他の季節と比較して物寂しい印象を受ける。しかしながら、秋の夜空は天体観測、天体観望に適しており、年中を通して黄砂天の川、その他の影響が少ないため、暗い星も含め、澄み切って見える。また、ギリシア神話で知られる英雄ペルセウスの冒険にまつわる星座が多い。

日本では旧暦8月15日の月を中秋の名月と呼び、月見の行事が行われる[3][6]

行事

初秋は夏からの残暑が厳しいが次第に気温が下がり始める。気候がよく過ごしやすいことから、秋祭りや運動会などの行事も多く開かれ、たいへん賑やかな季節でもある。「食欲の」「スポーツの」「読書の」「芸術の」など、さまざまな言葉が冠される。

中国大陸の秋

中国では旧暦8月15日の中秋節に親族一同が会して月餅を食べる風習がある[6]。月餅は小麦粉を練った皮で木の実入りの餡を包み、満月の形にしてから天火で焼いたものである[6]。月餅の表面にはウサギなどの絵柄を焼印する[6]。月見の行事は唐の時代には既にあり、高楼で月を眺めながら酒食を楽しむ風習が存在し、元や明の時代には月は祀られる存在になった[6]。月餅が食べる風習は明の時代からといわれている[6]

朝鮮半島の秋

韓国でも旧暦8月15日の秋夕に親族一同が会して松餅を食べる風習がある[6]。一般的な松餅は小豆餡や白胡麻などを包んだ親指ほどの大きさの団子餅で松葉を敷いて蒸したものである[6]。また、韓国には秋夕に新穀や新果を祖先にお供えしたり墓参りをする風習がある[6]

言葉

文字

  • 」という漢字は、甲骨文字にも見られる「𬟏」と隷定される文字に由来する。これは秋に発生する害虫の一種を象る象形文字である[7]。のち「𬟏」に「火」と「禾」を加えて「𪛁」の字体となり、そこから「𬟏」が省略されて「秋」の字体となった。

別名

  • 高秋(コウシュウ:空が高く澄みわたる秋)
  • 素秋・白秋(ソシュウ・ハクシュウ:五行思想で秋=金=白より)
  • 白帝(ハクテイ:秋を掌る神のこと)
  • 金秋(キンシュウ:秋=金)
  • 三秋(サンシュウ:初秋、仲秋、晩秋の三つの秋)
  • 九秋(秋の九十日間=三か月のこと)

などがある。

ことわざ

  • 天高く馬肥ゆる秋(四字熟語の「天高馬肥」もしくは「秋高馬肥」、あるいは六字熟語の「天高馬肥之節」(秋に匈奴に侵入・略奪してくる故事に由来)を借用したもの)
  • 秋風が吹く
  • 秋を吹かす
  • 一日三秋
  • 一日千秋
  • 一刻千秋
  • 千秋晩成
  • 春秋の争い
  • 春秋に富む
  • 春秋高し
  • 物言えば唇寒し秋の風
  • 一葉落ちて天下の秋を知る
  • 秋の夜と男の心は七度変わる
  • 暑さ寒さも彼岸まで
  • 女心と秋の空(関連:「男心と春の空」)
  • 秋の日は釣瓶(つるべ)落とし:日がどんどん短くなっていく実感がこもる
  • 茄子は嫁に食わすな、秋サバは嫁に食わすな
「秋ナス-」は、ナスは身体を冷やすから食べさせるなと言う意味と、うまいものだから嫁に食わせるのはもったいないという意味と二通り伝えられている。また、元来は嫁ではなく夜目であり、ネズミを指したとの説もある。
  • 秋の
  • 秋の鹿は笛に寄る
  • 柿が赤らむと医者が青くなる、サンマが出るとあんまが引込む
いずれも旬のおいしいものを食べると健康になるという意味

和歌

小倉百人一首より

  • 秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ(第1番:天智天皇
(解釈) 秋、田に実った稲の穂を刈る季節――田の側の掘っ建て小屋は屋根の苫の目が荒いから、私の袖は落ちてくる露でぬれ続けていることだよ。
  • 奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき(第5番:猿丸大夫
(解釈) 山の奥深くで、積もったもみじを踏み分けて妻を恋い慕って憐れに鳴いている鹿の声を聞くときには、何にもまして秋が悲しく感じられる。
  • み吉野の 山の秋風 さ夜更けて ふるさと寒く 衣打つなり(第94番:参議雅経
(解釈) 吉野の山から冷たい秋風が吹き降ろし、夜も更けて、かつて都であったこの吉野の里は更に寒くなり、砧で衣を打つ音が寒々と聞こえてくることだよ。

三夕

三夕(さんせき)とは、下の句が「秋の夕暮れ」で終わる有名な三首の和歌のこと。

  • 寂しさは その色としも なかりけり 槙立つ山の 秋の夕暮れ (寂蓮法師
  • 心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ (西行法師
  • 見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ (藤原定家

季語

秋の季語については秋の季語を参照のこと。

を含む季語には次のような物がある。

  • 麦秋
  • 秋近し
  • 秋を待つ
  • 夜の秋

実りの秋

実りの秋から転じて、季節に関わらず収穫時期を秋と呼ぶことがある。

比喩表現

日本プロ野球等の春秋制のスポーツでは、優勝プレーオフ進出の可能性が消滅または絶望的となったチームや、そのシーズン限りでの解雇が濃厚な選手のことを「秋風」などと表現することがある[8]

秋を題材にした作品

文学

音楽

クラシック

童謡・唱歌

ポピュラー系

絵画

ゲーム

  • 東方風神録 ~ Mountain of Faith.

脚注

  1. ^ 温暖化で日本の四季に変化 「梅雨」が季節になる可能性も”. NEWSポストセブン (2020年12月7日). 2021年1月4日閲覧。
  2. ^ 暦Wiki/季節 - 国立天文台暦計算室”. eco.mtk.nao.ac.jp. 2024年3月14日閲覧。
  3. ^ a b 小越建典 (2021年9月20日). “「十五夜」っていつ? 実は毎月あった? なかでも“中秋の名月”が重視される理由とは”. 交通新聞社. 2021年11月20日閲覧。
  4. ^ “秋”の臨時列車のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2018年8月24日。オリジナルの2018年8月26日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180826032132/http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000038042.pdf2018年8月26日閲覧 
  5. ^ a b c d 【お天気雑学】秋の空はなぜ高い? ウェザーニュース、2018年9月17日
  6. ^ a b c d e f g h i 呉善花『なぜ世界の人々は「日本の心」に惹かれるのか』2012年、176-179頁。 
  7. ^ 唐蘭 「釈𬟏𪚰」 『殷虚文字記』 北京大学、1935年、5-8頁。
    季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、575-576頁。
  8. ^ 巨人悪夢のサヨナラ負け…虎にM点灯でしみる“秋風” - ウェイバックマシン(2003年8月14日アーカイブ分) - サンケイスポーツ(2003年7月9日)
  9. ^ 「秋の月/童謡・唱歌」の歌詞 って「イイネ!」”. www.uta-net.com. 2023年10月26日閲覧。
  10. ^ 月 瀧廉太郎 歌詞と視聴”. 世界の民謡・童謡. 2023年10月26日閲覧。

関連項目

外部リンク


秋(あき)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/11 01:51 UTC 版)

flat (青桐ナツ)」の記事における「秋(あき)」の解説

平介のいとこ。保育園通っているが、年齢は特に明言されていない忍耐強くしっかり者で、極端に口数少なく表情乏しい。常に人に気を遣い我慢ばかりしてしまう、子供らしくない子供平介宅に預けられることになり、なぜか平介に懐く。

※この「秋(あき)」の解説は、「flat (青桐ナツ)」の解説の一部です。
「秋(あき)」を含む「flat (青桐ナツ)」の記事については、「flat (青桐ナツ)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「秋」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 06:39 UTC 版)

発音

名詞

  1. (あき)季節一つの次、の前。
  2. (とき)何か重要なことのある時期

関連語

類義語

訳語

造語成分

  1. の意味

熟語


※ご利用のPCやブラウザにより、漢字が正常に表示されない場合がございます。
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence. Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.

「秋」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



秋と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「秋」に関係したコラム

  • ETFのセミナーの一覧

    ETFを取り扱う証券会社の中には、ETFのセミナーを開催していることがあります。また、インターネットを介した「Webセミナー」を開催しているところもあります。次の表はセミナーを開催している証券会社と過...

  • 株365取引に関するセミナーの一覧

    株365を取り扱う証券会社や東京金融取引所では、株365に役立つセミナーを開催しています。株365のセミナーでは、株365の基礎知識から取引方法など、初心者向けの内容が多いようですが、売買タイミングや...

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「秋」の関連用語


2
94% |||||

3
94% |||||

4
94% |||||

5
94% |||||

6
94% |||||

7
94% |||||

8
94% |||||

9
94% |||||

10
94% |||||

検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



秋のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
気象庁気象庁
©2025 Japan Meteorological Agency. All rights reserved.
なお、「気象庁 予報用語」には、気象庁の「気象庁が天気予報等で用いる予報用語」に掲載されている2009年11月現在の情報から引用しております。
社団法人全日本ピアノ指導者協会社団法人全日本ピアノ指導者協会
Copyright 1996-2025 PianoTeachers' National Association of Japan
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
EDRDGEDRDG
This page uses the JMnedict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの秋 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのflat (青桐ナツ) (改訂履歴)、メダルの達人2 あつまれ!ゴー!ゴー!双六戦隊ドンレンジャーファイブ (改訂履歴)、マイガール (漫画) (改訂履歴)、flat (漫画) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
漢字辞典
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence.
Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Distributed under the Terms of Use in http://www.unicode.org/copyright.html.
Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS