しゅ‐ほう〔‐ホフ〕【修法】
読み方:しゅほう
密教で行う加持祈祷(かじきとう)の法。壇を設けて本尊を安置し、護摩をたき、手に印を結び、口に真言を唱え、心に観念をこらし本尊と一体化することによって、目的とする願いを達成しようとするもの。目的により息災法・増益(ぞうやく)法・降伏(ごうぶく)法などがある。本尊には大日如来・不動明王のほか諸尊があり、法式にも差異がある。すほう。ずほう。
ず‐ほう〔‐ホフ〕【▽修法】
加持祈祷
修法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 14:34 UTC 版)
日本の密教(東密・台密)では、歓喜天を本尊とした修法として、歓喜天法(聖天法)がある。 師僧から弟子へ歓喜天の修法を伝授するとき、供物である歓喜団(歓喜丸・聖天団子)の製法(作り方)を教える。 修法(供養法)は、聖天供(歓喜天供)と称され、浴油供(よくゆく)・華水供(けすいく)・酒供(しゅく)などがある。修法を行うときには、円形の円壇を用いる。方壇(四角形の壇)を用いる場合は、供物を円形に並べて供える。方壇の上にさらに円壇を設ける場合もある。壇上に安置されている歓喜天の背後に、生花を挿した華瓶(けびょう)を一口(1個)を置く。修法中、祈願が遅いときは、軍荼利明王の真言、障礙のあるときは十一面観世音菩薩の真言を唱える。 歓喜天を祀る寺院には鳥居が設けられていることがあり、鳥居及び歓喜天を祀る建物に注連縄を見受けることがある。 歓喜天を寺院の本尊の脇壇などに祀っている場合は、供花・供物を供えるだけで、歓喜天法を修していない寺院が多い。これは、歓喜天への修法は厳格な決まりがあり、例えば、一度浴油を行うと、定期的に行わなければならず、浴油の停止が出来ないためである。 寺院では、歓喜天を単独に祀らず、必ず、歓喜天の周辺に、十一面観世音菩薩を祀る。 寺院において、素材・大きさなどの理由から、浴油に適さない歓喜天を祀る場合は、別に浴油専用の歓喜天と共に祀る。 聖天念珠という「本連の片房」の念珠。母珠が一つある。「弘法大師御請来型」の念珠とほぼ同型であり、歓喜天の「浴油供」で行われる「数取り」に最適であるとされる。浴油供に用いるには、ふさわしい念珠とも言える。宝山寺では、一般向けにも販売している。
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「修法」の例文・使い方・用例・文例
- 真言密教において,愛染明王法という修法
- 真言密教において,修法に用いる香水を浄化する作法
- 真言密教において,修法に用いる浄化した香水
- 密教で,羯磨金剛という修法具
- 日数を定めて行う法会,立願,修法などが終わること
- 修法を行って魔物の侵入を防ぐこと
- (密教で)五大尊の御修法という修法
- 五壇法という密教修法
- 密教修法に用いる護摩壇
- 大法という,密教の修法
- 大事な修法
- 法会や修法の際,導師がその趣旨を告げ知らせること
- 法会や修法の時に,導師が読み上げる趣旨文
- 密教において,御修法という,正月に行われる法会
- 密教で行う修法
- 日を定めて行う法会,修法などの終わる日
- 密教における,息災法という修法
- 土砂加持という,密教の修法
- 御修法という,貴族の家で行われた真言祈祷の法会
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