Specifications of Intel Core i7-4650U and i5-4350U CPUs(CPU World)
“Haswell”の公式ローンチは6月で、この時にデスクトップ、Mobile、サーバー向けの各製品が登場する。最初に登場するMobile向けの“Haswell”はTDP47Wまたは57Wの4-core製品と、超低電圧版のU seriesとなるCore i7 4650U, i7 4550U, i7 4500U, i5 4350U, i5 4250U, i5 4200U, i3 4100U, i34010Uである。U seriesのスペックについてはまだ不明な点が多く、現時点で分かっているは搭載するGPUの種類程度である。しかし今回、幸運にもこれらのうち2種類―Core i7 4650Uとi5 4350Uのスペックを知ることが出来た。
Core i7 4650Uとi5 4350Uはともの22nmプロセスの“Haswell”をベースとした2-core CPUとなる。Intelは“Haswell”世代でULV processorのスペックにいくつかの変更を加えており、1点目としてTDPが“IvyBridge”世代の17Wから“Haswell”世代で15Wに変更されたことがある。2点目は電圧レギュレータがProcessorに内蔵されたことで、この変更はProcessor単体の消費電力をやや上がる方向に向く。そしてこれら2点の変更により、定格周波数が“IvyBridge”世代よりも低く抑えられることになっている。
“Haswell”の公式ローンチは6月で、この時にデスクトップ、Mobile、サーバー向けの各製品が登場する。最初に登場するMobile向けの“Haswell”はTDP47Wまたは57Wの4-core製品と、超低電圧版のU seriesとなるCore i7 4650U, i7 4550U, i7 4500U, i5 4350U, i5 4250U, i5 4200U, i3 4100U, i34010Uである。U seriesのスペックについてはまだ不明な点が多く、現時点で分かっているは搭載するGPUの種類程度である。しかし今回、幸運にもこれらのうち2種類―Core i7 4650Uとi5 4350Uのスペックを知ることが出来た。
Core i7 4650Uとi5 4350Uはともの22nmプロセスの“Haswell”をベースとした2-core CPUとなる。Intelは“Haswell”世代でULV processorのスペックにいくつかの変更を加えており、1点目としてTDPが“IvyBridge”世代の17Wから“Haswell”世代で15Wに変更されたことがある。2点目は電圧レギュレータがProcessorに内蔵されたことで、この変更はProcessor単体の消費電力をやや上がる方向に向く。そしてこれら2点の変更により、定格周波数が“IvyBridge”世代よりも低く抑えられることになっている。
Core i7 4650Uの周波数は1.70GHz / TB 3.30GHzで、“IvyBridge”のCore i7 3687U(2.10GHz / TB 3.30GHz)と比較すると定格周波数は400MHz低い。ただし、TurboBoostにより2-core動作では2.90GHzまで、1-core動作では3.30GHzまで上昇する。L3キャッシュ容量は4MBである。
Core i5 4350Uの周波数は1.40GHz / TB 2.90GHzで、“IvyBridge”のCore i5 3437U(1.90GHz / TB 2.90GHz)と比較するとやはり定格周波数が500MHz低い。TurboBoostの動作は2-core時に2.60GHz、1-core時に2.90GHzとなる。
Core i7 4650Uとi5 4350UはiGPUとしてHD 5000 graphicsを搭載する。周波数は通常時200MHzで負荷時は1100MHzとなる。命令セットや機能はAESやVT-d, Trusted Executionなど“Haswell”が備えるものを全て有する。U seriesはBGAパッケージで提供され、メモリはDDR3/3L-1600に対応する。ローンチ予定時期は2013年6月である。
スペックを以下にまとめます。
Core i ULV(Haswell / 22nm) | ||||||
コア数 スレッド数 | 定格周波数 TC時周波数 | キャッシュ | TDP | 対応メモリ | ||
GPU | ||||||
EU数 | GPU周波数 | |||||
Core i7 4650U | 2-core 4-thread | 1.70GHz TB 3.30GHz | L2=256kB x2 L3=4MB | 15W | 2ch DDR3/3L -1333,1600 | '13/6 |
HD graphics 5000 | ||||||
40 | 200MHz 1100MHz | |||||
Core i5 4350U | 2-core 4-thread | 1.40GHz TB 2.90GHz | L2=256kB x2 L3=3MB | 15W | 2ch DDR3/3L -1333,1600 | '13/6 |
HD graphics 5000 | ||||||
40 | 200MHz 1100MHz |
TDPが17Wから15Wに引き下げられたこと、電圧レギュレータの統合が(プラットフォーム全体としては消費電力・発熱は下がったとしてもProcessorそのものでは)消費電力・発熱の上昇因子となることから、定格周波数がその分落とされています。また本文中には記載はないですが、GPUがHD 4000からHD 5000と強化されたこともCPUの定格周波数を下げる要因となっているでしょう。
- 関連記事
-
- Intelのデータベースに未発表のPentiumとXeon Phiが掲載される (2013/05/18)
- Core i7 4650Uとi5 4350Uのスペック (2013/05/15)
- “Haswell”のさらなるベンチマークスコア―iGPUの性能も明らかに (2013/05/12)
○Amazon売れ筋ランキング CPU メモリ グラフィックカード マザーボード SSD 電源
この記事へのコメント
Haswellになっても超低電圧版i7は2コアか…
2013/05/15(Wed) 23:38 | URL | LGA774 #-[ 編集]
Uモデルは第三四半期と思ってたから朗報です。
2013/05/16(Thu) 05:52 | URL | LGA774 #-[ 編集]
Broadwellになれば、超低電圧版でも4コア出せそうな気がするけど、現実はクロックが上がるだけなのかな。
2013/05/16(Thu) 11:18 | URL | LGA774 #lhVcev2I[ 編集]
いやいや下がりすぎだろこれ
1W辺り200MHzも削ってんのか
1W辺り200MHzも削ってんのか
2013/05/16(Thu) 11:49 | URL | #cLXfrEeo[ 編集]
ここ半年、ウルトラブック用の低クロックCPUを
ゴリ押ししてきた一因はこれか…
過去、インテルの都合でゴリ押しすると
高確率で失敗してきたような気がするので、どうなるやら…
ゴリ押ししてきた一因はこれか…
過去、インテルの都合でゴリ押しすると
高確率で失敗してきたような気がするので、どうなるやら…
2013/05/16(Thu) 23:24 | URL | #JalddpaA[ 編集]
これさ、TDP減少に伴ってクロックダウンしたんじゃなくて
クロックダウン分TDP下げられただけだよね
クロックダウン分TDP下げられただけだよね
2013/05/17(Fri) 01:04 | URL | LGA774 #-[ 編集]
定格周波数を下げる一方でTBの変動枠を大きく取ってるのが分かる。
DVFSによるクロック制御を大幅に強化して、
性能を維持しつつ消費電力を下げる方向性なんだろうな。
GPUも同じような方向で、だからこそのGT3でもあると。
DVFSによるクロック制御を大幅に強化して、
性能を維持しつつ消費電力を下げる方向性なんだろうな。
GPUも同じような方向で、だからこそのGT3でもあると。
2013/05/18(Sat) 01:10 | URL | LGA774 #-[ 編集]
ATOM並の軽さと電池寿命でCore i ULVなタブレットがほしいなぁ
電力効率はどれくらい違うんだろ?
電力効率はどれくらい違うんだろ?
2013/05/19(Sun) 10:29 | URL | LGA774 #-[ 編集]
この記事のトラックバックURL
https://northwood.blog.fc2.com/tb.php/6807-1a2c6a8f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック