フィクションと現実は入り交じる〜バルテュスからPC遠隔操作事件まで
フィクションとノンフィクション、現実と物語はしばしば境界をなくすことがあります。
ちょうど先週末から、上野の東京都美術館で始まったバルテュス展。
バルテュスといえば、ピカソに「最後の巨匠」と言われた大画家ですが、日本では一般的にはあまり馴染みのなかった方。そのバルテュスの大回顧展ですが、この方、あの、ハンニバル・レクターさんのご親戚筋というおはなしもございます。
そう。あの「羊たちの沈黙」で日本でも有名な、天才精神科医にして芸術家で連続殺人鬼で、ポーランド貴族の末裔のハンニバル・レクターさんです。
続編小説では、幼いハンニバルは伯父に育てられ、その伯父の妻は、レディ・ムラサキという美貌の日本女性という設定ですが、この回顧展で来日されたバルテュスの運命の伴侶、節子夫人も、記者会見では、品のいい紫の着物に身を包まれた、それは美しい方でございました。
いうまでもなく、ある種の『毒』を含んだ幻想味のあるバルテュス作品。「嵐が丘」のシリーズのほか、一筋縄ではいかない少女ものや猫ものなど、その世界を堪能できる回顧展です。
というわけで、美術ファンのみならず、ミステリ・ファンにも見逃せないバルテュス展。6月22日まででございます。
小説と現実の交錯といえば、これまた先日発売となり、ベストセラー街道を走り出しているらしい孫崎享氏の最新刊「小説 外務省」。鳩山氏やら野田氏やら、政治家や官僚が実名でがんがん出てくる、いわゆる内幕小説ですが、そのわりに暴露ものにありがちな下品さがないのは、ご自身、詩や美術を愛し、ロシア・イコン収集家でもある孫崎氏のお人柄でしょうか。
この小説に、なぜか、あたくしが実名で出てくるというので、一部でびっくり仰天なさっている方が続出のようです。
しかも、あたくしが主人公と密談を交わす神田のレストランも、おすすめメニューも実在しています。で、この「八木啓代」が実在しているので主人公の西園寺さんも実在しているのか、それとも、歌手の「八木啓代」というのは、かの「オーロラ輝子」(古っ)的非実在の存在なのか、すでにお悩みの方もおられたようで、この本が大ベストセラーになったりしたら、混乱はますます広がりそうです。
そうこうしていたら、こんな情けない報道が。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140421/k10013901071000.html
裁判官出身の法務省の50歳の幹部職員が、庁舎内の女子トイレにカメラを仕掛けて盗撮だそうです。悪質です。こんなもの実名報道しろよ。
こんな人に裁かれていた方もとんだ災難です。
もう、今の検察や警察や裁判所の腐りっぷりは、もはや、「小説だったらリアリティがない、と編集者に言われてしまうレベル」と、プロ作家の方がいっておられましたが、確かにそうでしょうね。
警察や検察で、平気で証拠を捏造したり、デタラメな報告書や、偽の自白、あげくに専門家が聞いたら呆れるようなデマ説明がまかり通るのでは、名探偵や名推理の出る幕はありません。
PC遠隔操作事件でも、検察の説明の余りのトンデモぶりに、もはやまともなIT関係者は白けているようで....。だって、専門家でないあたくしですら、むちゃくちゃだろうソレは、とツッコミを入れたくなるような説明なんですよね。
(パソコン、もとい、電脳空間といえば、かつてはあたくしだって、今はなきNifty-SERVEで「女王様」とか言われていい気になっていた時代もあったものです。ATコマンド使って国際ダイヤルアップとかやってた世代をなめるんじゃないのよ)
しかも、片山さんのSUICAのデータなどの片山さんに有利になりそうな重大な証拠は、なぜか隠しちゃって出してこなかったり、江ノ島に行っていたときの手袋もなぜか調べないし、なにより、最初は鬼の首を取ったように騒いでいた「猫の首輪にSDメモリを貼ったセロテープ」のDNA鑑定も、何故か結果を出してこないし。
もはやこれは、小説であるならボツレベル。現実としても三流お笑い劇場と化しつつあります。
勘弁してほしいですよね。
この公判にはベテラン検察官の方も、毎回、傍聴に加わって、固唾を飲んで成り行きを見守っておられるようですが、刑事部長さんは言うに及ばず、警察に押し切られて、あの日、ろくな証拠もないのに起訴を決めちゃった最高検も、その時になって後悔しないように。あんたらのせいで、真犯人が海外逃亡しちゃってても知らないからね。
早く、国民の信頼を取り戻していただきたいものです。道は遠そうですが。
それはさておき、実在八木啓代のライブの方も近日ございます。神田のロシア料理ではありませんが、下北沢で本格的なメキシコ料理をご堪能頂ける、コストパフォーマンス抜群のお得な内容ですので、ぜひ、おいでください。
(いつも早めに予約満席になるのですが、今回、空席がまだございます。)
ネット予約や詳細は、こちらからどうぞ。
http://www.nobuyoyagi.com/JAPANESE/event.htm
ちょうど先週末から、上野の東京都美術館で始まったバルテュス展。
バルテュスといえば、ピカソに「最後の巨匠」と言われた大画家ですが、日本では一般的にはあまり馴染みのなかった方。そのバルテュスの大回顧展ですが、この方、あの、ハンニバル・レクターさんのご親戚筋というおはなしもございます。
そう。あの「羊たちの沈黙」で日本でも有名な、天才精神科医にして芸術家で連続殺人鬼で、ポーランド貴族の末裔のハンニバル・レクターさんです。
続編小説では、幼いハンニバルは伯父に育てられ、その伯父の妻は、レディ・ムラサキという美貌の日本女性という設定ですが、この回顧展で来日されたバルテュスの運命の伴侶、節子夫人も、記者会見では、品のいい紫の着物に身を包まれた、それは美しい方でございました。
いうまでもなく、ある種の『毒』を含んだ幻想味のあるバルテュス作品。「嵐が丘」のシリーズのほか、一筋縄ではいかない少女ものや猫ものなど、その世界を堪能できる回顧展です。
というわけで、美術ファンのみならず、ミステリ・ファンにも見逃せないバルテュス展。6月22日まででございます。
小説と現実の交錯といえば、これまた先日発売となり、ベストセラー街道を走り出しているらしい孫崎享氏の最新刊「小説 外務省」。鳩山氏やら野田氏やら、政治家や官僚が実名でがんがん出てくる、いわゆる内幕小説ですが、そのわりに暴露ものにありがちな下品さがないのは、ご自身、詩や美術を愛し、ロシア・イコン収集家でもある孫崎氏のお人柄でしょうか。
この小説に、なぜか、あたくしが実名で出てくるというので、一部でびっくり仰天なさっている方が続出のようです。
しかも、あたくしが主人公と密談を交わす神田のレストランも、おすすめメニューも実在しています。で、この「八木啓代」が実在しているので主人公の西園寺さんも実在しているのか、それとも、歌手の「八木啓代」というのは、かの「オーロラ輝子」(古っ)的非実在の存在なのか、すでにお悩みの方もおられたようで、この本が大ベストセラーになったりしたら、混乱はますます広がりそうです。
そうこうしていたら、こんな情けない報道が。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140421/k10013901071000.html
裁判官出身の法務省の50歳の幹部職員が、庁舎内の女子トイレにカメラを仕掛けて盗撮だそうです。悪質です。こんなもの実名報道しろよ。
こんな人に裁かれていた方もとんだ災難です。
もう、今の検察や警察や裁判所の腐りっぷりは、もはや、「小説だったらリアリティがない、と編集者に言われてしまうレベル」と、プロ作家の方がいっておられましたが、確かにそうでしょうね。
警察や検察で、平気で証拠を捏造したり、デタラメな報告書や、偽の自白、あげくに専門家が聞いたら呆れるようなデマ説明がまかり通るのでは、名探偵や名推理の出る幕はありません。
PC遠隔操作事件でも、検察の説明の余りのトンデモぶりに、もはやまともなIT関係者は白けているようで....。だって、専門家でないあたくしですら、むちゃくちゃだろうソレは、とツッコミを入れたくなるような説明なんですよね。
(パソコン、もとい、電脳空間といえば、かつてはあたくしだって、今はなきNifty-SERVEで「女王様」とか言われていい気になっていた時代もあったものです。ATコマンド使って国際ダイヤルアップとかやってた世代をなめるんじゃないのよ)
しかも、片山さんのSUICAのデータなどの片山さんに有利になりそうな重大な証拠は、なぜか隠しちゃって出してこなかったり、江ノ島に行っていたときの手袋もなぜか調べないし、なにより、最初は鬼の首を取ったように騒いでいた「猫の首輪にSDメモリを貼ったセロテープ」のDNA鑑定も、何故か結果を出してこないし。
もはやこれは、小説であるならボツレベル。現実としても三流お笑い劇場と化しつつあります。
勘弁してほしいですよね。
この公判にはベテラン検察官の方も、毎回、傍聴に加わって、固唾を飲んで成り行きを見守っておられるようですが、刑事部長さんは言うに及ばず、警察に押し切られて、あの日、ろくな証拠もないのに起訴を決めちゃった最高検も、その時になって後悔しないように。あんたらのせいで、真犯人が海外逃亡しちゃってても知らないからね。
早く、国民の信頼を取り戻していただきたいものです。道は遠そうですが。
それはさておき、実在八木啓代のライブの方も近日ございます。神田のロシア料理ではありませんが、下北沢で本格的なメキシコ料理をご堪能頂ける、コストパフォーマンス抜群のお得な内容ですので、ぜひ、おいでください。
(いつも早めに予約満席になるのですが、今回、空席がまだございます。)
4月23日 (水) 下北沢 テピート
(東京都世田谷区北沢2-34-8 KMビル3階) お問い合わせ/03-3460-1077
19:45〜 (入れ替えなし) Charge 2000円+コース料理 2500円
アクセス/小田急線下北沢より徒歩5分
※八木おすすめの本格派メキシコ料理店、テピートでの、ライブ時限定の超お得なフルコースディナーと八木の歌、たっぷりお楽しみください。
(東京都世田谷区北沢2-34-8 KMビル3階) お問い合わせ/03-3460-1077
19:45〜 (入れ替えなし) Charge 2000円+コース料理 2500円
アクセス/小田急線下北沢より徒歩5分
※八木おすすめの本格派メキシコ料理店、テピートでの、ライブ時限定の超お得なフルコースディナーと八木の歌、たっぷりお楽しみください。
ネット予約や詳細は、こちらからどうぞ。
http://www.nobuyoyagi.com/JAPANESE/event.htm
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ジャンル : 政治・経済