蟻とアフリカ
昨日、東京を横断して片道2時間近くかけて上映会に行きました。「蟻の兵隊」。
http:// www.ari noheita i.com/
たいへん面白い映画です。先月~今月はドキュメンタリーの当たり月だな。
映画はなんというか唐突に始まります。
で、特にナレーションも説明もない。ので、山西省日本軍残留事件について事前に少し(まあ、ほんのすこしでいいのですが)予備知識がないと頭が白くなるかもしれません。
そういう意味で、なんかもうちょっと補足があった方が良いのに、と思いながら、
その「不親切な映画」を見ていたのですが、やがて、「その説明がない理由」が、じんわりとわかる人にはわかってきます。(こういう書き方をするのは、わからない人には、もしかしたら、わからないかもしれないから)
つまり、これは山西省日本軍残留事件そのものを扱った映画ではなくて、山西省日本軍残留事件の当時者であり、現在も、あの事件がなんだったのかを突き止めようとしている元日本軍初年兵のドキュメンタリーだったのです。
残留事件の被害者として、あの事件を調べるために中国に足を運ぶ彼は、そこで当然ながら、中国においては加害者である日本兵である自分と向き合うことになるのです。そして映像は(というか監督は)愛情を込めつつも、情け容赦なく、その被害者であり加害者であり、そして同時に、ごくふつうの謹厳実直な日本人(たぶん、あなたやわたしのお祖父さんであり得る)「元初年兵」をレンズで串刺しにしてゆく。
そしてそれにとどまらず、ナレーションや説明がないことによって、この事件が特定の某司令官が自らの保身のためだけに引き起こしたというような「わかりやすい悪いやつ定義」もなされない。つまり、問題がそういうことだけではなくて、国家がらみのもっと根の深いものであることが暗示されている。
彼らはそこにいたゆえに、存在を否定されなくてはならなかったのである。
そのあとの交流会で、この映画の広がりにMIXIがかなりかかわっていると池谷監督から伺った。
そういえば、かの「ホテル・ルワンダ」もMIXIからブレイクしたのだったよね。
私はNifty-SERVEの「パソコン通信」時代からの人間なので、なんというか、MIXIを「生暖かい」と感じることがあって、自分が入っているくせに、けっこう軽く見ていた部分が大きかったのだけど、やるな、MIXI。
てか、自分が見ていなかっただけね。こういう見ていたくせに見ていなかったことって、いっぱいあるのだろうけど。
などとつらつら考えていると、そのルワンダで死刑が廃止になるという。
あのジェノサイドを経験したルワンダで死刑を廃止することで、世界的な死刑廃止運動への一助になれば、ということと、「人道に反する罪」を犯した人々への裁きを促進することが期待されているという。
http:// eunheui .cocolo g-nifty .com/bl og/2007 /09/pos t_04ba. html
ちなみに、これも、マイミクはなゆーさん情報。
http://
たいへん面白い映画です。先月~今月はドキュメンタリーの当たり月だな。
映画はなんというか唐突に始まります。
で、特にナレーションも説明もない。ので、山西省日本軍残留事件について事前に少し(まあ、ほんのすこしでいいのですが)予備知識がないと頭が白くなるかもしれません。
そういう意味で、なんかもうちょっと補足があった方が良いのに、と思いながら、
その「不親切な映画」を見ていたのですが、やがて、「その説明がない理由」が、じんわりとわかる人にはわかってきます。(こういう書き方をするのは、わからない人には、もしかしたら、わからないかもしれないから)
つまり、これは山西省日本軍残留事件そのものを扱った映画ではなくて、山西省日本軍残留事件の当時者であり、現在も、あの事件がなんだったのかを突き止めようとしている元日本軍初年兵のドキュメンタリーだったのです。
残留事件の被害者として、あの事件を調べるために中国に足を運ぶ彼は、そこで当然ながら、中国においては加害者である日本兵である自分と向き合うことになるのです。そして映像は(というか監督は)愛情を込めつつも、情け容赦なく、その被害者であり加害者であり、そして同時に、ごくふつうの謹厳実直な日本人(たぶん、あなたやわたしのお祖父さんであり得る)「元初年兵」をレンズで串刺しにしてゆく。
そしてそれにとどまらず、ナレーションや説明がないことによって、この事件が特定の某司令官が自らの保身のためだけに引き起こしたというような「わかりやすい悪いやつ定義」もなされない。つまり、問題がそういうことだけではなくて、国家がらみのもっと根の深いものであることが暗示されている。
彼らはそこにいたゆえに、存在を否定されなくてはならなかったのである。
そのあとの交流会で、この映画の広がりにMIXIがかなりかかわっていると池谷監督から伺った。
そういえば、かの「ホテル・ルワンダ」もMIXIからブレイクしたのだったよね。
私はNifty-SERVEの「パソコン通信」時代からの人間なので、なんというか、MIXIを「生暖かい」と感じることがあって、自分が入っているくせに、けっこう軽く見ていた部分が大きかったのだけど、やるな、MIXI。
てか、自分が見ていなかっただけね。こういう見ていたくせに見ていなかったことって、いっぱいあるのだろうけど。
などとつらつら考えていると、そのルワンダで死刑が廃止になるという。
あのジェノサイドを経験したルワンダで死刑を廃止することで、世界的な死刑廃止運動への一助になれば、ということと、「人道に反する罪」を犯した人々への裁きを促進することが期待されているという。
http://
ちなみに、これも、マイミクはなゆーさん情報。