« lawyer:弁護士から最高裁判事への推薦・改革 | トップページ | Bar-exam:2009新司に三振り目で合格された方の総括、ほか »

2009/11/19

J-castニュースのレベル

以前にもJ-Castを丸ごと転載して恥をかいている大新聞サイトがあったが、これも同じことになるのだろうか?

J-Castニュース:ツイッターを悪用 人気漫画を違法に「放流」

上記記事で一カ所づっこけるところがあるのだが、さてどこだろうか?

さらに、10年1月1日には、著作権法が改正され、著作権者の許諾を受けずにネット上に違法に配信された映像や音楽を、違法だと知りながらダウンロードすることも違法になる。つまり、約1か月半後には、「放流」する側のみならず、安易にマンガをダウンロードする側も罪に問われる可能性もあり、利用者にはより一層の注意が求められることになりそうだ。

これはひょっとするとわざとこう書いているのではあるまいかと、思わず勘ぐってしまうが、J-Castの記者さんによれば来年からは「安易にマンガをダウンロードする側も罪に問われる可能性」があるのだそうだ。

このように思いこみたい一部の圧力団体がいることは事実だし、そう思わせたい団体がいることも事実なのだが、一種の印象操作が見事に成功したというべきであろう。

まあ、このダウンロード違法化改正ができる前から、ダウンロードすること自体は合法だというと「大丈夫ですか」と真顔で聞き返す方々がいたので、他人の著作物があたかも麻薬とかピストルとかと同様に思っていた人も多かったのかもしれない。

それとも、ひょっとすると、ダウンロードすることはアップロードする送信可能化を精神的に援助することになるから、幇助だということだろうか?
このように坊主憎けりゃ袈裟まで憎い式に処罰範囲を恣意的に広げることを、罪刑法定主義は禁止しているわけだ。

|

« lawyer:弁護士から最高裁判事への推薦・改革 | トップページ | Bar-exam:2009新司に三振り目で合格された方の総括、ほか »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

まあ2chの書き込みを平然と記事に載せるようなとこですから・・・。

投稿: そ。 | 2009/11/21 01:07

もう少し分かりやすく端的に書いてほしい。

「安易にマンガをダウンロードする側も罪に問われる可能性」が、ないのなら条文を出して説明しないと分からない。

投稿: 通りすがりの者です | 2009/11/23 21:36

一応補足したいのですが、「違法」と言っても民事上の違法なのか刑事上の違法なのかで違ってくるというのに、●-CASTは全くそこを混同しながら書いていること。
そもそも、罰則はないことを政府はあれほど強調していたはずです。普通に取材していればこんな記事は出てこないのに・・・、という意味で『ずっこけ』なわけです。

司法デスクの取材班の知識が問題だというより、むしろ取材姿勢に根本的な問題があるのかもしれません。


なお念のため、上記のことは、今後もダウンロードが刑事上違法とはなり得ない、ということを意味するものではございません。

投稿: 上の方用かも(?) | 2009/11/25 21:30

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: J-castニュースのレベル:

« lawyer:弁護士から最高裁判事への推薦・改革 | トップページ | Bar-exam:2009新司に三振り目で合格された方の総括、ほか »