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2009/07/29

consumer:クレジット枠現金化の利用法

他人のクレジット番号等を盗み出して、なりすましで買い物をし、これを現金化すれば、これはウマーだ。が、当然ながら犯罪そのものである。そしてそうした使い方を知りながらやっているクレジット枠現金化業者は、色々な意味で犯罪行為のお先棒である。

asahi.com:ネット通販で不正利用 換金目的か アリコの情報流出

生命保険大手アリコジャパンからクレジットカードの情報が流出した問題で、カードの不正利用2200件のほぼすべてがインターネット通販によるもので、商品券など換金しやすい商品が多く購入されていたことが関係者の話で分かった。不正利用は過去最大規模。換金目的で組織的に行われている可能性が高まっている。
 アリコによると、不正利用は7月上旬に始まり、現在も続いている。カード番号や有効期限などを入力するだけで購入できる通販サイトの仕組みを悪用。家電製品や商品券など売却しやすいものを集中的に注文していたという。カード会社が注文段階で不正に気づき発送を止めたケースもあるが、商品がだまし取られた被害もでているという。

このニュースで興味深いのは、民事責任を誰が負うかという点である。
もちろん不正使用した奴がすべての責任を最終的には負うとしても、そんな奴は無資力に決まっているので、その無資力のツケを誰が負うかという問題である。

・カード保有者
 不正使用されて名義を使われて買い物をされた。
・販売店
 不正使用されて品物を騙し取られた。
・クレジット会社
 不正使用されて販売店への立替金支払いをしてしまった。
・アリコジャパン
 クレジットカード情報を故意・過失により漏出し、他人に上記のような損害を与えた。

アリコジャパンの責任は否定できないところだろうが、アリコに請求する負担を誰が負うかという問題は残る。カード保有者が支払を迫られることはないだろうと思うが、それには保有者が不正利用による請求であることを少なくとも主張できなければならない。

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