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2008/12/27

court:狼狽のあまり恥をさらす京都家裁

最大限善解して、あまりの不祥事にパニックを起こしているのだろうと想像。

産経MSN:「会見の全てを撮るのか」書記官起訴で家裁が“非常識”会見 京都

家裁の西村則夫所長らが26日会見した。「誠に遺憾。厳粛に受け止める」と陳謝したものの、記者の質問にはメモを読み上げるだけの答えに終始した。  会見で西村所長は、広田被告を休職処分としたことなど数点の事前の質問事項についてメモを読み上げて答えただけで、その後の質疑応答ではカメラ撮影を拒否。「最高裁に問い合わせたが最後までカメラ撮影を行った前例はない」として一方的に応じなかった。  説明責任などについての質問に対し、西村所長は「裁判所の体質と今回の事件がかかわりがあるとは思えない」「できるだけの説明はしたい。閉鎖的な対応だとは思わない」などと繰り返し、「裁判所以外は(すべての会見の内容を)撮るものなのか」と逆に問いかける場面もあった。  同家裁では広田被告が埼玉県警に今月7日に逮捕された際も、再三の会見要請を「事実関係が明らかでない」とかたくなに拒否した。

上記は時事の雑報という以上の情報と表現が含まれていると思うので、引用。

上記家裁の所長の態度はあまりに無責任で、陳謝が形ばかりの儀式にすぎず、責任を持って説明し、原因を究明し、問題点があるかどうか、もしあればどう対処するつもりなのかを真摯に検討しているようには見えない。
地に落ちた信用を権威にすがって保持しようとするのは、みっともないだけで、ますます信用を貶める。詐欺師書記官の与えたダメージを増幅させてどうするんだ?

まずは、自分たちがパニックに陥っているのだから、冷静な第三者として顧問弁護士を雇うことをお薦めする。

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コメント

結果責任の追及を京都家裁に行う必要がありますね。

投稿: 酔うぞ | 2008/12/27 13:16

法廷の撮影を「許可してやる」のと同じだと思っているんでしょうかね。
西村判事は,かつては刑事部の単独をやっていましたが,被告人質問でこんな木で鼻を括ったようなことをいう被告人に遭遇したら,どういう対応をしたのでしょうか。

投稿: h | 2008/12/27 18:11

>木で鼻を括ったようなことをいう被告人に遭遇したら,

 「反省は表面的で弁解の右顧左眄に終始し,外形的な反省言辞はおよそ措信し難い。」と量刑理由に書くのでしょうw

投稿: キメイラ | 2008/12/28 02:04

tamago先生のブログ
http://d.hatena.ne.jp/tamago2/20081227
にあるとおり、上級庁(大阪高裁、最高裁)の振り付け通りにしなければならないという縛りがあるので、どうにもならないのでしょう。

投稿: curiousjudge | 2008/12/28 10:55

curiousjudge様、情報をありがとうございます。

してみると、次のやりとりも最高裁の指示通りということかなぁ。
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西村所長は「裁判所の体質と今回の事件がかかわりがあるとは思えない」「できるだけの説明はしたい。閉鎖的な対応だとは思わない」などと繰り返し、「裁判所以外は(すべての会見の内容を)撮るものなのか」と逆に問いかける場面もあった。
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この地裁所長がどうのということではなくて、裁判所全体がやはり前世紀の体質を保持していることがよく分かりました。

というか、組織の末端の方が記者会見するときに、上級組織と協議し、その指示通りにするということは裁判所に限ったことではないと思いますが、なぜ裁判所だけはこのように恥をさらすんでしょうね。
裁判所は全体としてこういう対応を恥だと思っていないというのが一番正解かな?


投稿: 町村 | 2008/12/28 11:55

>裁判所は全体としてこういう対応を恥だと思っていないというのが一番正解かな?

私の感覚では、それ以前に、裁判所という組織が全般にこういった場合の対応に慣れていないので、「どうすればよいか分からない」というのが当たっているような気はします。

非常に残念なことですが、このエントリのタイトル「狼狽のあまり恥をさらす」は、裁判所(この場合は司法行政部門)全体にかかるものだと思います。

投稿: curiousjudge | 2008/12/29 11:57

>curiousjudgeさま

 中立性と公平性を重視するあまりそれだけ世間から隔絶されたナイーブな人材と組織だと思いますが、クライスマネジメントからすれば、採点外問題外なので至急改革案を検討されることを希望します。m(_ _)m

投稿: キメイラ | 2008/12/29 14:52

やはり、揶揄でもなんでもなく、裁判所だってマスコミ対応のプロ弁護士を雇う方がよいと思いますね。

餅は餅屋です。

このブログのコメント欄に登場する先生やマイミクの先生には推薦出来る先生が数多くいます。

投稿: 町村 | 2008/12/30 12:22

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