さくら荘のペットな彼女4
あらすじ
いよいよ待ちに待った文化祭が始まった。水着のミスコンにB級グルメ食べ歩きに……もしかしたらましろと一緒に回っちゃったりなんかも!? そんな楽しいこと盛りだくさんの文化祭のはずだったのに、なぜだか俺は問題児の集まり 『さくら荘』 で、寮のメンバーとゲームを作っていた。
そう、「さくら荘の力を合わせて、文化祭に向けて作品を作りたい!」 この美咲先輩の一言ではじまった、ゲーム 『銀河猫にゃぼろん』 の制作が大詰めだったのだ。文化祭ももう後半、『にゃぼろん』 は、果たしてどんな評価を受けるのか。そして、一度しかない俺の高校2年生の文化祭の行方は!?
変態と天才と凡人が織りなす青春学園ラブコメ、絶好調の第4弾! 文化祭のあとは、さらに 「さくら荘」 をクリスマスが待ち受けます!!!
レビュー
恋心と嫉妬心と・・・いやはや青春!
いつものようにギャグ一辺倒ではなく、思春期の複雑な想いが絡み合った文化祭&クリスマス編。
さくら荘の力を結集した「銀河猫にゃぼろん」は大成功。
そんな大成功の一方、空太のゲーム企画は落選だらけの絶不調。
変わらない仁に痺れを切らした美咲が決死の体当たり作戦を始め、七海はそれとなく空太にアタックを始め、イギリスからリタが龍之介へメール攻め(メイドちゃんと交戦中)。
そしてましろは世界が滅びても○○を作ろうと意気込む。
女性陣がとかく一生懸命に動く。特にななみんが健気で可愛いことこの上なし。
負け戦の色合いが強いけど、がんばれななみん!
失敗続きで自信が揺らぐ中、才能があって自分の道を獲得したのに、それに邁進しないましろに苛つく空太。
空太はましろの変化の理由がわからない、ましろは空太の苛つきの理由がわからない。
才能あふれる人を好きになった苦しみ、それがわからず苦しむ才能あふれる人。
難しいことなり。
最後に突撃部隊長が玉砕し、さくら荘はより波乱の予感。
千尋先生の都合により年末に一時封鎖になるさくら荘。住民達に嵐が来たる?
シリアス分多めだったが、ギャグも安定してキレており面白い。
続巻が待ち遠しい。
追記:心に残った言葉があったのでご紹介(ネタバレではない)
「失敗は成功のもとだって、誰かに言われたことあるけど、あれ、嘘なんだよ」
「失敗から学べることって、同じ失敗をしない方法だけで、成功するための手順や手段を身につけられるわけじゃない」
「成功の仕方は、成功から学ぶしかないんだよ」
酷な言葉でもあるけれど、ある種的を射ていると思う。
この本で感心した台詞NO.1
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