ヴァンダル画廊街の奇跡3
あらすじ
母の影を追うエナが見るものとは──。ヴァンダルたちの物語はクライマックスへ!
「── 四枚の絵が揃った時、世界に審判が下る」
絵画を掲げる事によって、混乱を振りまこうとするアンノウン。ヴァンダル一行は、彼の目的を知るためのカギがエナの母・イソラの研究内容にあると推測し、行動を起こす。一方ゲティスバーグたちは、文化制定局局長アナベルに出頭を命じられる。そして独自のルートでUMA──アンノウンの目的を調査していく……。両者が最終的に行き着いた真実は世界政府の構築とイソラに関わる驚愕の真実だった……!
果たしてヴァンダルたちはアンノウンを止められるのか!?
レビュー
しれっと完結。
今年の電撃大賞受賞作の中で最も順調に刊行され、そしていち早く完結。
全般的に芸術作品に馴染みが無いため、モチーフになっている絵画がわからない。
著者の伝えたいことが解ったと言えるのか疑問。
そのネックが最後まで解消できなかった。
シリーズを通して登場するおっさんの渋さが際立っていた印象がある。これは褒め言葉。
最終巻ではUMAやらアンノウンやらのせいで、話が大きくなりかつ軸がぶれた感じ。エナがイーゼル担いでなかったし。
完結するにあたって何を伝えたかったのか良くわからなかった。
エナの母親のエピソードは果たして必要だったのか。
芸術作品というラノベのモチーフとしては扱いが難しいものを題材にしたことは特筆すべき点。
絵画泥棒(とはちょっと違うが)と警察の追いかけっことラストの感動、そんなルパン的展開に特化したら・・・なんて思ってみたり。
それでもきちんと完結できたことは良かった。
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