神のまにまに! ~カグツチ様の神芝居~
あらすじ
頭上に“ヘッポコ”様なる可愛い(?)神様が乗っかっている以外は、普通なはずの品部人永。平穏な人生を望む人永だったが、ヘッポコの噂を聞いた政府からある仕事を命じられる。それは、『疲れた』を理由に人間に加護を与えなくなってしまった神様たちを説得することだった!
大きな権力に逆らえず、『やおよろず神議会』なる妖しげな事務所に所属することになった人永。いつやめようかと目論むが、所長の高峰小町の色気に丸め込まれて温泉街に神様を探しに行くことになる。そこで人永とヘッポコ様を待ち受けていたのは、世にも美しい女神様だった!?
可愛い(?)神様ヘッポコ様と、不幸な男人永の、神様探し奮闘記!
レビュー
カワイイ神様達に癒されよう。
第15回電撃小説大賞「選考委員奨励賞」受賞作品。
今年の電撃小説大賞は良い隠し球を持っていた。
時に銀賞以上の受賞作より長続きする良作が埋もれている同賞に、実は毎年密かな期待をしていたりする。
そして今年は当たり年。
八百万の神様達が人間からのクレームに嫌気がさして集団スト。
そんな神様達を説得して現職復帰をしてもらうために、可愛い神様につかれた青年が奮闘するお話。
話の流れとしては目新しい所は無いものの、ヘッポコやら登場する神様達の天の邪鬼っぷりやらニヤリ要素は満点。
ゴミ箱に投げ込まれたり、美人に鼻の下を伸ばす人永に齧り付いたり、やたら人永と息が合っていたりなヘッポコに萌えた。
表紙を飾るもう一人のヒロイン・カグツチさんもデレが始まってからの可愛さは異常。
なにあれ。普段大人しい娘が積極的になるとああも攻撃力が増すのだろうか。
ヘッポコの正体がベタ過ぎないかとか、そんな簡単に正体明かしていいんだっけとか、その他にも構成で諸々詰めが甘い所に気づくことはあった。
でも、キャラは活き活きしてるし、笑えるし、萌えるし、マイナス面以上に良い面が目立つ。
あまり深く考えずに、まったり本を読見たいときにオススメしたい。
続きも書けそうな終わり方にしているので、今後の展開に期待。
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