トリックスターズ
あらすじ
これは推理小説(みすてり)を模った現代の魔術師の物語――。
ゲームと称するその予告は、大胆にして唐突なものだった。
『我は、今この会場内に集まった諸君の中から生贄を選定し、処刑することをここに宣言する』 と。
不可解な予告がはたして真実となったとき、舞台となる城翠大学は混乱の渦へと落下していく。
だが、美しき女魔術師は、巧妙なる欺計(トリック)を鮮やかにそして皮肉げに解き明かす。
そしてゲームは誰もが予期せぬ結末へ。
魔術師たちの物語、トリックスターズ登場!
レビュー
ミステリなんだか、魔術師の話なんだか…正直どっち?
積み本消化の一巻として本棚の奥から発掘。
その厚みに恐れをなして読んでいなかった。
「これは推理小説(みすてり)を模った現代の魔術師の物語――。」
なんてあらすじに書いてあるけど、たしかに当たってる。
こういう的を射たキャッチフレーズを考えられるようになりたいもの。
と、話が脱線した。
中身のレビューをしていこう。
まず「魔術」の立ち位置が微妙。
何かにつけて『不可能命題(ロストタスク)』という言葉を使ってあれは出来ないこれは出来ない。
魔術が万能だったらミステリなんて成り立たないけれど、ここまで縛られてるとこの物語での魔術の意義が問われてくる。
「魔法」と「魔術」は違うという表現も奈須きのこワールドにどっぷりな私には二番煎じ。。。
中途半端に先生が魔術(?)を披露したりするから思考の邪魔になりかねない。
この本にはそれなりにしっかりしたギミックやら、謎かけやらが含まれてて精度も悪くないと思う。
それ程無駄な部分も無いしまとまりもあると思う、けれど少しボリュームが多い。
途中から重いなと感じてしまった。ラノベとしては減点対象だろう。
私は推理小説を読むときは謎を解こうとして読まない。深くは考えず流れに任せて読み進める。
最後に明かされる謎の正体、トリックの種明かしでのどんでん返しを楽しみにしているから。
そんな私が今回一番びっくりしたのは7番目のトリック。
無理矢理感が強いけど、注意深く読むと解るようになってるのが憎らしい。
単純な人間なんで単純などんでん返しが一番効くんです。
普通は解らないと思うけどね、これは。。。
結論としては可もなく不可もなし。
続巻も購入済みなので読んでいこうとは思いつつ、その厚さに腰が引け気味。
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