手組ホイールの試走が終わりましたので発送前に先にレビューを。
発送は台風が過ぎ去ってからですかね...
構成
XR-200
オリジナルワイドフランジフロントハブ 20h
超軽量オリジナルリアハブ 24h(2to1仕様、シマノ11速対応)
cnSPOKE Aero424赤白
ベロプラグ
ハブは前後赤です。
完成しました。
赤スポークに1本だけ白です。
これめっちゃ格好いい!!
ただ、発注先との取引がすごく大変でした...
みんなAero360使おう、360。軽いし黒しかないから。黒って格好いいよね。
重量測定
ヴェロプラグ込みでフロント580g、リア730gでした。
前後で1310g。
んーなんかおかしいです。
計算だと1200g台におさまるんですが…
あとで再計測します。
ただこれでも十分軽量ホイールです。
※追記
再計測しましたが同じでした。
どうもフロントが想定より重いです。
写真からわかるように
フロントはラジアルヌポーク組。
リアは2to1、反フリーヌポーク組です。
ヌポーク(のむラ○ボさんの言葉ですね)はスポーク位置が通常よりも外側になるため横剛性が上がりますが、場合によってはスポークがフランジと干渉しますので、ハブが割れる可能性が高くなります。
今後ご注文される方、また自分で組もうとしている方は注意して下さい。
ヌポークという名前をつけたあのお店ががんがん推奨していますが、この組み方に対するハブの影響をどのように考えているか少し気になります。
ホイール取り付けるとこんな感じです。
ステム交換後、ハンドルちょっとしゃくり過ぎですね。
後で直します。
感想ですが、フロントのワイドフランジ&ヌポークでダンシングの反応、コーナリングでの安定性が増しました。
良いホイールです。
リア2to1仕様のXR-200の性能は概ね満足しています。
ただ、フロントの少スポークによる安定性への不満(決して低くはないけど高くもない)はワイドフランジハブを使ってもぬぐえていないと感じました。
やっぱりこのリムだとフロントは24h以上だと思います。
同じスポーク数、組み方に対して部品構成をいろいろと変えてみましたが、軽いだけのホイールからは抜け出せていないのが現状です。
軽いだけといっても33~36km/hくらいまでは割と素直に加速しますし、巡航もそれくらいで維持できますし、登りでは軽いので十分この価格帯からしてみれば良いのですが。
もう一つ何か欲しいって感じですね。バネ感とか。35km/h以降の気持ちいい伸びとか。剛性とか。
価格帯で比べると性能はトップレベルだと思いますが、体に優しくないので良くない方向でスパルタンなホイールです。
あとフロントラジアルはタンジェントと比較すると乗り心地が悪化します...
この構成は完全に決戦用ですね。
手組ならタンジェント組という選択肢があるのでレース以外での使用を想定しているならタンジェント組を選択した方が手組の良さを感じ取れると思います。
こんなこと書きながら同構成のホイールで200kmライドとかやっているのでもしかしたらすっごく良いホイールなのかもしれません。
ただ、前回手を加えた自分の手組ホイールが非常に良かったのでそちらと比較させて頂きます。
MAVIC MA3の手組ホイールの方が重いし抵抗も大きいんですが、乗り心地も良いですし、バネ感、伸びしろもあって乗っていて気持ちの良いホイールです。
良い方向にスパルタンなホイールだと思います。
こういう方向性で手組は組んでいくものだと思います。
そんなことをこないだのダイナソアの試乗ホイールから感じました。
少スポークならやっぱり完組がすごい。
9000系のC24とか軽量ながら加速感もすごいですよ。
リム剛性が高いから少スポークでもホイール剛性を保てる良い例だと思いました。
XR-200などの軽量リムはリムで剛性を稼ぐのではなく、スポーク本数で剛性を稼ぐのがやはり良いと思います。
こないだ計算しましたが、エアロスポークならスポーク本数増やしても抗力はほとんど変わらないので(またポジションによる抗力と比較するとスポークの抗力の割合はさらに小さくなります。TTとかだと気にしなければいけませんが。)。
最近はCN Aero360という軽量スポークの入手先を確保できたのでそういったもので重量を抑えながらスポーク本数を増やすというのも良いかと思います。
もし少スポークにしたいのならXR-300だったり最近登場したワイドリムとかリム剛性の高いものでホイール剛性を得るというのが良いかと。
または約+2.5万円で最新の27mmエアロカーボンリムが買えるのでそちらを使うとか。
フロント24hタンジェント、リア24h2to1とか乗り心地も良いまま剛性も保ちつつディープリムの恩恵も受けられるので良いかと。
余談ですが、今回からヘキサゴナルニップルを導入しました。
カラーニップルならヘキサゴナルが良いと思います。
塗装がはげませんので。
それ以外でもメリットはたくさんあるので今後はリム外側から使用できるニップルをメインに使っていこうと思います。
※追記ホイールご注文者の使用方法がヒルクライム決戦用ホイールとのこと、僕よりも体重がずっと軽いので、上でいろいろ書いてありますが、用途にぴったりのホイールでした。
問題はなかったですね(笑)
常用したときの問題点に最近焦点を当てていますが、ヒルクラなどの登りでは軽いホイールと駆動剛性と横剛性が全てだと思っているので前輪の横剛性に若干の不満があること(ワイドフランジハブ&ヌポークで多少改善されました。また、使用者の体重と僕の体重が10kg程度違うので横剛性についてはさらに問題が少なくなります)と乗り心地がスパルタンな以外、リアホイールの駆動剛性や横剛性、ホイール総重量はほぼ満足しているので目的にあったホイールだと思います。
ヨンロク組と比べると3クロスで組んだ2to1の方が駆動剛性は上なのでこぎ出しや登りでは(リムが同じの場合)2to1の3クロス組が有利だと思います。(ヨンロク組とヨンロク組結線でもまたこれは変わってきます。結線した場合と比べても2to1の3クロスが良いかなーと僕は思います。)
まぁ2to1の場合リムニップル穴側に負担がかかるので2to1用の穴振りが必要となってきますが...
XR-200の穴振りはごくわずかなので無理矢理2to1をやっています。
現状3年近く2to1ホイールを使っていて心配している破損とかは起きてないです。
ただ、運良く2to1用に穴振りをした試作XR-200を手に入れることができたので今後試してみようと思います
ホイール剛性については出力、体重が増えるにつれて重要となってくるのでこれから手組を始める方、ご注文される方は自分のスタイルにあった部品構成をするのが良いと思います。