0泊3日の気仙沼ボランティア終了後、くたくたの体に鞭打って南青山にて開催された秋のヘッドフォン祭2012に参加しました。
先週末開催された秋のヘッドフォン祭2012についてのレビューです。
早稲田大学オーディオ研究会blog(WALBLO)に投稿した記事になります。
こちらにて日々の活動を紹介しているのでもしよろしかったらご覧ください。
持ち物ですが、
AKG K701
Ultimate Ears TRIPLE.Fi 10 PRO TF10PRO
での参加です。
K701で視聴したヘッドホンアンプの中で一番印象的だったのが、luxman P-700uでした。
P-700uはBTL接続によるヘッドホンのバランス出力対応です。(機種の詳細は
こちら参考にしてください)
展示ブースにはバランス駆動ができるようコネクタを改造したK701があったのでアンバランスとバランス共に視聴しました。
以前BLOSSOMのBLO-3090での視聴でも感じたことですが、やはりバランス駆動だとヘッドホンから出る音に安定感が増します。
駆動力が向上するという表現がぴったしですね。
K701の持つ解像度の高さや開放感、高音の伸びの特徴はそのままのバランスで向上し、よく言われている低音の締まりのなさ(弱さ)がかなり改善されます。
BLO-3090はちょっと固いかな?という印象がありましたが、こちらはluxmanの元気よく鳴らしてくれるP-1uなどの旧シリーズの性格を残したままにさらに向上させたイメージを感じます。
僕もゆくゆくは自作のバランス出力対応ヘッドホンアンプを製作したいです。
次に良い印象を持ったものはiriver Astell&Kern AK100です。
こちらはDAPですが、小型かつ最大192kHz/24bitハイレゾ音源対応という優れものです。
iriver Astell&Kern AK100小型かつ122gということでColorflyやHiFiMANなどのDAPと比べたらかなり軽いことがわかります。
値段もそれらと比べると比較的安いので(それでも5万円です・・・)比べることはできないのですが、10PROで視聴したところ癖もなく解像感もかなり高いので高級DAPの選択肢に加えても良いのではないのでしょうか?
あとこの機種は他のDAPと比べて大きな特徴がもう1つあります。
それは「デュアルmicroSDHCカードスロット」搭載ということです。
内蔵32GBなのでSDHCカードの32GB×2を組み合わせれば最高96GB(システム容量含む)となるのですが、バッファロー製のソフトでSDXCカードをフォーマットすることで64GBのものまで使用することができ、最高160GBというiPod classicに匹敵する容量となります。ただしこれはメーカーとして公認は一応していないので自己責任となります。
しかし、この機種にはラインアウトは存在せず外部出力は光デジタル入出力のみとなります。
うーん残念。
あとプレイリストが本体からしか製作できないことなどソフト面でまだまだな点が見受けられ、これからのアップデートに期待がかかります。
続いてSONY PHA-1ですが、こちらはiPodやiPhoneからのデジタル出力対応ポータブルヘッドホンアンプとなります。
お値段49,350円なのですが、
フジヤのサイトではすでに35,800円となっていますね・・・
DACチップにはAK100と同じWolfson Microelectronics社製のWM8740が使用されております。AK100で手持ちの音源を鳴らしたわけではないのではっきりと比べることができないのですが、iPodからのデジタル出力では音の解像感などは同等もしくはちょっと下、こちらの方が音にメリハリが効いている印象を持ちました。
ただAK100を聴いてからこちらを視聴しましたせいか、あまり感動はなかったです。あと重いです。
僕なら軽量でかつ高音質なAK100を買う・・・気がします。
STAX SRS-002ですが、イヤースピーカー自体は好感の持てる音でした。
ただイヤースピーカーとアンプ共にちょっと質感が・・・
もうちょっとじっくり今度聴いてみたいです。
須山歯研(FitEar)の萌音(Monet)については完全に手持ちの力不足で鳴らしきれていませんでしたが、MH334と比べると音を楽しむということに関しては非常に良いと思います。
ただしアニソン用と唄われているようにジャンルを選ぶ傾向にあります。
電子音などはモネが優秀でしたが、男声ボーカルなど中音域の出方は確実にMH334の方が上でしたし。
個人的にはバランスのとれたMH334の方が良いと感じました。
またモネはケーブルがMHシリーズと比べると太いので少しとりまわししづらいかもしれません。
MH335DWは視聴してないので比較できません。ごめんなさい。
YAMAHAのHPH-PRO500ですが、モニタータイプの音の鳴り方でした。
SONYのMDR-Z1000に似ていると思います。
個人的には好きな音の作り方です。
遮音性も良く持ち運びについてもよく考えられているので、いいんじゃないでしょうか。
ただカラー展開が・・・せめてマットブラックとか欲しいです。
終了間際に視聴したSENNHEISER MOMENTUM。
SENNHEISERなのに割と素直で綺麗な音だと思いました。
HD25などとは別物です。
もう少し安ければ欲しいです。
こんなところですかねー。
そういえば、K701を首にかけたまま歩いているとAKGブースを通り過ぎたときに「(ご使用)ありがとうございまーす」と言われました。
こういうのが大事だと思いました。AKG様、これからも応援しています。
そして秋のヘッドフォン祭2012に参加した方々お疲れ様でした。