2009年7月 2日 (木)

カーボン抵抗と金属皮膜抵抗の聴き比べ

ワタシが普段、自作PHPAに使っている抵抗は、参号機以降は秋月電子のカーボン抵抗で、壱、弐号機の頃は、千石電商売で扱っているKOAの金属皮膜抵抗を使っていました。

どちらも音響用でもなんでもない安価なモノですが、某所で「秋月のカーボンが良い」と聞いて以来、漠然と使っていて、直接音の違いをちゃんと検証していなかったので、テストベットとして組んでみたのが↓。

Photo 手馴れたクワッド仕様のA47&デュアルOP-AMP分圧によるPHPA。

向かって左が金属皮膜抵抗で、右がカーボン抵抗を使っている以外は、まったく同じ構成で組んでいます。

抵抗の聴き比べをするだけなら、その部分だけICソケットにしておいて差し替えにするなり、ブレッドボードをつかうなり、電源部だけでも別ユニットにして使い回すなり工夫のしようがありそうなモノですが、なんとなく単体で使えないモノは未完成品のような気がして…、効率悪いですね。

まあ、聴き比べをするのに、極力時間を掛けずに切り替えたかったのもありますが。

ちなみに、秋月のカーボンが100本買いで、1本あたり1円。

千石の金皮が100本買いで、1本あたり3円ですから、価格差としては3倍ですが、A47を組むのに30円程度の差しかでないので、実質的には微差ですね。

本題の音の差にかんしては、また次回。

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2009年6月24日 (水)

HA-PHA-080のコト 其の参

ちょっと間があいてしまいましたが、自作PHPA8号機の続き、音に関してです。

Hahpa080 音声増幅部のクワッドOp-AmpはTL084CN、電源分圧部はLM6171。

同じクワッド仕様の6号機との主な違いは電源分圧部です。

6号機はデュアルOp-Ampによる出力グランドを独立した4ch仕様と、電解コンは一般グレードながら1000fu/16vを6本仕込んでいました。

なので、電源部の違いによる音質差に注目していたワケですが、電解コンに音響用を使っている、この8号機のほうがスッキリした音で、6号機よりクリア感は明らかに勝ります。

6号機はややモッサリした音で、常用するには物足りなさがあったのですが、その点がだいぶ解消され、聴き易くなりました。

電解コンの容量が3分の1になっているせいか、低域の量はやや少ないような気はするものの、必要量は充分出ていますし、質感は向上しているので、その点も良好。

TL084のキャラクタのせいか、アナデバのOp-Ampに比べれば大人し目の雰囲気ですが、ETYMOTIC RESEARCH ER-6と組み合わせると、今まで組んできた中では最も澄んだ音のように感じます。Celine Dionあたりがドンピシャでハマり、聴き惚れますね。

今回は、約1年振りのリハビリを兼ねて、手馴れたモノを組みましたが、当初の予想以上に6号機との差が感じられたので、ちょっとした仕様の違いを試せる自作の面白さを再確認できましたね。

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2009年6月11日 (木)

DAP用コレクションケース

手持ちのDAPが、なんとなく買い込んでいる内に、それなりの数になり、普段の置き場所や収納に不便を感じてきたので、まとめて収納しておくケースをHCや百均で以前から探していましたが、なかなか手頃なモノに巡り合えず、自作してみました。

Photo 基本的な材料はこんなモノ。

百均ダイソーで揃えた、A4サイズの書類ケース、発泡ポリスチレン製のカラーボード(5mm厚)、コルクシート。

書類ケースの底にコルクシートを敷き、カラーボードを短冊状に切り分けて、DAPに合わせた仕切りを組んでいきます。

Photo_2 カラーボードはカッターでサクサク切れますし、その仕切り同士の結合は両面テープで済むので、1時間程の作業で完成。

とりあえず、普段あまり使わない2軍のDAPを収めておくコトにしました。

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2009年6月10日 (水)

HA-PHA-080のコト 其の弐

LEDの取り付けと、ケースの加工も終わり、ひとまずHA-PHA-080の完成。

Hahpa080 ボリュームのツマミが大き過ぎますね、まあ、暫定仕様ってコトで。

今回はケースの加工でちょいとミスりまして↓。

Hahpa080_2 出力側のジャック用の穴を大きく開け過ぎまして、隙間が大きいです。

まあ、ジャックは基板に直付けなので、穴が大きすぎてもガタがでるワケではありませんし、ヘッドホンのプラグを挿してしまえば隠れてしまう範囲ではありますが(汗)。

マメに現物合わせをしながら広げていれば、こんなコトにはなりませんが、TV見ながら、アバウトにやっちゃうと、こ~ゆ~コトになりますね。

まあ、無事に完成しましたので、現在iPod nano(3G)に繋げて鳴らし込み中です。

音に関しては、もうちょっと鳴らしてみてからですね。

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2009年6月 8日 (月)

HA-PHA-080のコト 其の壱

このブログの更新は半年振り、PHPAの新作としては1年以上振りとなる、八号機の完成の目処が立ったので、開店休業状態からの再開をします。

Hahpa08002 一応、一発で音出しはOKで、電源インジケータLEDの取り付けと、ケースの加工を残すのみ。

回路は手馴れたA47のクワッドOp-Amp版です。

電源回路はシングルOp-Ampによる分圧回路。

当ブログを読んで頂いている方には、基板の形状から、直ぐにピンと来たかも知れませんが、参号機と同じ、単3電池4本の電池ボックスに収める予定です。

Hahpa080030 入出力のジャックの間隔を1コマ広げたので、ケースの使い回しはできませんが、基本レイアウトは似通ってきますね。

参号機では、Op-Ampへのパスコンを省略することで、電解コンデンサを詰め込むスペースを稼ぎ出していますが、今回は電解コンは1000uF/16Vが2本だけなので、スカスカ気味です。

クワッドOp-Amp周りのレイアウトは六号機の引き写しですし、電源周りもシンプルにして、鈍った感覚のリハビリ用で組みましたので、まあ、それなりのモノです。

ただ、やはり自分で組んだモノから音が出る感覚は、素晴らしく気持ちの良いモノです。

ケースの加工後にまた続報を上げる予定です。

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2008年12月23日 (火)

COWON iAUDIO U5とX5L

発売前の頃だったかに当ブログでもネタにしたCOWONのiAUDIO U5ですが、amazonで1万切ったので購入してみました。

発売当初から、音質の評価の良さと共に、システムの不安定さからくるPCでの認識不良やらフリーズの多さもネット上で良く目にしていたので、しばらく様子見していました。

COWONではX5Lを以前から所有していて、その良さに惚れ込んでいましたので、ネットでの評価の良さと共に期待しつつ聴き始めたワケですが、正直な所、その音質は「あれれれ?」と言った所。Cowon_u5x5l

フラッシュメモリタイプのDAPとしては、他に所有しているSamsungやMPIO、Transcend、gigabeatあたりに比べれば、かなり良いと言えるモノですが、同社のHDDモデルであるX5Lと比べてしまうと、だいぶ物足りないですね。

PHPA自作家のハシクレ的に感じるのは、やはり電力の差。

DAPはHDDとフラッシュで比べると、HDDという機械的な可動部分を持つHDDタイプの方が電力に余裕があり、音にも良い方向で貢献すると言われていますが、まさにそんなカンジ、コンデンサの違いもありそうです。

X5Lと比べてしまうとU5は解像度低く、クリアさに欠け、立ち上がりが悪い眠い音。

繰り返しになりますが、あくまでX5Lに比べてなので、フラッシュタイプのDAPとしては良いレベルではあると思いますが、X5Lを引っ張り出して聴き比べるまでもなく、「あれ?、こんなモノ?」と感じる程の差があるとは思いませんでした。

まあ、値段もサイズも5倍の差があるモノなので、比べるべきものではないのかもしれませんが、X5Lをより大事しつつ、ケースバイケースで使い分けていく必要がありそうです。

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2008年12月 8日 (月)

新作予告?

01 え~、2ヶ月以上ぶりの更新ですorz。

ようやく新作作れるかな?な、余裕が出てきたので、マジメに構想を始めました。

先ず、ケースありき。でして今回使うのはご覧のタバコの箱。

一部のスモーカーな方はご存知かと思いますが、コンビニで限定販売しているMarlboroシリーズのアルミケース。

02 中身を消費した後で捨てるには、あまりに勿体無い程にしっかりしたモノで、PHPAのケースとしても手頃。

サイズはほぼ正方形でタテヨコは約95mm、厚みは約18mm弱。

アルミの肉厚は0.5mmもないくらいなので、こんな厚みでも006Pの9Vがピタリと収まります。

049v 中身を抜いて006Pを置いてみた所。

その気になれば006P2本の18V仕様でも充分いけそうです。

今回は半年以上ご無沙汰してしまったリハビリを兼ねて組む予定なので、スペースに余裕のある9Vで作るべく基板の切り出しは済ませた所です。

あまりまとまった時間が取れないのは相変わらずなので、ゆ~っくりレイアウトを練りつつのんびりとやっていきます。

途中で投げださないように、中間報告をいれつつ、組んでいくかもですね。

ちなみに、このケース、単なるタバコの箱なので、随分数が溜まってしまいました。

全部をPHPA化するのは到底無理。かといって捨てるにはなんだか勿体無い状態なのですけど、使ってみたいと思われる自作家の方はいらっしゃるでしょうか?。

20個くらいは放出しても大丈夫なので、ご要望があれば配布させて頂きたいと考えています。

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2008年9月22日 (月)

ポータブルCDP[FISHER Z-ACDP4]

友人との待ち合わせの時間調整に、何気に寄ったヤマダ電機で三洋電機から出ているポータブルCDPのFISHER Z-ACDP4を衝動買い。

\3,980也

Zacdp4s ポータブルCDPは2~3年前に買ったPanasonicのSL-CT820が手元にありますが、リモコン無しではマトモに使えないし、Line-Outもないので、自作アンプに組み合わせられるCDPが一つ欲しいとは、漠然と感じていました。

このCDP、一応リモコンは付いていますが、ディスプレイは本体側、操作系も本体側がメインなので、リモコン無しで充分使えます、そしてヘッドホンアウトとは別のLine-Out付き。

Zacdp4s_2 側面のアップ。

グリーンのジャックがヘッドホン用、その右側の黒いジャックがLine-Out。

ヘッドホンジャックの左にアナログのボリュームと、バスブーストのスイッチが並びます。

このアナログボリュームを含め、デザインは10数年前くらいの雰囲気ですね。

10年くらい前のSONYやKENWOODのポータブルCDPよりやや大きいくらいのサイズですし。

Zacdp4s_3 背面にはACアダプタのジャックがあります。

基本は単3電池2本の3V駆動ですが、ACアダプタは4.5Vを使用するようになっています。

ACアダプタは付属していないので、手持ちの5Vのを使ってみましたが大丈夫そうです。

さてさて、肝心の音の方は、最近DAPで圧縮音源ばかり聴いていたせいか、「やっぱCDは良いな~」と素直に感じてしまう程度の良さはあります。

ハイもローもそれほど満足に出ておらず、分離も良くはありませんが、割と聴き易い音ですし、圧縮音源には無いCDの良さは出ますね。

ただ、価格なりの粗さと、ホワイトノイズはそれなりに出るので、インピの低いイヤホンで静かな所で聞くにはイマイチです。

中の電解コンや、セラミック発振子あたりを交換すると、結構化けるかな?と、改造したくなりますね。

コレに合わせたサイズのケースでPHPAを組むのも面白そうで夢想ばかりが膨らみます(笑)。持ち歩くには無理がありますが、職場の空き時間用には良さそうだなと。

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2008年8月18日 (月)

T.sonic320(8GB)のコト

Tsonic320 相変わらず新作アンプのネタは無いので、直近(と言っても2ヶ月前)に購入したDAPのネタ。

このブログはPHPA&DAPなんて冠なので、DAPを扱うのは当然ではありますが、出だしからPHPAネタ中心であったせいか、DAPを扱うのに、なんとなく後ろめたさを感じるような・・・w。

そんなワケでトランセンドのDAP、T.sonic320 8GBモデル。

8GBで約8千円という価格に惹かれて殆ど衝動買い。

USB直挿しタイプとしては、Samsung YP-U2&YP-U3に続いて3台目。

8GBのSDHCやUSBフラッシュメモリが3千円前後になっている昨今とは言え、安くなったモノです。

Tsonic320_2 スモーカー(喫煙者)に通じやすい百円ライターとの対比。

右側のはSamsung YP-U2です。

USB直挿しタイプは概ね百円ライターサイズですね。

携帯性良く、PCとの接続にケーブル不要なのは使ってみるとなかなか便利で、USBフラッシュメモリ代わりにもなるので、大抵サブ機として一つは持ち歩いてます。

さて、T.sonic320の機能面を一応書いておくと、再生対応コーデックはMP3、WMA、WAVと極めてありきたり。他にFMチューナ、FM録音、ボイスレコーディングと基本は抑えました。な構成。

操作系は正面の十字キーと、その中心に再生/停止ボタン、側面にメニューボタンとオーソドックスな構成で、多少DAPの操作に慣れていれば、概ね直感的に使いこなせる無難な構成。

ただ、ちょっとシステム面でクセがあるのは、

「オートパワーオフが無い」コト。

いままで十数台のDAPを使ってきましたが、コレ初めてです。トランセンドのDAPは初購入ですが、このメーカではデフォな仕様なんでしょうか?。

今まで使ってきたDAPは皆、停止状態にしておくと数分(設定次第なのもある)で電源が落ちるので、わざわざ電源オフの操作をする習慣が無かったので、驚きました。

電源をちゃんと落としておかないと、使ってなくても待機状態で1~2日程度でバッテリ切れを起こします。ちょっと不親切な仕様ですね。

この部分のクセは気になるものの、他は概ね満足しててサブ機として活躍してます。

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2008年8月 1日 (金)

近況と最近の購入物など

まだ初めて4月半しか経っていないのに、既に2ヶ月も更新をしていない体たらくなので、PHPAの新作ネタはありませんが、近況と最近の購入物で御茶を濁してみます(汗)。

まあ、更新の滞っている最大の理由にして言い訳は、仕事が忙しくて、じっくり腰を据えてPHPAに向かうヒマが無いのではありますが、そのワリに米連ドラのCSIBONESにハマってビデオを見ているあたりは困ったモノです。

盆休みあたりには、なんとか一つくらいは仕上げたいと思いつつ、盆休みとは名ばかりの土日2連休で終りそうなのも困った所。

前々回に製作中だったコルダコピーも、そのまま手付かずで放置プレイ続行中。

ヘッドホンは放置エージングでこなれて来る場合もありますが、作りかけのPHPAにそんなモノは期待できませんねぇ・・・。

さて、愚痴じみた近況報告はココまでにして、最近の購入物ですが、秋月電子のサイトを久々に覗いてみると、前から欲しかったナショセミのLME49720が入っていたので、早速購入。

以前、下調べもせず何気に共立で買ったシングル版のLME49710を前段に、LM6171を後段にして手持ちのA47を鳴らしてみると、非常に好みで気に入ったので、デュアルのLME49720やクワッドのLME49740を入手しようとググってみると、国内のショップでは扱いが無く、まだ利用したことの無いDigi-Keyくらいしか扱ってなくて躊躇っていたので、秋月に感謝。

今のところiPod nanoと組み合わせて持ち歩いている事の多い参号機(HP-HPA-031)にダブルで入れて楽しんでいます。

音の特徴としては、非常に音場が広くてクリア。

AD8620のような、音楽性にはやや欠け、大人し目ながらも自然で綺麗な印象。同じナショセミのLM4562にも通じる生真面目さがありますね。

価格を考えると、非常にコストパフォーマンスは良いと思います。

ついでに買ったのは新日本無線のNJU7044D

クワッド仕様のA47である六号機(HA-HPA-062)で使えるクワッドOp-Ampが無いモノかと、他のパーツを通販するついでに幾つかクワッドを買って試しているモノの一つ。

多少低域に不自然な膨らまし感はあり、やや平面的な鳴り方ながらも、鮮やかさと勢いは悪くなく、価格を考えると必要充分な性能はありますね。

安くても結構使えるOp-Ampに巡り合えるのは楽しいモノです。

なんだか久々の更新のせいか、たどたどしく、取り留めなく、うまくまとまりませんが、今日の所はこの辺で。

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