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ハンガリーがEUのウクライナ援助に条件を設定———ポリティコ

RTの記事の抄訳。2024/01/09のポリティコの記事に拠れば、ハンガリーのオルバン首相はEUのウクライナ援助パッケージに対する拒否権解除の条件として、毎年審査を行うことを義務付けることを提案した。
Hungary sets terms for EU aid to Ukraine – media


 
 2024/01/09のポリティコの記事に拠ると、ハンガリー当局は01/05に行われたEU予算専門家27名による会合で、ヴィクトル・オルバン首相の提案として、ウクライナに対する500億ユーロ(546億ドル)のEUの援助パッケージに対するハンガリーの拒否権発動を解除する条件を提示した。

 つまり、この援助は4年間に亘って毎年125億ユーロの補助金と融資をウクライナに提供する計画になっているので、再認可の為に毎年審査を行う様にするのだ。毎年投票を義務付けることによって、ハンガリーは資金提供を阻止したり、ブリュッセルに譲歩を要求したりすることが可能になる。

 オルバンは危機を長引かせるのではなく、交渉を通じてロシア・ウクライナ紛争を終結させるよう主張し、12月にブリュッセルで開催された欧州理事会の首脳会議で、拒否権を発動して援助パッケージを阻止した。

 EUの指導者達は、02/01のEU会議の前に考えを変えるよう、オルバンに圧力を掛けて来た。

 オルバンはまたハンガリーがウクライナのEU加盟を妨害するかも知れないと警告したが、12月の理事会での、キエフの加盟交渉再開に関する投票では棄権した。

 ポリティコに証言した外交官達は、毎年審査を行うと云うオルバンの提案にあれこれ理由を付けて難色を示している。

 EUのキエフ援助はこの様に行き詰まっているが、最大の援助国である米国も資金を使い果たしている。バイデン大統領は1,060億ドルの緊急支出法案の一環としてウクライナに614億ドルを追加提供する計画を提出したが、こちらも議会で行き詰まっている。共和党の議員達は、バイデンにはウクライナ危機を終わらせる為の明確な戦略がなく、武器を送ることで流血を長引かせているだけだと非難している。

 ベルギーのシャルル・ミシェルが年内に辞任し、EUの指導者達がミシェルの後任を迅速に見付けて承認出来なければ、オルバンが7月から12月まで議会議長に就く可能性が有る。ハンガリーが欧州連合理事会議長国に就任すれば、オルバンはEUに対して更に影響力を強める可能性が有る。
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川流桃桜

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