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勇敢なムジャヒディーンの自由の戦士達

 ほんの少し歴史のお浚いをしよう。1982/03/10、ロナルド・レーガン米大統領は、03/21を「アフガニスタンの日」に定めると宣言した。
Remarks on Signing Proclamation 4908, Afghanistan Day

 彼はCIAのサイクロン作戦によって軍事介入へと誘い込まれた「ソ連の残忍で謂れ無き侵略」を非難し、ソ連が「アフガニスタンの人々の打ち続く苦しみ、大規模な人権侵害、そしてその謂れ無き攻撃によって生じた国際的緊張に対して重大な責任を負っています」と主張した。

 そして自分達がソ連を弱体化させる為の捨て駒としてアフガンをテロリストの巣窟に変えたことには一言も触れずに、いけしゃあしゃあと「米国はアフガニスタンの内政に不干渉の政策を一貫して採用して来ました」とシラを切った。
 
 そして03/22に予定されているスペースシャトル、コロンビア号の3度目の打ち上げを、「アフガニスタンの人々」に捧げると宣言した。

 彼が賞賛した「勇敢なアフガニスタンの自由の戦士達(freedom-fighters)」こそ、後にアル=カイダやタリバン、ISISやヌスラ戦線やHTS等、後に様々な名で呼ばれ、西アジア中央アジアや北アフリカを中心に世界中に死と暴力と破壊を広め、諸々のイスラム過激派組織の母体となったテロリスト・グループ、アメリカ帝国の傭兵達である。2001/09/11の同時多発テロの実行犯の主体がアル=カイダだと言われ始めるまで、ワシントンは彼等の人権侵害や残虐行為など殆ど気にも留めなかった。

 「イスラム過激派を支援してソ連を泥沼戦争に引き摺り込む」と云うアイディアの発案者、ポーランド出身のズビグニュー・ブレジンスキーは、1998年にフランスのメディアからこの件を追及されて「何を後悔しろと?」と開き直り、「あなたはイスラム原理主義を支持し、将来のテロリスト達に武器や助言を与えたことを後悔していませんか?」と問われてこう言い放った:

 「世界の歴史にとって最も重要なことは何でしょうか? タリバンですか、それともソヴィエト帝国の崩壊でしょうか? 一部のイスラム教徒の扇動でしょうか、それとも中央ヨーロッパの解放と冷戦の終結でしょうか?」

 2008年の別のインタビューでは彼はこう語っている:

 「私はソ連が崩壊したことを全く後悔していません。ソ連が崩壊した理由のひとつは、我々がアフガニスタンで行ったことです。私はまた同じことをするのを躊躇いません。」

 2024年末にシリアの選挙で選ばれた正統政府がイスラム過激派の手によって打倒されたことにワシントンが毛程の懸念も表明していないことは驚くべきことでは全くない。ウクライナのナチスやイスラエルのシオニストの蛮行についても言わずもがな。「世界の歴史」にとって、アメリカ帝国が自分達の言いなりにならない人や国や勢力を排除・無力化すること以上に重要なことなど無いのだ、と云う訳なのだろう。
This Video Is Dedicated To The Brave Mujahideen Fighters Of Afghanistan
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川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
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